東京スカイツリー完成後の障害を考察する

６００ｍを超える東京スカイツリー。（あっ今日はチョット長いけどついて来てね）
この大きなタワーの目的の一つに電波塔としての役目がある。
既に知られているように、地デジ放送もこのタワーから発信される事が
予定されている。　

こんだけ高いところから、電波が発射されるワケだから、電波障害がほとんど
無くなってしまうワケなのです。

電波障害・・・？？

普通、電波障害と聞くと、ビルの陰で受信が出来なくなる電波障害がすぐ浮かぶ事でしょう。
そう、この種類の電波障害に対しては、このタワーの高さが大きな威力を発揮してくれるでしょう。

今回、私がちょっと突っ込むお題は、『超強電界における電波障害です。』
うーむこのへんの話は、中の上級クラスの話になるかな。まぁ聞いてください。

どういう障害かと言うと、電波が強すぎると、地デジが映らなくなるという事です。
不思議でしょ？　電波が強すぎても、過入力という現象で映らなくなるのです。
電波の強さには、ちょうどいいアンバイがありまして、電波の強さの適正レベルが、
ココからココまでとあるのです。
このレベルが実は製造メーカさんのＴＶの能力でばらつきがあります。
ここ数年で低いレベルに対しては受信できるようになって来ました。
５年前じゃ、映らない電波のレベルでも。今の受信機では映ったりしてます。
（最近の安モンの地デジ専用チューナはダメみたいだけど）

ここで数値を出して説明しますが、頭抱えないで、ついて来てくださいね。

現在港区の東京タワーからの電波の強さを亀戸で受けると５０というレベルとします。
これを各部屋に分配する為に途中に増幅器を設けて、８０くらいのレベルまで上げています。
要するに、３０増やす増幅器を付けている事になります。

さて、墨田区のスカイツリーが完成してココから電波が発射されると、
亀戸では８０くらいの電波で届くのではないかと予想されます。

そうすると、従来から受信していた場所では、８０から３０上げて１１０という
レベルになってしまうかも知れません。　
これだと、過入力となり、ＴＶは映らなくなってしまうのです。

ここに上げた数値はあくまでも分かりやすくする為に標記した数値で、
実際とは違います。

さて、この障害に対処する為には、この増幅器を調整しなければなりません。
もしくは、減衰器という物を接続して、レベルを下げなければなりません。
この辺は、どういう電波が発射されるか、情報を入手しなければ分からないのです。
モチロン当店施工のアンテナ工事については、この場合迅速に対応させて
戴きます。

ここで、それじゃ　今アンテナ工事をしたら、後で変更しなければならないから、
東京スカイツリーが完成してから、アンテナ立てた方がいいや。
なんて思った方。　

東京スカイツリーの完成は、アナログが終わって、完全地デジ化が終わった後の
完成なのです。　

大混乱が予測される、２０１１年　夏

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