Yuhiの読書日記+α

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貴族探偵対女探偵

2015年08月13日 23時12分39秒 | 小説
麻耶雄嵩作「貴族探偵対女探偵」を読了しました~!
久しぶりに本の感想を書きます。このブログも、最初は「読書日記」だったのに、最近はすっかり、「ドラマ日記」になってしまっていて、読書感想を期待して来られる方には恐縮です(^^;
最近は視力の低下と、仕事上、パソコンばかり見て、目が疲れるせいで、読書する気持ちにはなかなかなれなかったのですが、久しぶりに麻耶さんの作品が読めるとあり、頑張って読んでみようかという気になりました。

麻耶さんの作品の何が好きかっていうと、「読後の気持ち悪さ」でしょうか・・・(^^;
と、書くと、そんなヒドい作品をなぜ読むんだと思われるでしょうが、これがまた、「読後感が悪い」のに、しばらくするとなぜがまた読み返したくなる、変な中毒性があるんですよね~。

特に「メルカトル」シリーズはそれが顕著で、普通の作品では読者側の立場に近い探偵役がとんでもない悪なんですよ。ここまで性格が悪い人って、まずいないはず・・・って思えるくらい、すごい性格していますからね~。
でも、ここまで徹底されると、怖いもの見たさ(?)みたいな気持ちが湧いてきて、またしばらくすると、作品を読み返したくなってくるから不思議です(^^)

ま、それはさておき。肝心のこの作品ですが、こちらは思ったよりかは、麻耶さん特有の「毒」は少な目な感じ。しかも、謎解き部分もわりとオーソドックスです。
これまでの麻耶さんに慣れていた方には、ちょっと物足りなさもあるかも。かくいう私ももっと強烈なのを期待していたので、若干肩すかしな部分があったのは否めません。

でも、貴族探偵と女探偵の掛け合いは、なかなか面白かったし、貴族探偵が相変わらず、自分の雇人に推理させ、自分は全く何もしないというスタンスを貫いていることが、ある意味爽快でした。
最後のお話は、女探偵をさらにギャフンと言わせたところが、びっくりしました。まさか、そういうオチとは思わなかったので、私もびっくり!!
こういうところ、確かに麻耶さんらしい!!こういう他の作品では味わえないようなカタルシスが、最高です!!

この掛け合いもなかなか面白かったのですが、私はやはり「メルカトル」の強烈な個性が大好きなので、またそちらも書いてほしいな~。
とりあえず、「メルカトル」の最新作もまだ未読ですので、私としてはまずそれからですね。


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