続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

尊敬あるいは希望。

2010-11-02 15:14:27 | 日常
 チャイムが鳴ったので出てみると、庭に咲いた切花を持って90才のKAさんが立っていた。
「仏さんに・・」と差し出された菊の小花・・・。
 見ると買い物袋を提げている。
「どこへ行くの?」
「うん、ちょっとね」と言う。
「わたしも一緒に行こうか」と言うと「待ってるよ」と笑顔。
 杖も使わず、足早に歩くKAさんはわたしの憧れ。
「すごいね、健脚で」
「なに、せっかちなだけさ・・・だから、つんのめっちゃって。あはは・・・」
 以前、犬が急に向きを変えて走り出したとき転倒したことがある。そのとき彼女は
「今日は上手く転べた」と言ったことは記憶に新しい。

 それでも年配者を道路の内側にと、わたしが彼女をカバーすると、
「大丈夫だよ、轢かれやしないよ。でもありがとう」と、言ってくれた。
 Fスーパーへは800メートルほどある。
 その距離を難なく達者に歩き、「夕方また来ようか」と言うので、
「なぜ?」と聞くと、
「お砂糖が98円になるんだよ」という。
(いやだよ、二回も行くのは・・・)
「・・・・わたしはちょっと・・」と尻込み。

 帰り道、90才のKAさんがわたしに言った。
「重そうだね、一つ持ってあげよう」
・・・・そういうあなたを尊敬!・・・そして、わたしの希望でもあります。

Re『武蔵野』97。

2010-11-02 12:01:28 | 国木田独歩
小心な鴉が重そうに羽ばたきをして、烈しく風を切りながら、頭上を高く飛び過ぎたが、フト首を回らして、横目で自分をにらめて、急に飛び上がッて、声をちぎるように啼きわたりながら、林の向うへかくれてしまッた。

 小心鴉重羽烈風切頭上高飛過首回横目自分急飛上声啼林向

☆消えた真(真実)を吾(わたくし)は調べる。
 迂(とおまわり)して列(順に並べる譜(物事を系統的に書き記したもの)。
 説(はなし)の図(様子)、証(うらづけ)の考えは非(正しくない)であり、仮(本当ではない)である。

『城』263。

2010-11-02 11:46:16 | カフカ覚書
 バルナバスは、それ以上異論をとなえなかった。ふたりは、宿屋とは反対の方向に歩いていった。

 宿屋/wirthaus→wart haus/監視、宮。
 反対の方向(離れた)/entfernten→ende ferne/死、将来。

 バルナバス(死/異世界への入口と考えている北極星の至近を回り続けている小熊座)は監視の宮(番人の門)から、死の将来(未来)へと向かった。