これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ナラ カミーチェ西武池袋店 営業終了

2024年03月24日 15時49分13秒 | エッセイ
 仕事から帰り、自宅に届いた郵便物を見て「ええっ」と声を上げた。



 なんと、オシャレな装いに欠かせないナラ カミーチェが池袋での営業を終えると書かれているではないか。
「やだ。困ったな」
 左手にハガキを持ったまま、私はその場で立ち尽くした。
 一体いつからナラ カミーチェの服を着るようになったのだろう。少なくとも、2010年にはこのブラウスを手に入れていた。



 きっかけは、西武池袋店4階をうろついているとき、これを着たマネキンが視界に入ったからだ。
「あら素敵。こういうのが一つあってもいいわね」
 フリルやレースを溺愛していることもあり、迷わず試着をした。幼児のすべすべの肌のような生地と、ストレッチ素材で体にフィットする心地よさ、背中から腰にかけての美ラインが気に入り、いい買い物をしたと思っている。その後わかったことだが、耐久性に富んでいて、何十回と洗濯してもほつれや傷みがないところも大いに評価している。これはすごい。
「他にもないかな」
 次に手に入れたのがこれ。



 着心地うんぬんより、見た目の華やかさで選んだ一枚だ。カジュアルな日常にも、フォーマルな場にもマッチして幅広く活躍してくれる。
 個性派としてはこちら。



 自己主張したいときに着ていくと、「ファイト~!」と応援してくれる。
 開襟ブラウスは着回しのできるアイテムだ。



 こちらもストレッチ素材なので、服に体を合わせるのではなく、服が皮膚の一部となって、違和感なく動けるところが素晴らしい。
 タートルだって売られている。



 白と黒のどちらにするか決められず、両方買ってしまったけれど、同じくらい出番があるから正解だった。
 ブラウスだけでなく、カーディガンも持っている。



 こうして箪笥の中を見てみると、いかにナラ カミーチェに頼って生活していたかが実感できた。
 作家の江國香織さんは、『いつか記憶からこぼれおちるとしても』という短編で、母娘の買い物スポットとして、ナラ カミーチェを登場させている。氏も、このブランドを高く評価しているのではと察し、ブンブンと首から唸り音が出るくらい激しくうなずいた。
 まだ営業しているうちにと、先日最後の買い物を楽しむため、池袋の店舗に向かった。
「いらっしゃいませ。新商品も入っていますよ」
 月末でなくなる店とは思えぬくらい、陳列棚はブラウスやカットソー、スーツなどでいっぱいだった。
 やはり、目を引くのはフリルのついたデザインである。



「これ、15年前に買ったブラウスと似ています」と店員さんに話しかけてみた。
「たぶん、その頃に比べると、フリルは控えめになっていると思いますよ」
 店員さんが笑って返してくれた。なるほど、時代とともに、シンプルなタイプが好まれるよう変わってきたということか。たしかに、多少は大人しくなっているが、基本的な裁断や縫製は踏襲されているようで、体に合わせてくれる特長に変化はなく、安心して買いものができる。
 西武池袋店さん、長い間ありがとうございました。  
 さて、今後はオンラインショップか、新宿まで出て、京王百貨店か高島屋のナラ カミーチェに行くこととなる。
 さらに素敵な品ぞろえを、よろしくお願いいたします!

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コメント (6)
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