Yuhiの読書日記+α

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フレフレ少女

2009年10月30日 00時01分10秒 | 映画(は行)
読書好きで空想の中の恋にあこがれる少女が、ひょんなことから野球部の男子に恋をし、応援団に入る青春学園ストーリー。監督は渡辺謙作、キャストは新垣結衣、永山絢斗、柄本時生、斎藤嘉樹、内藤剛志他。

<あらすじ>
読書が趣味で、物語の中の空想の恋に夢中になっている女子高生・桃子(新垣結衣)は、ある日偶然野球部のエースに出会い、初恋に胸をときめかす。彼に夢中になって見守りたくなった桃子は、廃部寸前の応援団へと入部するが、ひょんなことから応援団長に仕立て上げられてしまい、厳しい練習の日々を送ることになってしまう。(シネマトゥデイ)


女子高生が応援団の団長になるというのは珍しいと思いますが、ストーリー的にはよくある青春もので、特に目新しい所はないですね。
でも、さすがに高校生が主役だけあって、爽やかで軽く気楽に見ることができるので、あまり頭を使いたくない時に見るといいかも。

主演の新垣結衣はさすがに可愛いですねー。学ラン着たりセーラー服着たりと、ファンの人にはたまらないでしょうな。
また、同じ団員の山本くん役の永山絢斗って、あの瑛太の弟なんですね!どこかで見たことがあるような・・・と思って調べてみてビックリでした。

それにしても、応援団の団員同志のやり取りは、思わず笑ってしまった。すごく礼儀正しくて、動作もきびきびしているし、自分に非がある時はすぐに認めて謝罪したりと、こんな応援団員はいいですよね。


Supernaturalシーズン3/第10話「悪夢」

2009年10月28日 22時53分46秒 | スーパーナチュラル/シーズン3
「スーパーナチュラル」シーズン3の第10話の感想です~。今回は、ちょっと毛色の変わったストーリーでした。ボビーも久々に登場!


第10話「悪夢」 Dream a Little Dream of Me

ボビーが昏睡状態に陥って入院したと連絡が入った。医師から原因が分からないと言われ、ボビーが泊まっていたモーテルを調べに行くサムとディーン。そこには「アフリカン・ドリームルーツ」という植物と死亡した大学教授の写真が残されていた。教授は睡眠時に夢を見られなくなる病気の治療法を研究するため、大学に内緒でドリームルーツという幻覚剤を用いて人体実験を行っていた。ボビーが夢の中で何かに捕まったと推理したサムとディーンはベラに頼んでドリームルーツを調達、ボビーの夢の中に入る。


感想

今回は夢をテーマにしたお話で、ホラー色やエンタメ性はやや薄め。でも、兄弟の内面がすごくよく描かれているので、シリーズ全体から見ると、かなり重要なお話だった気がします。

特に、ディーンの夢は、とても切なくて胸が痛みましたDVDに収録されていた製作者であるエリック・クリプキの解説にもありましたが、一見アウトローに見えるディーンですが、実はごく普通の家庭にあこがれているんですね。それを、サムにも見られてしまって、とっても複雑そうな顔をしていたのが印象的でした。

また後半部分で、本物のディーンと内面のディーンとの一人二役対決がありました。ジェンセン・アクレスの演技もすごく良かったですが、ここにも、これまで隠されてきたディーンの本音が表れているようで、すごく切なかったです。敬愛する父親の教えが今でも彼を呪縛していて、がんじがらめになってしまってたんですよね。
ラストのラストで、サムに「死ぬのは嫌だ」と本音を初めて語ったディーン。今回の件で、何かが変わったのかもしれませんね。今後の展開がとても楽しみです

で、今回、ボビーの過去もチラッと明かされました。彼にもあんな辛くて苦しい過去があったんですね・・・。

また、ベラですが、またまたやってくれましたね!美人でスタイルがいい上に、盗みも上手く、まるで峰不二子!ウィンチェスター兄弟の天敵です。(そうそう、夢の中とは言え、サムを誘惑していたし、ファンからは袋叩きでしょうね~)


沈まぬ太陽

2009年10月25日 00時10分55秒 | 映画(さ行)
山崎豊子の同名作品を映画化した社会派ドラマ。監督は若松節朗、キャストは渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、西村雅彦、柴俊夫他。

<あらすじ>
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。(シネマトゥデイ)


原作小説はずっと以前に読んだことがあったのですが、あれだけ長い原作を途中に休憩を挟んでいるとは言え、1本の映画にするということに、まず驚きました。
原作では、時系列順に5冊の本にまとめていたものを、時系列に関係なく、過去を回想するシーンを挟んだりする構成に変更することによって、分かりやすくまとまりのある作品になっていたように思います。

またキャスティングも素晴らしい上に、とても豪華。ほんの脇役にも、名のある役者さんが多数登場していて、重厚な作品にふさわしい演技でとても見ごたえありました。
内容も、とても考えさせられることが多く、特に飛行機墜落のエピソードでは、普段はめったに泣かない私でも、涙なくしては見ることができない程でした。

作品の内容は、昨今の情勢にピッタリの内容ですね。企業内部の腐敗や権力闘争、果ては政治の駆け引きなどなど。新聞やニュースをにぎわせている企業もまた、こんな感じなんだろうなと想像するに難くないですし・・・。

上映時間が長いし(途中でトイレ休憩が入る作品なんて初めてです!)、とても複雑な心境にさせられるストーリーではありましたが、絶対に見て損はない映画だと思いますので、ぜひお勧めしたいと思います。

アマルフィ

2009年10月24日 00時08分13秒 | 小説
真保裕一著「アマルフィ」を読み終わりました!この作品は、織田裕二主演の映画「アマルフィ 女神の報酬」の原作となった小説です。
先に映画を見ていたので、登場人物を映画のキャストのイメージで読んでいましたが、キャスト的にはイメージになかなか合ってたように思いました。
<映画の感想はコチラ

さて内容ですが、意外と映画とは違っている点が多くてビックリしました。もちろん、大まかな流れは同じなんですが、細部がかなり違ってるんですよね。
特にラストは全然違います。誘拐犯も違えば、その目的も全然違うし、犯人を捕まえる場所も違うんですよねー。
また映画では、身代金の受け渡しに指定されたのはローマ市内の有名観光地でしたけど、小説の方はいきなりアマルフィですし・・・。
やはり映画版は、カメラ映りのいい、いわゆる「絵になる場所」を採択してるんでしょうね。

ストーリー展開の方は、さすがに原作小説の方が、まだ無理のない展開だなと思えました。映画は、劇的で面白いし映像も美しくて楽しめたのですが、強引すぎる部分も目立ちましたしね。
その分、小説版は地味でちょっと中だるみも感じましたが、映画でよく分からなかった所が詳しく描かれていたりして、楽しめました。

特に、この作品のタイトルである「アマルフィ」は、映画ではなぜそんなタイトルにしたのか、イマイチよく分からなかったのですが、小説の方では詳しく語られています。(誘拐の作戦名でもあるんですよね)
また、映画では私生活が全然明らかでない謎の男・黒田のことも、わりと詳しく描かれていて、なかなか興味深かったです。もっとも、黒田に関して言えば、映画のように謎に満ちていた方が、ミステリアスで興味をそそられたのも事実ですけどね。
あと、映画では声だけだった片桐という男が何者かというのも、小説ではあっさりと最初から出てきますし、やはり小説は情報量が映画とは比較にならないくらい多いので、読み応えありました。

真保さんの小説を読むのは実は初めてだったのですが、他の作品も読んでみたいですね。

ロリータ

2009年10月22日 00時37分04秒 | 映画(ら行)
ナボコフの同名小説の2度目の映画化。監督はエイドリアン・ライン、キャストはジェレミー・アイアンズ、ドミニク・スウェイン、メラニー・グリフィス、フランク・ランジェラ他。

<あらすじ>
夏を過ごそうと田舎町で下宿するハンバートに、未亡人シャーロットは積極的だが、当のハンバートは彼女の娘・ロリータに心奪われていた。やがてハンバートとシャーロットは結婚するが、夫が娘を愛してる事を知ったシャーロットは逆上のあまり事故死してしまう。心置きなく二人だけの暮らしと相成るはずだったが、近所の視線も気になり、ハンバートはロリータを連れて車で旅に出るのだが……。(allcinema ONLINE)


タイトルは聞いたことがあり、ちょっと気持ちの悪い話なのかと思って、今まで敬遠していました。今回、テレビで放映されていたので、録画して見てみることにしたのですが・・・。

予想していた程、アブノーマルという雰囲気ではなかったですが、あんなに歳の離れた子供としか思えないような子にのめり込むっていうのは、やはり少々薄気味悪かったです。
人の好き好きですが、女の私から見ると、ロリータもそんなに魅力的には見えなかったので余計かな。

若い子から見ると、ただのオジさんでしかないし、どうせ見捨てられるだろうなと思ったら案の定。さっさと逃げ出され、別の男と結婚してしまうわ、お金はせびられるわ、寂しいラストでした。


ピアノを弾く大統領

2009年10月20日 00時09分14秒 | 映画(は行)
韓国版シンデレラ・ストーリーとして話題になった作品。監督はチョ・マンベ、キャストはアン・ソンギ、チェ・ジウ、イ・ジャンスク、イム・スジョン他。

<あらすじ>
トラブルメーカーの高校教師ウンス(チェ・ジウ)は、問題児ヨンヒ(イム・スジョン)の父親と面談することに。しかし、学校に現れたのは韓国大統領ハン・ミアク(アン・ソンギ)だった。その後もヨンヒの件でしばしば大統領に会うことになったウンスは、次第にその人柄に惹かれていく。大統領もまた護衛のSPを従えながら、ウンスとのデートを楽しむが…。


この作品は、マンガ以上に荒唐無稽で、あり得ない展開のオンパレード。軽~いラブコメだと思って見れば、それはそれなりに楽しめるとは思いますが、マンガならともかく、実写でやられると、ちょっとひいてしまいますね。

しかも、相手役は大統領とは言え、高校生の子持ちのおじさんです。人柄はいいのでしょうが、特にカッコイイというわけでも若々しいわけでもなく、すごく気が合ってるようなエピソードがあるでもないのに、いくらなんでも20代後半(?)の女性が相手に選ぶとは思えない。その辺からも、ストーリーについていけないなーと思ってしまいました。

軽いラブコメも気楽に見れるから、それなりに私は好きなんですけど、もうちょっと、リアリティが欲しかったですね~。


クライマーズ・ハイ

2009年10月18日 00時29分10秒 | 映画(か行)
1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故をめぐって翻弄される地元の新聞記者たちの姿を描く社会派ドラマ。横山秀夫が自らの体験を反映した同名小説が原作。監督は原田眞人、キャストは堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努他。

<あらすじ>
1985年8月12日、乗員乗客524名を乗せた日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落、その一報が北関東新聞社に入る。編集部で全権デスクに任命された悠木和雅(堤真一)は記者として扱う一大ニュースに対する興奮を禁じえないが、中央紙とのスクープ合戦や組織や家族との衝突を経て、命の重さに対しわき上がる使命感を覚える。(シネマトゥデイ)


キャストがとても豪華な上、大事故を前にしたジャーナリストの熱気をリアルに描いていて、見ごたえタップリでした。
ただ、群像劇のせいで視点が定まらないせいか、私の理解力が足りないのか分かりませんが、説明が中途半端に感じました。そのせいで、ところどころよく分からない点があって、作品にどっぷりと入り込めないところがあったのが残念。
原作小説だと、もっと詳しい説明があったと思うので、そちらも読んでみたい気がしました。

この映画に描かれている日航機墜落の事故は、まだ子供だった私でも鮮明に覚えています。あれほどの大事故・大事件は、それ以前の私の記憶にはないので、かなり衝撃が強かったですね。
連日、新聞やニュースで色々な報道がなされていましたが、裏でこんな風なこともあったんだろうか?と思うと、何かと考えさせられました。

Supernaturalシーズン3/第9話「黒魔術」

2009年10月16日 00時03分25秒 | スーパーナチュラル/シーズン3
「スーパーナチュラル」シーズン3の第9話の感想です~。巷ではもうシーズン4が発売されているそうで、早く追いつかなきゃと思う気持ちと、楽しみは後にとっておきたい気持ちとで、揺れ動いております(笑)。


第9話「黒魔術」 Malleus Maleficarum

不審な死を遂げたジャネット。その夫ポールに聞き込みに行ったサムとディーン。現場で呪い袋を見つけた2人はジャネットが魔女に呪い殺されたことを確信する。ポールの浮気相手アマンダの家に向かうと彼女は死んでいた。呪術の道具が散乱していることからアマンダがジャネットを殺したことは間違いない。しかしアマンダの部屋からも呪い袋が見つかった。アマンダは自殺ではなく魔女に殺されたのだ。この町で魔女たちが集会をやっていると推理した2人は、アマンダの友人に聞き込みを始める。


感想

このシリーズって、一応ジャンルとしてはホラー・サスペンスになるんだろうけど、正直そこまで怖い~!と思うのってなかったんですよね。だからホラーが苦手な私でも安心して夜中に一人で見たりしてたのですが、今回のは今までで一番ギョッとするシーンがありました
といっても、怖いというより、「おぞましい」と表現する方がいいようなシーン。何ともない人はきっと何ともないんだろうけど、私は血と虫は大の苦手なんですよー!!たまたま今回は、パソコンで見ていたので、かなり画面に近寄っていたんですよね。だから、そのシーンが表れた時はつい、何だろうと思ってまじまじと見てしまって、「キャー!」となりました。これから見ようと思っている虫系が嫌いな方は、ぜひ目を背ける準備をして見ることをオススメします。

それはともかくとして。今回のストーリーでは、ルビーがクローズアップ!彼女の過去の一部が初めて明かされました。どういう存在なのか謎だったのですが、やっぱり悪魔は悪魔のようですね。でも、人間の意識を持ったままの悪魔のせいか、普通の悪魔とは違い、サムやディーンを助けたり、他の悪魔と敵対したりしているようです。

また、ラストあたりで、ルビーとディーンが語り合うシーン。ディーンにとって、とても重要な事を話していました。普通の人間→魔女(?)→悪魔という過程を経るらしいのですが、ルビー曰く、地獄というところは、人間性を全て焼き尽くしてしまい全く別のものに変わってしまうそうです。もうじき地獄行きが決定的なディーンにとっては、とても辛い話ですよね。ディーンもそうなってしまう可能性が大ということなのですから・・・。それでも、平気そうにしているのが、いかにもディーンらしいのですが、見ているこちらとしては、とても痛々しくて切なかったです・・・

この話を聞いて、なんとなく嫌な事を思いついてしまいました。ディーンが地獄に落ちて、やがて悪魔になり、それをサムが退治するという兄弟対決なんて展開がひょっとして待っているのかも!?それだけは辛すぎるので、なんとか避けて欲しいなー

おくりびと

2009年10月14日 00時24分02秒 | 映画(あ行)
第81回アカデミー賞外国語映画賞、第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品として話題になった作品。主演の本木雅弘の納棺技術も話題になりましたね。
監督は滝田洋二郎、キャストは本木雅弘、広末涼子、山崎努、吉行和子、余貴美子、笹野高史他。

<あらすじ>
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。(シネマトゥデイ)

見てみたかったので、テレビで早速放映してくれてラッキー!
死を扱う話なので、とても暗くて重いストーリーなのかと思っていたら、クスッと笑えるところもあったのが意外。あまりにも重苦しいストーリーだと、ちょっと辛いので、私としてはこれくらいでちょうど良かったかな。

納棺師という職業は、この映画が話題になるまで全然知らなかったのですが、とても厳粛で大事な仕事なんですね。
大事な人を見送るためには、こういう儀式も必要なんだなーとつくづく思いました。
実は私の祖父が亡くなった時も、映画ほどキッチリしたものではなかったですが、身体を洗う儀式がありました。初めて見る儀式だったので最初はビックリしたのですが、やっぱり清めてもらって良かったね~と皆言ってたのを思い出しました。

映画では、本木さんや山崎さん演じる納棺師の立ち居振る舞いがとても見事で、思わず見入ってしまいました。ああいう儀式ってとても神聖な気持ちになりますね。

また山形の清々しい風景が映画ととても合ってたと思います。美しい自然と人々とのつながりというものが、あの儀式と相まって、この映画をより一層印象深いものにしていたと思います。日本の美と文化を一層強く感じさせられる作品だったな~。

医学のたまご

2009年10月12日 00時01分05秒 | 小説
海堂尊著「医学のたまご」を読了しました。この本は、海堂さんが中高生向けに書かれた小説というだけあって、主人公を中学生設定し、その主人公の一人称で物語が進んでいくため、とても読みやすいく仕上がっています。

内容ですが、ごく普通の(というか劣等生ぎみかも)中学生・曽根崎薫が、ひょんなことから、「日本一の天才中学生」という事になり、東城大学医学部で医学の研究をする事になってしまう・・・というストーリーです。時代は今より約10年程未来の2022年頃となっています。この頃になると、日本でも飛び級とか出てくるのかもしれませんねー。

物語自体は、設定の面白さもさることながら、薫がやっている研究が発端で、色んな騒動が巻き起こり、先がどうなるのか分からない面白さもありました。また、中学の同級生とのやり取りなんかも面白くて、普通の青春小説としても楽しめる作品です。

また、主人公がアメリカに住む父親とメールを交わすのですが、このメールがまたいいんですよね。含蓄のある言葉が随所にあり、離れ離れになっていても、父と子の絆がすごく感じられて、とても良かったです。
最初は、横書きの小説なんて読みづらいと思ったのですが、このメールのやり取りには、やはり横書きが似合う。小説の肝である、父親とのメールに焦点を合わせるなら、やっぱり横書きが正解かなと思いました。

海堂作品では、他の作品とのリンクも読む楽しみの一つになってるのですが、今回もわんさか出てきました。
主人公の曽根崎薫自体も、「ジーン・ワルツ」の主人公、曽根崎理恵の双子の子供の一人だし、理恵の夫・曽根崎伸一郎もメールのみの出番ながら、重要な役割を果たしていました。
また、田口先生や高階先生、垣谷先生の動向なんかもちらりと描写がありますし、「ナイチンゲール~」の如月翔子やアツシくんも再登場して、意外なつながりに驚かされます。
読む作品の数が増えれば増えるほど、色んな楽しみが増えていくのが、海堂さんの小説の面白いところですね。


ステラ

2009年10月10日 00時11分04秒 | 映画(さ行)
オリーブ・ヒギンズ・プローティの「ステラ・ダラス」をもとに、未婚の母として誰にも頼ることなしに力強く生きていく女性とその娘を描く女性ドラマ。監督はジョン・アーマン、キャストはベット・ミドラー、トリニ・アルヴァラード、ジョン・グッドマン、スティーブン・コリンズ他。

<あらすじ>
バーテンダーのステラは、医大のインターン、スティーブンと知り合い、付き合うようになる。やがて、ステラは妊娠し、責任感からスティーブンは結婚を申し出るが、同情されたくないステラはそれを断わり、二人は別れる事になった。やがて生まれた娘ジェニーをステラは女手一つで必死に育てたが、年頃になったジェニーと、ボーイフレンドの事が元で大ゲンカ。ジェニーはニューヨークで医者になっている父のもとへ飛び出した・・・。


いい映画だとは噂で聞いていましたが、噂に違わず心に残るとてもいい作品で、是非またじっくりと見てみたいと思いました。

母親が娘を思う気持ち、愛情には限りないものがあるんですね。自分の幸せよりも娘の幸せを一番に考えて、最後に選択した道は、ステラにとってはとてつもなく寂しくて切ないけど、最高の選択だという満足感もあったでしょうね。ラストシーンの満足げな微笑みを見てると、そう思えました。
私はお涙頂戴の映画は好きではないし、実際にめったに泣くことはないのですが、このシーンはやはり泣けましたね。

この時代の特徴なのかもしれませんが、全体的にダラダラせずにコンパクトに纏められていたのも良かったです。たくさんのエピソードを入れるよりも、こうやって合間合間を語らずとも察せられるようにする方が効果的だなーと思いました。


Supernaturalシーズン3/第8話「呪いのクリスマス」

2009年10月08日 00時13分21秒 | スーパーナチュラル/シーズン3
「スーパーナチュラル」シーズン3の第8話の感想です~。海外ドラマの中では、スパナチュって、結構マイナーな存在なんだろうなーと思っていたのですが、結構人気あるようですね。ファンとしては嬉しい限りですv

第8話「呪いのクリスマス」 A Very Supernatural Christmas

時は12月、巷はクリスマスでにぎわっている。しかし一家団欒とは無縁のサムとディーンは不可解な失踪事件を調べてミシガン州にいた。クリスマスの準備をしていた一家の主人が忽然と消えてしまったのだ。家の煙突からは人間の歯が見つかった。主人が煙突に引きずり込まれたと推測するサムとディーン。そしてサムはサンタクロースを嫌う妖怪の仕業ではないかと考える。


感想

今回はオープニングからいつもとはちょっと趣向を変えていて、面白かったです。このエピソードがアメリカで放送されたのは、きっとクリスマス前後だったんでしょうね~。そういう時に見ると、さらにグッとくるでしょうね。
これが最後のクリスマスとなるだろうディーンと、それを見守るしかないサム・・・。今回は雪が静かに降り積もるラストシーンが印象的な、とても切ないストーリーでした。

で、今回、ディーンのネックレスの謎がついに明らかに!!まさか、このタイミングで明かされるとは思っていなかったので、ビックリしました。しかも、すごく泣けるエピソード付きでね~。

ハンティングそのものについては、今回もそんなに目新しさはなかったし、ちょっとこじつけっぽい気がしましたね。でも、最近よく登場していたベラやルビーも出てこなくて、兄弟の子供時代の回想シーンを長めに入れ、二人の気持ちをじっくりと描いてくれていたのがファンとしては嬉しかったです。
特に、兄弟の子供時代は、随分長く出てきていませんでしたからね~。ファンとしては子供時代の事をもっと知りたいですし。
ちなみに、今回ディーンの役をやっていた子は、以前の時一緒ですよね?

それにしても、父親不在のクリスマスで、子供の頃のサムはとても寂しい思いをしたんでしょうね。母親の事は写真でしか知らないし、父親は外出したら何日も帰ってこないし。ディーンはそれを慰めるべく努力するけど、空回りばかりで・・・・。でも、ちゃんとその気持ちを伝わっていたんですね。本当に良かったです。

ぼくのバラ色の人生

2009年10月06日 00時15分35秒 | 映画(は行)
女の子になりたいと願う少年の姿をファンタスティックに描くハートウォーミングなドラマ。監督はアラン・ベルリネール、キャストは ジョルジュ・デュ・フレネ、ミシェール・ラロック、ジャン=フィリップ・エコフェ、エレーヌ・ヴァンサン他。

<あらすじ>
リュドビックは7歳の男の子。彼の将来の夢は、かわいい女の子になることだった。好きな男の子と結婚ごっこをしたり、着せ替え人形で遊んだりと、女の子を意識した遊びを繰り返す。引越した先でリュドビックは、クリスティーナという女の子に出会う。彼女は男顔負けのおてんば娘だった。(allcinema ONLINE)


ちょっと前まで私も聞いたことのなかった単語「性同一性障害」。この映画の主人公のリュドビックはまさにこの「性同一性障害」なんだと思います。

でも、たった7歳の子供には、そんな難しいことは分からないし、それが人から忌避されることだとは全然思わない。だから無邪気に、女装したり化粧したり、将来女の子になって好きな男の子と結婚するんだと微塵も疑わず、人前でもそれを隠したりしないんですよね。
でもそのうち、周囲に気味悪がられたり、いやがらせされたりして、だんだんとそれがマズイことなんだと分かってきて、本当の自分を押し殺していかなければならなくなっていく様子が、本当に切なくて辛かったです。

また、この役を演じている子が中性的で本当に可愛い子なんですよね。だから長髪の方がすごく似合っているのに、髪を伸ばしてると変な目で見られるので母親に無理やり切られてしまう場面があるのですが、本当に痛々しくて見てられなかったです。

こうやって書くと、すごく重いテーマだし、暗くて辛いばかりのストーリーかと思われるかもしれませんが、映像は明るいし、ファンタジックな手法を色々と使っていて、必要以上に重くなり過ぎないよう描かれているので、とても見やすかったです。


虚空の旅人

2009年10月04日 20時54分48秒 | 小説
上橋菜穂子著「虚空の旅人」を読了しました!この作品は、「守り人」シリーズの第4弾で、本作が書かれた当初は番外編的な位置付だったそうです。

確かに本作は、チャグムが主人公で、舞台も<サンガル王国>であり、バルサもタンガもトロガイもチャグムの回想の中にしか出てこないということで、これまでの作品とは一線を画した雰囲気です。

でも、サンガル王国という、これまで未知だった国の様子を描くことで、更に世界観が広がったのは間違いないですね。
そこに住む人たちの見た目、考え方、文化、食べ物などなど、色んな部分で違いがたくさんあります。それが目に浮かぶように、いきいきと描かれていて、とても興味深かったです。

物語は、やがてサンガル王国の謀反問題に発展していき、とてもきな臭い雰囲気に。序盤に出てきた伏線が絡み合い、一気に面白くなりました。私って、やっぱりこういうストーリーが好きなんですね。
今回の話で出てきた色んな国とのやり取りで、さらに世界が大きく広がっていきそうな予感・・・。とても、壮大な物語になりそうで、今からワクワクします。

チャグムは、14歳になり、皇太子として他国との外交もソツなくこなし、とても立派に成長していたのが印象的。皇太子としての身の不自由さ、孤独さにも負けず、自分のするべきことをちゃんと理解していて、本当に大人っぽくなったなと思います。
これからの活躍が多いに楽しみになってきました。

セレブリティ

2009年10月02日 00時02分36秒 | 映画(さ行)
セレブたちの内幕をブラック・ユーモア満点で描いた作品。監督ウッディ・アレン、キャストはケネス・ブラナー、ジュディ・デイヴィス、レオナルド・ディカプリオ、ウィノナ・ライダー、シャーリーズ・セロン他。

<あらすじ>
高校の同窓会をきっかけに、生き方を変えようと決心したリー。彼は長年連れ添った妻と離婚し、脚本と小説にのめり込む。何とかセレブリティの仲間入りをしたいと、次々と有名人たちに接触するリー。だが結局、有名人達に振り回されてしまう。(allcinema ONLINE)

結構、豪華キャストだったんですねー、この映画。次々と知ってる顔が出てくるので、ちょっとビックリしました。

ストーリー的には、コメディ調ではあるものの、かなり皮肉っぽい内容。有名になりたいが為に長年連れ添った妻と離婚したのに、自分は全然うまくいかず、逆に捨てられた妻の方は、とんとん拍子に私生活も仕事も上手くいくなんてね。
そこが、ブラックっぽくて面白いんですが、あまり話しにメリハリがないので、ちょっとダラダラした印象になってしまったのが勿体ないと感じました。
豪華なキャストをいっぱい使っているわりに、そんなに重要な役でもなく、あまり目立ってなかったし・・・。

セレブの裏側を垣間見れたのは面白かったですけどねー。想像はしていたけど、やはりヘンな人が多いですね。