続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

晩秋の早朝。

2010-11-29 06:25:58 | 日常
 寒くなってきた昨今、晩秋の朝にはそれなりの楽しみがある。
 朝五時は初夏のころとは違ってまだ暗く、夜の続きという感じさえする。
 
 深い夜の底が刻々溶けていく、そんな時間帯。ゴミ集積場までの少しの距離を歩く。仰げば雲間からの星が光っている。
《あの光るのは、もしかして火星?》
 大きくて地球に近づいているらしいのがよく分かる。
 
 散歩の人がぽつりぽつりと歩いていく。息が白いというほどの寒さではないけれど、それでも気合を入れないとちょっと躊躇いがちな朝の暗さと寒さ。
「おはよう」
「おはようございます」
 静かな路地に遠慮がちな挨拶が交わされる、晩秋の早朝。

Re『武蔵野』124。

2010-11-29 05:58:37 | 国木田独歩
野原の径を歩みてはかかるいみじき想も起るならんが、武蔵野の路はこれとは異り、相逢わんとて往くとても逢いそこね、相避けんとて歩むも林の回り角で突然出逢う事があろう。

 野原径歩想起武蔵野路異相逢往逢相避歩林回過度突然出逢事

☆八(たくさん)の言(言葉)を廻し部け、草(下書き)を記(書き記す)。
 無の像(すがた)が八(たくさん)露われる。
 奥のほうから層になった秘(奥深くて計り知れないもの)の怖(おそれ)が、輪(順番にまわる)になった界(ある範囲のうち)を書く。
 訥/口が重いので 、漸/少しずつ進み、遂/やりとげる、法(やり方)の辞(文章)である。

『城』309。

2010-11-29 05:42:20 | カフカ覚書
道について言えば、歩いている往来の状態から判断して、まだ脇道へはまがっていないということだけしかわからなかった。

 道/Weg・・・方法、手段。
 wusste→West/荒地。
 道/Strasse→/口論、言い争い。
 
☆手段の荒地の状態から判断してまだ、(水を)注がれて以来、先祖は土地の人ではなかった。

(文法をはずし、擬似音を捜し、他の意味を浮上させている。違っている点も多々あると思うけれど、全体から推して、カフカのポリシー、秘めた決意、新たな展望が見えてくるはずだと踏んでいる。『宿題を解いてやろうとする者がない』『お前はその文字を習うことから始めてもいい』etc・・・カフカは真意を見抜いてくれと吐露している)