Yuhiの読書日記+α

TB、コメント大歓迎です♪
但し、記事内容と関係ないものは削除させて頂く場合もありますので、
ご了承下さいませ。

バースデイ・ガール

2007年02月25日 23時18分02秒 | 映画(は行)
 ニコール・キッドマン、ベン・チャップリン主演。サスペンス物と聞いた気がしたのですが、観てみるとどうもラブコメ(ブラック風味)といった感じのものでした。

 生真面目なイギリスの銀行員ジョン(ベン・チャップリン)はインターネットで花嫁を探し、ナディア(ニコール・キッドマン)というロシア人の女性を見つけ、イギリスに呼び寄せる、というところから話は始まります。
最初は、真面目な銀行員をニコールが騙すという悪女物なのかなーと思ってみていたのですが、途中から急に違う方向に展開したので、えー!という感じでした。
中盤、ダレてくる部分があるので、そこが妙に長く感じて辛かったですが、後半は前半とはまた違った印象で、それなりには楽しめました。(全然サスペンス的ではなかったですけどね)

 それにしても、この話はニコールの流暢なロシア語&ロシア娘なりきりぶりに一番驚かされましたね。私はロシア語のことなどは全然分からないのですが、本当にそれらしく聞こえるし見えます。相当研究してるんだろうなぁ・・・。
ニコールのプロ根性を垣間見た気がします。

 全般的に、話のテンポは良くないし、サスペンス的なハラハラ感はあまりないのが残念でしたけど、ちょっと変わった映画を観たいという時にはいいかもしれませんね。

ローレライ

2007年02月25日 00時29分07秒 | 映画(ら行)
 福井晴敏氏原作の「終戦のローレライ」を映画化したもので、役所広司、妻夫木聡他出演の話題作というので、一度観てみたいなーと思っていました。
原作がかなり好評だったという話を聞いたので、とても期待していたのですが、映画の方はビミョーでした。

 第二次世界大戦終盤の潜水艦を舞台にした作品ですが、CGやセットはかなり安っぽくて、本当に映画なの!?と驚くほどのものです。邦画は、予算の都合上、そんなにCG等にお金はかけられないので仕方ないのだと理解はしていますが、ハリウッド映画を見慣れた目からすると、かなり低レベルだなーというのは否めません。(しかも昨今、アメリカではドラマですら、かなりスゴイCG及びセットを使ってるのを見てしまってるし、余計気になってしまいます)

 そして何よりも、この映画だけを見ていると、何をテーマにしているのかが、伝わってきません。戦争を阻止したいのか、日本を守りたいのか、はたまた自分の信念を貫き通したいのか、その辺が明確になってませんでしたね。
また香椎由宇演じるパウラの存在は、この映画の中では必要不可欠なんだろうとは思いますが、あまりにもSF的かつ突拍子もなくて(なんで日本語ペラペラなの!?とか)、どうにもついていけないものを感じました。
こういう存在を必要とするほどの設定でもないように思いますし、原作ではどのように描かれていたのか気になるところです。
役者さんが実力のある人ばかりで、それぞれ味のある演技をしてくれていたのが、救いですね。

 原作だと、もっと各登場人物の背景やら、性格描写やらを詳しく描いていると思うので、もっと面白い作品になっているのだろうと思いますが・・・。
映画版では誰にも感情移入できず、よく分からない話だった気がします。


スミス夫妻

2007年02月22日 22時03分39秒 | 映画(さ行)
 ヒッチコックにしては珍しいコメディもの、というので借りてみました。なんと1941年の作品なんですねー。どうりで、映像も途中でボヤけたり、一瞬途切れたんじゃない?っていう間があったりと、映像が悪かったのも理解できます。

 ストーリーは、結婚して3年目のスミス夫妻が、ある時、役所のミスで、結婚の手続きに不備があり、婚姻が無効な状態であることを知らされます。
二人はそれが元で喧嘩し、別居状態に。やがて、妻のアンは、夫の親友で共同経営者のジェフと仲良くなり、ついには結婚すると言い出してしまいます。夫のデイヴィッドはなんとか妻を取り戻そうとして・・・という三角関係ものです。

 話としては、ありがちな展開と言えると思いますが、ヒッチコックにしては、サスペンスのかけらもないお話というのが、逆に目新しく、なかなか楽しくみれました。

 後から知った話ですが、この作品の妻アンを演じているのは、クラーク・ゲーブル夫人のキャロル・ロンバートだったのですねー。
すごく綺麗でチャーミングな人でした!


S.W.A.T.

2007年02月18日 00時57分45秒 | 映画(さ行)
 サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲスなどがSWATのメンバーを演じていて、結構豪華キャスト。

 オープニングから事件が発生し、SWATの活躍が描かれるので、どの映画でも序盤が結構つらいなーと思う私としては、最初にインパクトのある事件でひきつけてくれたのは良かったです。

前半は、SWATのメンバー選びや訓練の様子が、かなり詳しく描かれ、私としては結構興味深かったけど、SWATらしいアクションを期待して見ていた場合、ちょっとダレルかも・・・。

後半に入ると、逮捕された麻薬王が「自分を逃がしてくれたら1億ドル払う」と言った事が報道され、報酬目当ての人たちが、麻薬王を逃がそうと、あれこれ画策するという展開に。
この辺がちょっと強引な感じがするのがな~!もう少しSWATメンバーの交流とか、色んな事件での活躍を見てから、この麻薬王の事件に入ってくれても良かったんじゃないかなーと思いました。
ラストも呆気なかったですしね・・・。もう少しハラハラする所が欲しかった!
サミュエル・L・ジャクソンや、コリン・ファレルもこの人でなきゃ、という部分はあまり感じられなかったので、もう少し人物像を掘り下げるような描写が欲しかったですねー。そうすれば、物語にもっと厚みが出たかも・・・と思います。

 でもまぁ、いろいろ書きましたが、全般的に見ると、話がシンプルでラストが簡単に予想できる展開だけれども、安心して楽しく見れたので、グッドでした。


太陽を曳く馬 「新潮」連載第6回

2007年02月09日 00時29分22秒 | 小説
 前回に引き続き、今回の話も、裁判の中身が中心でした。
話の本筋に触れる話は、全てを読み終わってからじっくりしようと思ってますので、あまりコメントするところがなかったのですが・・・。

 この話の合田さんは、過去の事件を通して、自分を振り返るシーンがすごく多いですね。あの時の自分はどうしてあのような行動をとったんだろう・・・とか、あの時の自分は何を考えていたんだろう・・・とか、すごく自分を分析しているような気がします。
若かりし頃は、前ばかりを見て進んでいたのが、自分や自分の人生を省みることが多くなったということなのかなーと、ちょっとしみじみ考えてしまいました。

 「太陽を曳く馬」もまだまだ序盤。今後、どうなっていくか、興味深いところです・・・。

ディパーテッド

2007年02月03日 23時54分15秒 | 映画(た行)
 香港映画の「インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク版。「インファナル~」はすごく面白いと聞いていたのですが、まだ見る機会に恵まれず・・・。今回、この映画を見るにあたって、先に見ようかなーと思っていたのですが、先入観なしに見た方がいいかなと思ってやめました。
なので、以下の感想は、「インファナル~」を見ていない上での感想になります。

 簡単なあらすじですが、
新人警察官ビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者一家に育った経歴を買われ、マフィアへの潜入捜査を命じられる。
一方、マフィアのボスであるコステロ(ジャック・ニコルソン)に息子同然に育てられたコリン(マット・デイモン)は、警察官になり捜査情報を漏らすよう命じられる。どちらも見つかれば命はない・・・というクライムサスペンス。

 あらすじを見て分かるように、お互いがスパイ(ネズミ)として、潜入しているので、いつ見つかるかと、最初からハラハラし通しでした。
3時間近くある映画なのですが、ラストがどうなるのか全然予想できなかったので、あまり長いとは感じませんでしたね。
ただ、警察側の話とマフィア側の話などが交錯するので、ちょっと分かりづらい部分はありました。
また、コリンとビリーが同じ女医と知り合うのですが、その辺もこじつけっぽいというか、無理矢理感があったり・・・。
あと、ラストの方で、ビリーが女医に手紙を渡すのですが、あれがその後どうなったかは描かれてないんですよね。すごく気になるんですけど・・・。
と色々書きましたが、ハラハラ・ドキドキするサスペンスものがお好きな方にはオススメです
ただし、マフィアがからんでくる話なので、ドンパチ系も多いし、人が殺される場面が多いので、そういうのが嫌いな方には、オススメできませんけどね・・・。

 この映画は、脇役もまたかなり豪華で、マーク・ウォールバーグやマーティン・シーンなどなど演技派ぞろいで安心して見れたのも良かったです。後で知ったのですが、ブラッド・ピットも製作に参加してたんですねー。
製作だけじゃなく、出演したら良かったのに・・・。
 

DREAMGIRLS /ドリームガールズ

2007年02月01日 00時05分15秒 | 映画(た行)
 ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェイミー・フォックス等が出演し、アカデミー賞にも数多くノミネートされたという話題作です。とは言うものの、実は私は予備知識はほとんどなく、伝説のミュージカル「ドリームガールズ」を実写化したものというくらいしか知りませんでした。

 元々、ミュージカル物はジャンルとしてはあまり好きな方ではなかったので、たまたま試写会のチケットを貰わなければ、もしかすると、ずっと見ることもなく過ごしていたかもしれません。
仮にそうなっていたとしたら、自分にとってすごい損失だったかも!?と思うほど、すごく良かったです!いい意味で、期待を裏切ってくれました!!

 私の中では、ミュージカル物って、歌ばっかりでストーリーがはっきりしないものが多いというイメージがあって、そこがいつも不満だったのですが、これは全然違ってました。
ちゃんとストーリー性もあるし、キャラクターの個性もはっきりしています。そして何よりも歌がもうすごいのなんのって~
この話に登場する人は、「歌唱力・声量・迫力」、全てが抜群で、鳥肌が立ちっぱなしでした。
中でも、エフィ役の新人ジェニファー・ハドソンは、このために生まれてきたんじゃないかと思う程、はまってましたね。アカデミー賞にノミネートされるのも充分頷けます。彼女なしでは、この映画の成功はなかったと思います。

 また、歌だけではなく、衣装や髪型も時代と共に変わっていく様子がわかり、とても興味深かったです。特にビヨンセはすごく変わりますね。最初は、田舎の垢抜けなくて目立たない感じだったのが、栄光を手にし、自分に自信が出てくるにつれ、光輝くように美しくなっていく・・・。
 あと、エディ・マーフィもコメディだけじゃない所を見せてくれて、私の中ではすごくイメージがアップしました。

 この映画のウリはやはり大迫力の舞台シーンだと思いますので、家の小さなテレビで見るよりも、音響に優れた映画館で見た方が、この素晴らしさがより伝わってくるのではないかと思います