『病気と笑い③』のつづき
今、医療関係の大学では「笑いなさい」と教えられるらしい。
へ~…そうなんだ。
まぁ確かに、昔の医者に比べるとずいぶん愛想のいい医師が増えてはきた。
それだけで「お、この先生、笑ってる…」なんて思ってしまうのだから、
まだまだ当たり前のこととしては浸透していないということなのだろうけれど。
さてこの「笑い」について。
医療関係の学部に通う学生さん達が戸惑いを露にしていた。
どの程度のものが求められているのかがわからず、イメージできないらしい。
また深刻な場での笑いは不謹慎ではないか、と。
うーん…
これって、医療の現場がどうこうというより、
『人として、人とどう向き合うか』ということなんじゃないかな?
と、私は思う。
たとえば誰かに助けを求めたいとき。
眉間にしわを寄せて、気難しそうな顔をしている人に声はかけにくい。
逆に表情がやわらかく、話を聞いてくれそうな雰囲気の人にだったら
安心して声をかけられる。
基本的には、医者も看護師も歯医者さんも、みんな同じだ。
「笑い」が重要だからといって、ニヤニヤしていてほしいわけではない。
ヘラヘラしていてほしいわけでもない。
ニコニコはしていてほしいけれど、
かといって深刻な状況や話をするときにニコニコされてしまうと、
「この人何考えているのかしら?」と思ってしまう。
また病院であれば、必要以上にハイテンションでいられても患者は疲れるだけだ。
患者(と患者の家族)が求めているのは、安心して任せられること。
話しかけやすい雰囲気。
果たしてこれは難しいことだろうか?
『人と人』として向き合ったら、当たり前のことなんじゃないのかな?
闘病中の笑いは大切だけれど、
だからといって病院のスタッフに大喜利を求めているわけではない。
もちろんそれが得意な人がいるのであれば、披露していただいてもかまわないけれど。
私はそんなことより「綺麗に咲いていたからおすそ分け~♪」なんて言って、
近くで撮ったお花の写真を見せて幸せを共有してくれようとする人が
たくさんいる方が嬉しい。
私の闘病中、お世話になったお医者さんはこの感覚が絶妙だった。
その日最後の患者としてクリニックに残っていた私に
「これ、僕の愛孫(あいまご)」なんて言って、
お孫さんたちの写真を見せてくださったり、
好きで撮りためたバラの花の写真を見せてくださったり。
“『愛孫』なんて言葉、初めて聞いた!!”
と、私は爆笑だった。
『笑い』には大きく2種類ある。
人を癒したり幸せにしたりする笑いと、
人をあざ笑い、傷つける笑い。
当たり前のことだとは思うのだけれど、人を元気にするのは前者の笑いだ。
だから病院で、人をバカにするような笑いは必要ない。
またスタッフ同士、内輪ウケの笑いも、患者には必要ない。
“一緒に笑える、心がポカポカするような、幸せな笑い”
患者として、医療者との間に欲しいのはそんな笑いじゃないのかなって。
私は思うのだけれど、どうだろう?
もちろん、病院で大喜利が聞けるのなら、私は聞きに行きたいけどね。
それは医師や看護師が身につけなくても、プロを呼んだっていいことだと思うのよ。
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