磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

子どもにおくる本 沖縄は戦場だった

2007年07月10日 | 読書日記など
『子どもにおくる本 沖縄は戦場だった』
    鈴木喜代春、他(著)/らくだ出版2007年

沖縄での戦争。戦死者が20万人……。たった一人の日本兵の一言がすべてになるわけがありませんね……。



ボクの知っている長崎の被爆者は、原爆などたいしたことがないといいます。
彼がたまたまラッキーだっただけなのに……。
--そんな人物を信用できませんし、多くの人に裁判で訴えられている方でもあります。自己中毒という方です……。

まず、沖縄戦とは。
そもそも、まともな国だったら、戦争を終わらせている状況でした。
これも、戦争犯罪の一つという方もおられます。

--もう、誰も戦争を止めることはできなかった。
嘘ばかりの大本営を発表していた方たちにも、戦争責任はあるはず。

--ドイツはドイツ人の手でも戦争責任を追及。
日本は何もしなかった。
いつものことを継続しただけでした。

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「太平洋戦争の時、沖縄は日本でただ一つ住んでいる場所が戦場になったところです。人の生活の場所が、激しい戦場になった時の悲惨さは、経験した者でなければよくわからないことと思われますが、たいへんむごたらしいものであったことでしょう。そのむごたらしさ、みじさを知ったことが、沖縄の人たちの命をたいせつさを自覚するみなもとになりました。」


日本兵がよりこわかったという。
夜間に食糧略奪にきたという。
--これは、現場の日本兵の罪というよりも、日本の戦争システムの異常です。
このことは大陸でも問題にされます……。


人情、沖縄の心が書かれてありました。下「」引用。

「山原(やんばる)へ避難し生き残った人たちが受けた、山原の人びとの人情も決して忘れてはならない。南部や中部から逃げのびてきた避難民を迎え入れ、身内同様に乏しい食べ物を分け与え、ともに生きようという慈愛に満ちた山原の人びとの行為こそ、真の人間愛であり、沖縄の心です。」


日本兵を全国各地から集めたことは、慰霊碑をみれば理解できます。
その人たちの食糧など考慮もしない日本軍。
宿舎は学校や公民館……。

日本兵が負傷兵を殺害したこと、幼児を殺したこと……。

壮絶な心中があったことなどが書かれています。

そして、日本兵がいなかかったため一人の犠牲者も出なかった。
日本兵は沖縄の人を守るどころか、戦争にまきこみ殺していったという……。

米兵の強姦の噂についても書かれてありました。

--もちろん、他の本でも書かれていることでもあります。
多くの人の証言があるということです……。


証言始めた集団自決体験者  沖縄議会、11日再び意見書【中国新聞】'07/7/10







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平和への懸け橋 ピンカス・ズーカーマン

2007年07月10日 | 読書日記など
NHK BS2 2007年7月2日再

平和への懸け橋
ピンカス・ズーカーマン
Pinchas Zukerman


2000年9月、中東和平への展望は明るかった。

ピンカス・ズーカーマンは中東でのコンサートを計画。

演奏することによって、和平が深まればよいと思ったという。

1948年、イスラエル生まれ、バイオリン、ビオラ奏者。
1962年、アメリカに渡り、ジュリアード音楽院に学ぶ。
最近は指揮者としても活躍。

イスラエル、ヨルダンなどで講演予定。

◆シャロンのエルサレム訪問◆
・9月28日、党首シャロン氏が、 イスラム教の聖地「神殿の丘」への訪問を強行。
・パレスチナ人とイスラエルの自治部隊が衝突、パレスチナ情勢は急激に悪化。
・パレスチナの若者が石を投げる……。

--エルサレムではいろいろな宗教が共存しているということは、この放送ではなかった……。

・イスラエルによる虐殺が続く……。
「イスラエル人が行けない」ところがあるのはよくないという……。
--これは、あくまでもイスラエルやそれを支持するアメリカなどの見方だろう……。
根本的な問題はこのことではない。すり替えだと思う……。

◆アラブ人とユダヤ人でのコンサート◆
・音楽で平和に貢献したい。
・人々との共存とは、壁を取り除くこと。

テレビでは人々が殺し合っているが……。
毎日こどもたちは音楽の練習を熱心にする……。

イスラエルにいくカナダの演奏グループ。
街にも武装した兵士が……。
パレスチナ自治区の子どもたちと会えないと心配する人たち。

パレスチナ自治区でのコンサートはできない。
しかし、ヨルダンへ行くだけでも、奇跡かもしれない。
陸路では行けないので飛行機でいくという……。

〈パレスチナ人の協力者〉
・音楽によって、戦意高揚しようとして、逮捕されたことがあるという。


ヨルダンのコンサートも危険で中止せよと勧告があり、中止。

中東情勢は深刻化し、ズーカーマンの目指した「音楽による対話」はいまだに実現していない。

[制作:2000年, ロンバス・メディア (カナダ) ]


ズーカーマンのYouTube







第2回『植民地主義との戦い』英国・フランス(領主国)










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250部限定版 原爆と井上画伯

2007年07月10日 | 読書日記など
『250部限定版 原爆と井上画伯』
   井上自助,井上三枝(著)/
     核兵器をなくし平和を求める図書館関係者の会1986年

この本もわが市に、原爆小文庫があるから、手にすることができた本です。



この本は、夫婦で書かれたもののようです。

井上自助(じすけ)さんは、県立妻中学校と妻高等女学校に兼務の図画教師。

当時は軍隊に招集されていたようです。

そこで、世界発の原爆投下のスケッチをしたと書かれてあります。下「」引用。

「私が原子爆弾をスケッチした場所は、広島県賀茂郡郷原村で山陽本線の西条駅から呉に行く街道筋にあって、呉と広島との不等辺三角形の頂点にある小村であった。この村の小高い山の中腹を開いて、海軍陸戦隊の訓練所があり、練兵場と隊本部の建物と、谷間にそって兵舎がくの字形に数棟建てられていた。この本部の屋上から私は原子爆煙をスケッチしたのであるが、広島市とは直線にして十五キロ位の地点に位置していた。」

このことは、西日本新聞の文化欄にも記事となる……。
原爆の調査団員の北川さんと、井上さんは対面。
そして、このことは、NHK特集『密命・特殊爆弾ノ正体ヲ解明セヨ』で放送。
NHKの番組があったのは数行のっています。
くわしくはここをクリックしてください。

それだけでなく、軍隊に入った時のことなども書かれてありました。
普通の精神ではいらなかったそうです。

終戦、九州に住む母の危篤。
船長は急に態度をかえ、
「有り金をみな置いて行け」と脅迫。
三カ月分の給与をとられたという……。










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100年のテロリズム第三回『植民地主義との戦い』英国・フランス(領主国)

2007年07月10日 | 読書日記など
ヒストリーテレビ2007年6月11日
100年のテロリズム第三回

『植民地主義との戦い』
英国・フランス(領主国)



第二次大戦後、中東やアフリカ諸国は、テロの力で植民地主義から独立した。

植民地主義の下で、人権は認められておらず、抵抗運動もできない。
唯一残された手段がテロ。
軍隊がなけば戦争も起こせない……。

【中東紛争】
・オスマン・トルコにかわって英国が君臨していた。
・英国の支配権が揺らぐ。
・後に「バルフォア書簡」呼ばれるもののなかで、英国はパレスチナにおけるユダヤ人国家を認める。
・数にまさるパレスチナの人々が怒り、ユダヤ人の入植者制限を英国が認める。
・ユダヤ人が猛反発。
・英国は武力を増強。
・ユダヤ人たちは国家建設のためテロを選択し、英国と闘う。
 イルグンという地下組織をつくる。
 的をしぼり、兵士や軍人、植民地支配の人間を狙うと主張する……。
 しかし、民間人の犠牲もあった……。
・ナチスにより迫害により、ユダヤ人が急増する。
・テロの目的が達成できるかどうかは宣伝によって決まる。
・恐怖の拡散……。
・イルグンから、より好戦的なシュテルンダンを構成。
 アブラハム・スターンが構成した。スターンは詩人。
 スターンは殉教者の典型と自身のことを思う。
 英国からの独立を狙う。
・警官を殺し、民衆はシュテルンダンを見放す。
 テロリストは、しかし民衆は陰で助けてくれたという。
・スターンはナチスと組もうとするが、拒否される。
・スターンは暗殺される……。

・スターンの跡を後にイスラエルの首相となるイツハク・シャミルが継ぐ。

第二次大戦後、ホロコーストを生き残ったユダヤ人。
後にイスラエル首相になるベギン(ポーランドからの移民)も、ようしゃないテロを行っている。
IRAのマイケル・コリンズを研究していた。

1946年、英国の総司令部をねらう。
アラブ軍のかっこうをしたイルグン兵士が、運びこんだ爆発物で、91名が死亡。
アラブ人もイスラム人も被害者となった。--新しいテロの段階に進んだ。
21世紀最悪のテロの1つに数え上げられている。
後のテロリストたちは、ベギンを研究し手本とする……。

英国はパレスチナ分割を承認。
アラブ人は拒否。
ここにイスラエルという国家が生まれる。
そして、英国人はパレスチナを去る……。


【ケニア】
・1950年代独立運動……。
・イギリス人の排斥をうったえる。
・4万人の白人。現地人500万人。
・奴隷労働をしいられていた……。

マウマウ団の登場。
 ナタで手足を切断。イギリス人を襲う……。
・密告する現地人もいた……。
・やるか、やられるかの戦いに……。

英国対テロリストの血で血を洗う戦い……。
アフリカ人たちに恐怖心をあたえ、反植民地運動に加わらないようにする。
その場で射殺などしていたという……。
白人警官にレイプされたという女性テロリスト。
--英国は都合のいいことしか報道しなかった。

……大虐殺がおきる。
英国政府は大虐殺がおこるのを期待した。
マウマウというのは、これだけ残酷なんだ……という。
--奴隷貿易はなやかな時代から引き継がれてきたものであったという。
英国は世界に残虐な写真を配信……。
テロリストたちを虐殺していく。

英国の戦費がかさみ、ケニアを独立させる。
戦いには負けたがマウマウの願いがかなう……。

【フランスとアルジェリア】
・フランス人はアルジェリアを母国の一部と考えていた。
・フランス人はアラブ人の村を襲う。
・弾圧政策をしく。
・アラブ人はストライキなどで抵抗する。
・ケーキにかみそりをいれるなどという手段をとったという。
・「植民地では、暴力だけが有効な手段だった」フランス人

映画「アルジェの戦い」は正確に戦闘を表現しているという。

・フランスがひどい扱いをするほど、テロリストになる人が増えた。

・サーディの女たちは、テロリストに参加。
 女性のほうが怪しまれないという作戦は成功。
 家族づれなども狙われたという。

・新大統領ドゴールは平和を願う。
・軍はドゴールに反対する。
 フランス人同士が武器をとって戦う。

・1万7千5百人のフランス兵が死亡。
・イスラム教徒の死者15万人。

・アルジェリアはさまざまな機関に活動家たちの聖地となり、アルジェの戦いの教訓を実地に学ぶことになる。












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092 ソーリィーを尊敬しているボク!

2007年07月10日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




092 ソーリィーを尊敬しているボク!


もし、彼がその『闇』を消したければ、アリス・ミラーのような反フロイト派の精神分析医にかかっていたら、よかったかもしれない。ヒトラーの恐れる、その『闇』が、心に存在するもので、外に存在しているものでないこと、またそれは教育によって植え付けられたもので、心から切り離し、捨て去ることができるものでもあったのである。

--沙也加は小中さんのような人こそが、ヒトラーのような人だと思っている。市民運動家の人たちの心には『闇』はほとんど感じられない。

なかには、復讐のためにと思う人はいるが、そういう人たちは市民運動では滅多には続かないのである。

--小中さんのように私服を肥やすことも、政治家ならでは濡れ手にアワである。

「ねえ、おばさん、何を考えているの?」
三沢少年が沙也加に訊いた。

「おばさん? それはないでしょう。お姉さんよ」

「えっ!」三沢少年はたじろいだ。

「わたしって、そんなにふけているかしら」

「ちがうよ、お姉さんなんて、なれなれしくいっていいの?」

人付き合いの下手な三沢少年。

これだから、いじめられるのだわと、沙也加。

「いいわよ、おばさんよりは……」
と、沙也加は低音でつぶやいた。

「その声は確かに、おばさんだ……」
と、高橋青年のユーモア。

「あら、ひどいわねえ」

「そう、明るい声をだした方がいいよ」
と、熊谷老人も笑っていた。

「“いじめ”って人類の歴史じゃ、ずっと続いていることかもしれないわね」
沙也加は今、考えていることをソーリィーたちに話した。

ソーリィーは興味深そうに訊いていた。

三沢少年は、深刻な顔をしており、
「ぼくも“闇教育”を受けていたのかもしれないあー。ソーリィーには、よい子病と言われたけど、よい子のつもりはなかったんだー。闇教育って言われるとぴったりくるよ」

--ぼくも私立のエリート校なんていわれる学校で生きているからなあー……。
そんなボクが今、ホームレスのソーリィーを尊敬している。







閑話休題

良寛さんという人物は、

いろいろな人が取り上げておられます。

ジョン・レノンも良寛さんのことが、
好きだったらしいですよ。

良寛さんは世俗にうんざりして、
禅宗の僧へ。
そして、その僧の世界にもうんざりされて、
乞食のような生活へ。
そう表現される方もいます。

それでも、やはり
多くの人は良寛さんを尊敬しました。












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