続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

名前。

2013-06-19 06:42:13 | 日常
 名前を聞くと年代がそれとなく分かる。
(節子)なんて名前は名乗るのも嫌なくらいで、クラスには必ず同じ名前の人がいたのを覚えている。フルネームにしても診察券などに(同姓同名あり)などと付記されているのを見ると、凡そありふれた名前で世間に埋没しているような感じを抱く。(逆にそのことは救いにもなっていて、この名前の人は【わたしじゃない誰か】という突き放した感情にもなるのである)


 それはともかくとして、最近の名前には戸惑うことが多い。
 レオナルドダビンチから、レオナちゃんと名づけた知人を始めとして、リーセちゃん、リナちゃん、リボンちゃん・・・多種多様の名前、当て字を前にして首を傾げることは珍しくない。

(ボケ対策として)近所の子供の名前を覚えようとしているけれど、咄嗟に出ない、出てこない。名前としてインプットされていない想定外が多いからである(こちらの記憶力低下もさることながら)。

「ええっと、リ、リ、リーセちゃんでしょ」と、しどろもどろに名前を当てると、
「そう、やっと言えたね」なんて幼稚園児の子から厳しいご指摘。
「じゃ上の名前は何て言うんだ」などと問われ、うーんと目を泳がせていると、
「あ、あ、あ・・・」なんてヒントをくれる。
「ああ、そうだ、」と、答えるわたし。

 そこへいくと、わが孫などは清一朗だの、春一朗だの、古式ゆかしい名前・・・。

 そういえばわたしたちの年代には「留子」「末子」「留雄」「末吉」なんて、いかにもこれで最後みたいな名前の友達がいたのを思い出す。ちなみにわたしの叔父にも「末男」という名前の人がいたけれど、九人兄姉の八男だった。

 名前もそれぞれ・・・妹は「美子」というけれど、名前を書くときの気分や如何に・・・。

『ポラーノの広場』2。

2013-06-19 06:18:36 | 宮沢賢治
 十八等官でしたから役所のなかでもずうっと下の方でしたし、俸給もほんのわずかでしたが受持ちが標本の採集や整理で、生れ付き、好きなことでしたから、わたくしは毎日ずゐぶん愉快にはたらきました。

 十八等官はトウ・eight(エイト)・トウ・カンと読んで、禱、永遠、灯、歓。
 役所はヤク・ショと読んで、訳、諸。
 下の方はカ・ホウと読んで、化、法。
 俸給はホウ・キュウと読んで、包、糾。
 受持ちはジュ・ジと読んで、授、字。
 標本はヒョウ・ホンと読んで、表、翻。
 採集はサイ・シュウと呼んで、再、修。
 整理はセイ・リと読んで、正、理。
 生れ付きはショウ・フと読んで、照、二。
 好きはコウと読んで、講。
 毎日はマイ・カと読んで、埋、化。
 愉快はユ・カイと読んで、諭、解。
 

☆禱(神仏に祈る)の永遠の灯(世の中の闇を照らす仏の教え)の歓(よろこび)。
 訳(ある言語を他の言語で言い換える)の諸(もろもろ)、化(形、性質を変えて別のものになる)法(手だて)を包み糾(一つにまとめる)。
 授(与えられた)字に表れるのを翻(作り変える、形を変える)、再(繰り返し)修(ととのえ)正す。
 理(物事の筋道)の照(あまねく光があたる=平等)、二つの講(はなし)が埋もれている。
 化(形、性質を変え別のものになる)で、諭(教え導き)解(分からせる、悟らせる)。

『城』1307。

2013-06-19 05:55:05 | カフカ覚書
せめてきみだけでもここに残っていてくれたら、しばらく様子を見ることにして、教師にはどっちつかずの返事をしておけばいいんだ。おれのことなら、必要とあれば、いつだって泊めてもらう家ぐらい見つかるさ。じっさい、バルー」

 返事/Antwort→Ende wort/死、言葉(暗号)
 泊めてもらう家/Nachlager→nachen rage/小舟、激怒。

☆せめてきみだけでも残っていてくれたら、しばらく様子を見ることができるのに、教師(空虚)には漠然と死を暗示しておこう。わたしは、常に先祖の小舟に激怒を感じている、ほんとうに、Barー」

*Bar(バルー)は、天の小熊座、北極星の至近をぐるぐる廻っている小熊座を暗示しているのではないかと思う。ちなみにカフカは北極星を現世と来世の転換点と考えている。