燃えよ! 男のボンクラ自炊塾 ひとり暮らしパスタ編

2017年04月07日 | B級グルメ

 「自炊って、どうやったらいいんスかね」

 そんな相談をしてきたのは、後輩ミズハイ君であった。

 彼は一月ほど前から、一人暮らしをはじめたのだが、掃除や洗濯など、なれない家事にとまどっているという。 

 中でも食事は、毎日のことで悩みどころ。

 料理はめんどいけど、外食やコンビニ弁当ばかりはがかかるし、栄養も偏って良くないことも多い。

 そこで自炊ビギナーでも、簡単に作れるメニューはないものかと、独り暮らし歴だけはムダに長い独身貴族の私に問うてきたわけだ。合言葉は、



 「安くて簡単」

 「栄養たっぷり」

 「味はともかく、腹はふくれる」



 この3つである。

 まずはスパゲティから紹介しよう。

 パスタ類はカンタンに作れて、具材もシンプルなミートソースから納豆明太子といった和のテイストもあり、バラエティーも豊か。

 しかも、見た目もそこそこで、工夫次第では女の子にも、ごちそうできたりするから、なかなか使いでのある奴なのだ。


 ☆レシピ1 ナスのピリ辛パスタ

 フライパンにオリーブオイルを入れ、切ったナス豆板醤でいため、そこにゆでた麺を放りこんでまぜるだけ

 SF作家である、田中啓文さんのホームページで紹介されていたスパ。

 むちゃくちゃカンタンにできるが、ナスにオイルと豆板醤がしみこんで食欲をそそる。

 田中さん曰く

 

 「ベーコンやアスパラなどを入れてもうまいけど、そのままで充分」

 

 とのことだが、栄養を考えると野菜をもっといれてもよいかもだ。



 ★レシピ2.『週刊文春』流トマトパスタ

 将棋のプロ棋士である先崎学九段が、自身連載もしていた『週刊文春』の記事を参考に作ったスパゲティ。

 フライパンにオリーブオイルを大量に入れ、唐辛子ニンニクを弱火で炒め、具材をテキトー(ここポイント)に入れる。

 そこにお湯トマトジュースを放りこむ。

 煮立ったらをインして、あとはお好みで味を足してできあがり。

 ソースが麺に、しみこみやすくて、おいしい。

 先崎流では

 

 「キノコをポン酢しょうゆで味付けして、大根おろしと、カイワレを大量にそえたもの」

 

 もあるという。

 このレシピのすばらしいところは、女子ウケもねらえるかもというところ。

 なんといっても、先チャンの報告によれば奥様の穂坂繭三段もまた

 

 「くやしいけど、おいしい」

 

 と、うなったという。

 女性の、しかも負けず嫌いが基本である棋士という職業の穂坂三段(こちらは囲碁のプロ)が認めたのだから、これは本物であろう。お試しあれ。

 かようにスパゲティーは簡単安価がふくれるという意味では相当に優秀な食い物だが、唯一の弱点が

 

 「ゆで時間が長い」



 鍋に入れて10分とか、どんなスローライフなのか。待てるかい!

 食品会社は宇宙刑事ギャバンの蒸着のごとく、0,05秒でゆであがるパスタを早く開発してほしいものだ。


 (鍋編に続く→こちら





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