Yuhiの読書日記+α

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ドン・サバティーニ

2008年11月30日 01時42分24秒 | 映画(た行)
田舎から出てきたばかりの青年が、マフィアに珍妙な仕事を頼まれ四苦八苦する姿を描いた実話を元にしたコメディ。監督はアンドリュー・バーグマン、出演はマーロン・ブランド、マシュー・ブロデリック、ブルーノ・カービー他。

<あらすじ>
田舎から出てきたばかりの純朴な青年クラークは、駅を降りた途端に親切気に近づいてきた男ビクターに欺され、荷物と全財産を奪われてしまった。途方に暮れていた所、再びビクターを発見し問い詰めるが、もう使ってしまったと言って返してくれず、代わりに紹介されたアルバイト先がビクターの叔父でマフィアのドンのサバティーニの所だった。500ドルで引受けた仕事は空港税関から荷物を引き取ってくる事だったが、その荷物とは絶滅寸前の保護動物コモド・オオトカゲだったのだ・・・。


とても軽妙で素直に楽しめる映画でした。殺伐とした所もないし、後味もいいし、普通に楽しむ分にはいい映画です。

そして、キャストもまたいいんですよね。主人公のクラーク役のンドリュー・バーグマンは初めて見ましたが、見るからに真面目で人が良さそうな雰囲気の青年で、この役にはピッタリでした~。

また、マーロン・ブランドは画面に登場するだけで存在感と貫禄があって、サスガというしかありません。決して、声を荒げたりするわけではないのに、威圧感がにじみ出てるんですかねぇ・・・。
こんなにマフィアのボスが似合う人って、なかなかいませんよね。


大逆転

2008年11月28日 00時19分47秒 | 映画(た行)
大富豪のいたずらのせいで天国と地獄を味わった2人の男が、大富豪に復讐するまでを描くコメディ。監督はジョン・ランディス、キャストはダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、ラルフ・ベラミー、ドン・アメチ他。

<あらすじ>
商品先物会社を経営するデューク兄弟は、退屈しのぎに、社内のエリートのウィンソープと、ホームレスのバレンタインの立場をすり替えて賭ける事にした。
ウィンソープはデューク兄弟の手回しで会社をクビになり、婚約者に見捨てられ帰る家も失い、娼婦の家に転がり込む。一方のバレンタインは、拘置所に入っていた所をデューク兄弟に保釈金を払ってもらい、デューク兄弟の会社に入社して、ウィンソープの後釜に就いた。ウィンソープは全てを失って酒におぼれ、バレンタインは夢のような大富豪の生活を手に入れるのだが・・・。


古い映画ですが、とにかくスカッと楽しめる作品です。退屈しのぎに人の人生をおもちゃのようにしてしまう経営者たちを、ギャフンと言わせてしまうところは、エンターテイメントとしては最高ですよねー。
特に後に残るものがあるわけではないけど、爽快で後味もいいし、普通に笑って楽しめる映画として、いいんじゃないでしょうか。

特にエディ・マーフィーは、こういう役をやらせたら、天下一品ですねー。もう板についているというか、地でいってるようにしか思えません(笑)。

少女には向かない職業

2008年11月26日 00時03分16秒 | 小説
桜庭一樹著「少女には向かない職業」を読了しましたー!桜庭さんって、直木賞を受賞されていましたよね。その時から気にはなっていたのですが、これまで読む機会がなく・・・。今回、読むにあたって、どうかな???とちょっと心配しましたが、全然問題なく、サクサク読めました。

一人称の語り口など、ノリはライトノベルのようだったので、ライトノベルのジャンルに入れようか迷ったのですが、一応「創元推理文庫」レーベルから出てるので、普通の小説のジャンルに入れてみました。

上にも書いたように、明るく冗談好きな中学生の女の子「大西葵」の一人称で語られる物語で、話言葉や行動なども、イマドキの中学生らしく、とても軽妙な感じを受けるのですが、内容はなかなかシビア。
最初に仄めかされているように、ごく普通の中学生だった女の子が、2人の人間を殺害してしまう・・・というかなり衝撃的な内容となっています。

最初にそういうことを明かしてしまうと、後の楽しみがなくなってしまいそうなものですが、それでもハラハラ・ドキドキされられてしまうのは、殺人に至るまでの少女の内面を一人称で詳しく描くことによって、読み手をうまく引きずりこんでしまうからなんでしょうね。

なかなか面白かったので、直木賞受賞作候補の「赤朽葉家の伝説」も読んでみたくなりました!

暗くなるまで待って

2008年11月24日 00時33分52秒 | 映画(か行)
テレンス・ヤング監督、オードリー・ヘップバーン主演のサスペンス。その他の出演は、エフレム・ジンバリスト・ジュニア、アラン・アーキン、サマンサ・ジョーンズ他。

<あらすじ>
カナダからニューヨークに帰る途中に知り合った女から、夫のサムが人形を預かり、家に持って帰って来た。その人形にはヘロインが縫いこまれていた為、サムの留守中、そのヘロインを狙って、次々と人がやってくるのだったが、盲目の妻スージー(オードリー・ヘップバーン)は、全く気がつかず・・・。


昔の映画って、なんかタイトルがいいですよねー。今だったら、英語の題名のままにされるか、ヘンテコな日本語の題名を付けられていたかもしれません。
こういうタイトルだと、どんな映画なんだろう???と興味をかきたてられる感じがするんですよねー。(私だけかな?)
オードリー・ヘップバーンが盲目の女性の役を演じているのですが、見てみて、このタイトルになった意味がよーく分かりました(笑)。

古い映画ですが、ハラハラさせられて、なかなか面白かったです。派手なアクションとか迫力あるCGや効果音なんて全然ないけど、それだけ純粋にストーリーに目が行くんですよね。
まぁ、現代じゃ考えられないような設定とか、無理な部分もありましたけど、逆に古典的だから仕方ないよなーと思って許せる感じだったし・・・。

盲目という弱点を逆手にとって、強盗(?)にギャフンと言わせるところは爽快感もありましたしね。

それにしても、盲目の女性が主人公だから仕方ないんだろうけど、やけに動きが少ない話だなーと思っていたら、これ、舞台劇を映画化したものだったんですねー。だから場面転換が極力少なくなっていたわけで・・・。なるほどなーと思いましたね。

プロポーズ

2008年11月22日 00時41分40秒 | 映画(は行)
遺産相続のために結婚しなければならなくなった男を巡るラブ・コメディ。監督はゲイリー・シニョール、出演はクリス・オドネル、レニー・ゼルウィガー、ハル・ホルブルック、ジェームズ・クロムウェル他。ゲストには、なんとマライア・キャリーやブルック・シールズまで出てるんです!

<あらすじ>
ジミーは若さと自由を謳歌する独身男。女の子とつきあっても結婚の話になると、すぐに逃げ出してしまう。そんな彼の許に、祖父が亡くなったとの知らせが入る。大金持ちで、日頃から彼に早く結婚しろと言いつづけていた祖父は、彼に1億ドルの遺産を残していた。ただし、相続の条件は“30歳の誕生日の午後6時までに結婚していること”というもの。それは、なんと明日だった。(allcinemaより)


ラブコメのはずなんですが、序盤はイマイチ面白くないんですよー。ジミーの身勝手さがかなり鼻について、イライラしてました。確かに、まだまだ若いし誰かに縛られたくない=結婚したくないという、ジミーの気持ちは分からなくはないんです。でも、人の気持ちももっと考えないとダメだし、ましてや一応付き合っている女性に対しての礼儀とかもあるわけで・・・。

さらには、遺産相続の為にかつて付き合った女性に手当たり次第結婚を申し込むにあたっては、いくらコメディだからと言っても、呆れ果てましたね。クリス・オドネルが何故こんな映画に出たのか、疑問になったくらいです。

それが後半になって、ようやくジミーも、誰が本当に大切なのか、ということに思い当たり、やっとラブコメらしく楽しい気持ちで見ることができるようになりました。まぁ、かなり強引にまとめた感があって、え?と思うシーンもあるにはあったんですが、ラストの花嫁が広場に大集結する様子は圧巻だったので、違和感も吹き飛んじゃったかも。
恋敵(?)の彼女らがアニーのことを祝福するシーンは、ちょっとジーンと来ましたよ。

また、レニー・ゼルウィガーも良かったです。彼女は美人とは言えないかもしれないけど、表情豊かで愛嬌があって可愛いですよね。最後の笑顔がとっても良かったです。


白馬山荘殺人事件

2008年11月20日 00時12分29秒 | 小説
東野圭吾作「白馬山荘殺人事件」を読了しましたー!これって、東野さんの初期の作品なんですよね。この作品を書かれた当時は、本格推理っぽい作品を多く刊行されていて、私も夢中になって読んでいたんですけどね。何故か、この作品はこれまで未読でした。

本作では、主人公が兄の死をめぐる謎を解くために、親友と共に白馬のペンションを訪れるわけですが、このペンションがちょっと変わっていて、全ての部屋にマザー・グースの唄が飾られているのです。

推理小説では、よくこのマザー・グースの唄をモチーフにしたものが使用されていますよね。有名なものでは、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」とか。だから、ついついマザー・グースが出てくると、謎解きだーと思ってワクワクしてくるんですけど、実は詳しくは知らないんですよねー。今回の作品でも、唄が使われていましたけど、難しすぎてよく分かりませんでした(汗)。
でも、分からなくても、ちゃんと謎は解けますし、最後までグイグイと読者を引っ張っていってくれますので、ご安心を!

ところで、主人公とその親友のことを、初めはカタカナで表記していて、途中から漢字に変わるんですが、あれがよく分からなかったんですよね。カタカナにしてたのは、性別を明らかにさせないためかと思ったんですけど、それが後に生きてくるって訳ではなかったし。これが一番の謎かも・・・。

容疑者Xの献身

2008年11月18日 00時07分04秒 | 映画(や行)
第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞に輝いた東野圭吾の同名小説を映画化したもの。この作品に登場する物理学者湯川が謎を解く「探偵ガリレオ」「予知夢」も以前ドラマ化され、高視聴率を取っていましたね。
監督は西谷弘、キャストは福山雅治、柴咲コウ、堤真一、松雪泰子他。

<あらすじ>
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。(シネマトゥデイ)


原作の小説を読んでいたし(感想はコチラ)、ドラマの方は一度も見ていなかったので、この映画も特に見るつもりはなかったのですが、たまたま、友人からチケットをもらったので、見てみることにしました。

いやー、見てみると、湯川があまりにもカッコイイのにビックリ。私が原作を読んでいた時の湯川のイメージは、ものすごいオタクな感じの偏屈者だったんですけど、福山雅治が演じると、スタイリッシュで知的&クールな学者さんになるんですねー。今後、このガリレオシリーズを読む時には、福山のイメージになるんだろうなぁ・・・。

それと、花岡靖子役の松雪泰子も読んだ時のイメージといい方に違っていました。これだったら、石神が好きになっちゃうのも分かる!って感じで、ナットクできてしまいましたね。

こうして見ると、原作を読んでいても、映画は映画で楽しめるものですねー。この話は、どちらかというと人間の心の動きが中心になっているので、映画にするとイマイチ見せ場がなく盛り上がりに欠ける(その分、冬山登山のシーンが付け加えられたのかな?)し、テンポも遅く感じたのですが、今まで自分のイメージだけで考えていた世界が、実写で描かれるのを見るのもまたオツなものだなーと改めて思いました。

それにしても、原作を読んだのって、もう2年半も前のことなんですよねー。内容は覚えていると思っていたのですが、すっかり忘れてしまっていたようで、あのオチの所では思い切りビックリしてしまいました(苦笑)。
そういえば、原作を読んだ時も、ヤラレター!なんて思っていた筈なのに、すっかり忘れるなんて、自分がちょっと怖い・・・(汗)。


イーグル・アイ

2008年11月16日 00時23分25秒 | 映画(あ行)
スピルバーグが原案&製作総指揮、D・J・カルーソーが監督をつとめる予測不可能なアクション・スリラー。キャストは、シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、ビリー・ボブ・ソーントン、イーサン・エンブリー他。

<あらすじ>
平凡なコピー店の店員ジェリーに謎の女から、言うとおりにしないと命はないという1本の電話がかかってきた。同じ頃、法律事務所に勤めるレイチェルにも、息子のサムの命を盾に取った電話がかかってき、その女の命令に従わざるをえない状況に陥った。二人は女の指示によって引き合わされ、命令通りの行動を取るが、そこへFBIの追っ手が迫ってきて・・・。


最近、平凡な市民が思いもよらぬ事件に巻き込まれて危険な目に合う・・・というストーリーが多いですね。それに、コンピューター社会に警鐘を鳴らすような話も、最近の映画や小説・ドラマに多いテーマなので、ある程度、展開は予測できたし、新鮮味というのは感じられなかったのですが、それでもやっぱり、ハラハラさせられるのは、サスガだなーと思います。

ものすごいスピード感と迫力あるアクションシーンがウリの映画だと思うのですが、アクションで言えば、ちょっと前に見た「ウォンテッド」の方があり得ない程スリリングな描写で、一枚上だったと思います。

それに、テンポが早くてズンズンと話が進んでいくのですが、かなりアラがあるストーリー展開ですよねー。ラストまで、パワーで押し切っていってくれれば、それはそれでいいのですが、途中であれ?と思う所も結構あったのが、ちょっと気になりました。考える余裕も与えないくらい、一気に押し切っていった方が面白いと思うんですよねー。

シャイア・ラブーフは、最近よく出ていますが、正直、主役を張るのはどうだろう・・・と思っていたのですが、思っていた以上にいいですねー。ちょっと小柄ですけど。

アルカトラズからの脱出

2008年11月14日 00時14分00秒 | 映画(あ行)
アルカトラズ島の刑務所からの脱走を試みた3人の男を実話に基づいて描いた作品。監督はドン・シーゲル、出演はクリント・イーストウッド、パトリック・マクグーハン、ロバーツ・ブロッサム、ジャック・チボー、フレッド・ウォード他。

<あらすじ>
脱出不可能といわれるアルカトラズの刑務所に、1人の囚人フランク・モーリス(クリント・イーストウッド)が、送られてきた。彼は、これまでに米国各州の刑務所で何度か脱走を企ててきた為この刑務所に送り込まれたのだ。問題囚ばかりが収容されているこの刑務所は、冷酷な所長ウォーデン(パトリック・マクグーハン)の下で厳重な警備体制がとられていた。この警備の裏をかいて脱出が成功しても、行手にはサンフランシスコ湾が横たわっている。潮の流れが早く、冷水のため、泳ぎきるのは不可能に近い。モーリスは果たして脱出することができるのか!?


まるでアメリカのドラマ「プリズン・ブレイク」のような内容だと思ったのですが、こちらの方がはるかに古く1979年の作品なので、「プリズン・ブレイク」の方が、この作品を参考にしたのかもしれませんね。

例えば、穴を掘って出た砂(?)を、運動場に出た隙に、さりげなく捨てるとか、一人で脱獄するのは難しいので、他の人にも協力させて一緒に脱獄するとか、見たことのあるようなシーンが続出で、思わずニヤニヤしてしまいました。

もっとも「プリズン・ブレイク」の方が、連続ドラマという形態もあってか、はるかにスリリングな展開でしたけどね。
こちらの映画の方は、実話を元にしているせいか、ドラマチックさよりも現実的な感じで描かれていて、モーリスという人間の執念に焦点を当てて描いているという気がしました。
でも、こんなことが現実にあったということの方がスゴイことですよねー。


スペース・トラッカー

2008年11月12日 00時39分24秒 | 映画(さ行)
宇宙を駆けめぐるトラッカーたちの活躍を描いたSFアクション・コメディ。監督はスチュアート・ゴードン、出演はデニス・ホッパー、スティーヴン・ドーフ、デビ・マザール他。

<あらすじ>
とある未来。惑星間輸送を支えるのは、スペース・トラッカーと呼ばれる長距離トラック運転手だった。その内の1人、ベテラントラッカーのジョンは、地球へ行きたいという婚約者のシンディの願いをかなえるため、怪しいとは思いつつ、とある荷物を相棒のマイクと共に2日間で地球まで運ぶ役を引き受ける。しかし、その途中で宇宙海賊船に捕らえられてしまい・・・。


序盤からかなりB級テイストでひきましたが、B級に徹しているだけ、潔くて良かったかな。
しかも、単なるドタバタものだと思っていたら、ちょっとだけアルマゲドンっぽいシーンもあって意外だったし、一応ヒーローもの(?)だし結末もスッキリ!?

かなり好き嫌いは分かれそうですが、内容に期待しすぎなければ、そこそこ楽しめるかな。



ターミナル

2008年11月10日 00時11分19秒 | 映画(た行)
スティーブン・スピルバーグが監督、トム・ハンクス主演の無国籍ヒューマン・ドラマ。その他のキャストは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ他。

<あらすじ>
東欧クラコウジアからニューヨークに来たビクターは、入国ゲートで職員に呼び止められた。渡航中にクーデターが起こり祖国が消滅、パスポートが無効になってしまったというのだ。彼の目的地は「ラマダ・ホテル」。ニューヨークは目の前なのに、パスポートがなければアメリカに入国もできず、国情が安定するまでは帰国することもできない。彼は、空港で生活することを余儀なくされる。ビクターがニューヨークに来た目的は?彼が大切にしている缶の中身は?片言の英語しか話せないビクターは、「約束がある」と言うだけだった。(goo映画より)


この映画、劇場公開している時に見に行きたいなーと思っていたのに見逃してしまったのでした。しかしその後、あまり評判がよろしくないという噂を聞いた為、レンタルもせずにいたら、TV放映されたので、ラッキーとばかりに録画して見ることにしました。

でも、皆さんの評判通り、やっぱり今ひとつな感じですね~。盛り上がりに欠けるというか、ダラダラしすぎてるというか、ヒネリがないというか・・・。

そこそこ面白いシーンはあるし、いい話だなーとは思うんだけど、なんだかテンポが悪くて、あまり笑えないし。多分、ビクターが大事に持っていたナッツの缶の部分で感動して欲しいんだろうなーとは思うんだけど、正直ジーンとは来なかったです。アメリアとの事も「え!?それで終わり?」って感じで、ちょっと拍子抜けしちゃいました。

英語をロクに話せないビクターが、知恵を絞って言葉を覚え、徐々に上達していったり、皆と仲良くなっていくあたりは、よくあるパターンとは言え、なかなか面白かったんですけどね。

夢をかなえるゾウ

2008年11月08日 00時12分04秒 | 小説
水野敬也著「夢をかなえるゾウ」を読了しましたー。ベストセラーになっていて、先日は小栗旬主演でドラマ化もされていましたよね。
私も人から面白いし、ちょっとタメになるお話だよ、と聞かされていたので、気になっていたのですが・・・。

読んでみて、確かに面白い!!それにタメになる!!
この本の中に書かれていることは、私もこれまで何度か目にしたり耳にしたりしてきたことばかりです。でもそれを、すごく具体的に分かりやすく、そして失敗しやすい例(主人公)をとって、きっちり説明してあるところが画期的ですよねー。

それに何と言っても、最後まで興味が尽きないようなテンポの良さと文章の平易さ。これがないと、どんなに良いことが書いてあっても、なかなか読む気になれないですもん。

また、ちゃんと物語形式になっているところもいいですねー。私は、自己啓発本だとか思わずに、普通の小説だと思って読んでいましたけど、全然問題なかったです。
普通の小説の中に、ちょっとだけウンチクが描かれている・・・という感じで、偉人がこんな事を言ったとか、こんな風に成功したとか、ちょっとした知識を得られるだけでも私としては面白かったですよ。元々こういう事に詳しい人だったら、物足りないかもしれませんけどね。

そして、型破りな神様ガネーシャには大笑いさせられました。何で関西弁なの?とかインドの神様のクセにあんみつ好きだなんて・・・とか、ツッコミたいところもありますが、とにかくヘンな神様のお陰で、堅苦しい話にならずに済んだのかなーと思います。

とりあえず、私的には大満足な1冊でした。


地下鉄(メトロ)に乗って

2008年11月06日 00時44分09秒 | 映画(ま行)
浅田次郎の同名小説を原作にした映画。監督は篠原哲雄、キャストは堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお他。

<あらすじ>
絶縁状態の父親が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。そこに突然、亡き兄が姿を現す。兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、後日、今度は恋人の軽部みち子も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに生きる若き日の父・小沼佐吉に出会う。(goo映画より)


てっきり堤真一が主人公だと思っていましたが、大沢たかおの方が目立ってる映画でした。大沢たかおは、出征前の純粋な青年役から、起業に成功し家庭を顧みない傍若無人な父親役まで幅広い年代を熱演してて、なかなか見ごたえありました。

しかし、全体的に、突っ込み所満載すぎるし、現代と過去を行ったり来たりと場面転換が多すぎて、あまり登場人物に感情移入できなかったです。

ストーリーは、よくあるタイムスリップものなのですが、そのタイムスリップの仕方がかなり突っ込み所満載なんですよね~。しかも折角それを使っているのに、肝心のお兄さんは助けられないなんてね・・・。それにまた、過去を変えると現代にひずみが出るからやらない・・・というのなら、みち子の件はどうなるのー!?って感じで、矛盾がいっぱいなんですよね。

そして、ラストもかなり拍子抜け。折角ここまで、お父さんの様々な時代の過去を見てきたんだから、ちゃんと仲直りしたのかと思いきや、どうやらそれもなかったらしいし。
ハッピーエンドにするのはご都合主義すぎるから、あえてやらなかったのかもしれませんけど、ここまできたら、こういう終わり方は逆に不自然なような気がするんですけどねー。

浅田次郎さんの小説で読めば、また違った感想があるんでしょうか???

ジャスト・マリッジ

2008年11月04日 00時08分39秒 | 映画(さ行)
ショーン・レヴィが監督、アシュトン・カッチャーとブリトニー・マーフィ主演のラブコメ。

<あらすじ>
ラジオの交通情報キャスター、トムとお金持ちのお嬢様サラは、“偶然の事故”で出会いひとめ惚れ。あっという間に同棲を始め、階級の差を乗り越えて見事ゴールイン。幸せいっぱいで、ヨーロッパへハネムーンに出かける。ところが、初日からトラブル発生。古城ホテルで爆発騒ぎを起こし、追い出されてしまったのだ。次の訪問地ヴェネチアでは、意見の違いから別行動をとる2人。そこへ、サラに恋するピーターがやってきて、2人の仲はますますあやしい雲行きに…。(goo映画より)

「バタフライ・エフェクト」でアシュトン・カッチャーのことを知ったのですが、こちらはコメディだからか髪の色のせいか、随分イメージが違いました。この映画ではかなり幼い感じなんですよね。初々しいというか。どことなく、「スーパーナチュラル」のジャレッド・パダレッキに似てるような気がするんですが、私だけ!?

で、肝心のストーリーですが、よくありがちなドタバタコメディで、最初からラストが完全に予想できる内容でした。まぁ、それは別にいいのですが、要であるコメディ部分で、いまひとつ笑えなかったんですよねー。
やることなすことが、あまりにも子供っぽいというか、非常識すぎるというか。「それはやっちゃいけないことでしょ!」と言いたくなっちゃうような場面も何度かあったし、そのせいか、なーんかノレなかったんですよね~。
純粋に二人の恋を応援しよう!って気になるような、楽しい「笑い」にして欲しかったなぁと思います。

レッドクリフ PartI

2008年11月02日 00時41分09秒 | 映画(ら行)
かの有名な「三国志」の中でも最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を、ジョン・ウー監督の手により映像化。出演は、トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童など。

<あらすじ>
西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍では曹操に驚異を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。(goo映画より)


映画の日ということで、今日から公開の「レッドクリフ PartI」を見てきましたー♪「三国志」は、昔小説で読んだことがあり、その中の赤壁の戦いも、すごく面白かった覚えはあるのですが、それから10年以上経っているので、かなり内容はあやふやで・・・。映画用に脚色されている部分がどれなのか、ちょっと分かりづらかったのですが・・・。

とにかく、合戦のシーンはすごく迫力あって見ごたえありましたね。ありえないと思うような部分もありますけど、とりあえず許容範囲内でしたし、映画館でなければ味わえないようなスケールの大きさ&ド迫力シーンの連続で、すごく良かったと思います。
けど、ちょっと合戦シーンが長すぎるんじゃ・・・と思ったのも事実。武将ひとりひとりの戦いぶりを見せたいんだろうと思いますが、ちょっと疲れてしまいました。
ちなみに、八卦のなんとかっていう戦術(亀の甲羅のやつ)は、ちょっとよく分からなかったんですよね。なんで、敵が簡単にあれにひっかかっちゃうのか。どう見ても罠だと分かりそうなものなのに・・・。あれって、史実の出来事なんでしょうか???

孫権・周瑜と孔明のやり取りはなかなか丁寧に描いてあって、好感持てました。どうやって、呉を味方に引き入れるかは、腕の見せ所ですもんね。周瑜役のトニー・レオンと孔明役の金城武も、最初はミスキャストでは?と思っていたのですが、意外と雰囲気に合ってて良かったと思います。
それに中村獅童も予想外に目だってたように思います。ちょい役だって聞いていたのでビックリ。いかつい顔立ちだから、武将役はなかなか良かったと思いますよ。

また、戦ばかりの殺伐とした雰囲気の中のも、ちらっと笑える部分も作ってあって、なんだかホッとしました。やっぱり息抜き的な部分も欲しいですしね~。

とりあえず、本当の意味での「赤壁の戦い」はこれから!という所で終わっているので、PartⅡを待ちたいと思います。

あ、ちなみに鳩って洗えるの!?めっちゃ疑問だったんですけど・・・。