Yuhiの読書日記+α

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バベル

2012年12月31日 00時30分52秒 | 映画(は行)
モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、ブラッド・ピット、役所広司らが演じるキャラクターが、それぞれの国で、異なる事件から一つの真実に導かれていく衝撃のヒューマンドラマ。監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、キャストはブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子他。

<あらすじ>
モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)が、突然何者かによって銃撃を受け、妻が負傷するという事件が起こる。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコ(菊地凛子)は、満たされない日々にいら立ちを感じながら、孤独な日々を過ごしていた……。(シネマトゥデイ)


暗そうな話だなと思って、長らく敬遠していた作品なんですが、覚悟を決めてみてみました^^;
最初は全く別個の話と思われたものが、後に1つに収束していく様は、確かに面白くてストーリーに引き込まれました。
一丁の銃を巡って、決して誰かを傷つけようとしたわけではないのに、悲劇が重なっていく・・・というのは、見ごたえありましたし、ずっしりと心に響きました。
特に、ブラッド・ピット演じるリチャード一家に起こった事件は、誰も悪気があってしたことではないだけに、やりきれなくて切ないものがありました。でも、思ったほど悲劇的というわけではなかったので、ちょっと一安心でしたが(^^)

ただ、この話に東京を結びつけたのは、やや強引だったかな?という気もしました。この部分だけが、妙に浮いているような気がしたんですよね。
このエピソードがなくても、充分心に迫るものがあったと思うし、無理に東京の話を入れたことによって、余計にストーリーが混沌としてしまった気がしました。
日本人としては、役所さんや菊地さんが活躍する場があったのは嬉しいけど、作品全体としてみれば、やはり不自然な気がします。
チエコが無関係の刑事相手に、いきなり裸になるのも意味不明だし。父と娘の関係を描きたいのであれば、別にした方がよりテーマが明確になったんじゃないのかな。

重苦しくて苦手そうなタイプの映画だと思って、ずっと敬遠していたけど、見てみれば意外と面白かったし、引き込まれるところがありました。やっぱり何でも一度は見てみるべきですね(^^)




ジェシー・ジェームズの暗殺

2012年12月27日 00時40分19秒 | 映画(さ行)
19世紀のアメリカに名をとどろかせた犯罪者ジェシー・ジェームズと、彼を暗殺した手下、ロバート・フォードの人物像に迫るサスペンス・ドラマ。監督はアンドリュー・ドミニク、キャストはブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、ジェレミー・レナー他。

<あらすじ>
悪名高きアウトローとして数々の犯罪に手を染め、法をあざけり、自分自身のルールで生きてきたジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。理想に燃える野心家の若者ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、そんなジェシーの仲間になれたことを心から喜んでいたが、思わぬ事態が彼らを待ち受ける。(シネマトゥデイ)


このジェシー・ジェイムズという人は、強盗をしたり人を殺したりしているアウトローなのに、なぜかアメリカでは人気があるようですね。(私はこの映画で初めて知りました)
基本的に強盗をするのはお金持ちから・・・というのがあって、「庶民の味方」のように思われているのがあるらしいのですが、人を傷つけていないならともかく、結構手荒なこともしているので、なんでそこまで人気があるのか、私には正直分からなかったです。

そのジェシーを暗殺したロバート(ボブ)も、そのことがすごく意外だったみたいですね。暗殺して、人から喜ばれるのかと思いきや、世間から冷たい目で見られるなんて・・・。それどころか、仲間なのに裏切ったとして、卑怯者呼ばわりですからね。
このボブの葛藤は、とても見ごたえありました。演じてるケイシー・アフレックの演技力は見事でしたね~。

しかしこうやってみると、悪いことをしたら自分に返ってくるというか、決して心の安らぎは得られないんだということ。
アウトローなのに庶民からは人気があったジェシーも、結局は仲間の裏切りを心配したりして、精神的にもおかしくなってきていたし、他の仲間たちも、仲間内での対立やジェシーにいつか狙われるのではないかという疑心暗鬼に取り付かれていったし、まともな生活を送れなくなってしまうんですよね。

この映画、長いなーと思ったら、160分もあるんですね。映画全体に大きな動きはなく、心理的な描写が続くので、なんだかすごく長く感じました^^;
それくらい、重くて暗いストーリーでしたけど、確かに見ごたえある作品でした。




ステップフォード・ワイフ

2012年12月22日 00時11分08秒 | 映画(さ行)
1975年に映画化された、アイラ・レヴィンのスリラー『ステップフォードの妻たち』を『イン&アウト』のフランク・オズ監督がリメイクしたもの。キャストはニコール・キッドマン、マシュー・ブロデリック、ベット・ミドラー、クリストファー・ウォーケン他。

<あらすじ>
敏腕プロデューサーとして成功してきたジョアンナ(ニコール・キッドマン)だったが、ある新番組のために、会社を辞める羽目に。彼女を心配した夫とともに、ステップフォードという街に引越し、人生をやり直そうとするが……。(シネマトゥデイ)


ニコール・キッドマンが主演というので見てみました。噂ではサスペンスものだと聞いていたのですが、どっちかというとブラックコメディもの?っぽかったです。

序盤はサスペンスを想像していたせいか、あまりにもポップでコメディタッチの映像に、いまひとつついていけず・・・。ニコール・キッドマンの良さが生かされていないよな~なんて思っていたのですが、途中から緊迫感が出てきて、少しずつ面白くなってきました。

しかし、アメリカ人の描く最良の奥様って、あんなものなの???金髪で花柄のフリフリドレスを着て、にこやかにいつも微笑んでいて、家ではケーキを焼いているっていう・・・。ものすごく違和感を感じました。人形っぽいなーと思ったら、やっぱり!!な展開でした。

でも、ラストのラストはさすがに予想外!!あの街を作ったのは、本当は○○の方だったなんて・・・。これは意外でした。

NCIS ネイビー犯罪捜査班/シーズン1

2012年12月19日 23時44分44秒 | ドラマ(その他)
「NCIS ネイビー犯罪捜査班/シーズン1」の感想です~。が、実は見たのはもう何ヶ月も前・・・・^^; すごく面白かったので感想を書こうとは思っていたのですが、ついつい書きそびれてしまって・・・。
このドラマは、Dlifeで放送していたのを録画して見ていたのですが、実はもうじき、シーズン2が始まるらしく、その前に思い出しつつ感想を・・・と思いたち、今更ながら書いてみました。

このドラマは、アメリカのドラマではよくあるパターンの、1話完結ものの事件ものです。アメリカでは、話が続いていくようなものより、1話ずつ完結していくタイプのものの方が好まれるようですね。日本との違いを感じて面白いです。

それはともかくとして、このドラマの特徴はタイトルでも分かる通り、アメリカ海軍やアメリカ海兵隊の将兵が関わる事件に特化している点で、数多くある事件ものとは一味違う特色を出しています。

私がこのドラマが好きなのは、何と言ってもキャラクターの一人ひとりの役割と個性がしっかりと確立していて、しかも主要登場人物の数が多すぎないところ。逆に言うと、数が多くないから、一人ひとりをしっかりと描けるということかもしれませんが、キャラクター同士のやり取りもすごく楽しくて、毎回見るのが楽しみになるんですよね。

事件ものだけに、事件そのものの内容は、重苦しい展開になることも多いのですが、それをディノッゾやアビーのような明るいキャラクターのおかげで、暗くなりすぎず、スッキリとした気持ちで見終えられるのが嬉しいところ♪
主人公のギブスは、私生活は謎だし、任務に厳しくて、最初は取っ付き難い人かなと思ったけど、見ていくうちに意外におちゃめなところも見えてきたりして、ますます目が離せなくなりました。

Dlifeでは、シーズン1の後、すぐにシーズン2が放送されなかったので、すごく残念だったのですが、ついにこの年末(12月31日)より、シーズン2が始まるらしいのです~(*^_^*) 今からすごく楽しみです♪








Lie to Me/シーズン2

2012年12月14日 23時11分04秒 | ドラマ(その他)
ちょっと間が空いてしまいましたが、アメリカのドラマ「Lie to Me/シーズン2」の感想です♪

アメリカのドラマは1話完結の事件ものがとても多いのですが、このドラマは事件ものというカテゴリーではあるのですが、解決の仕方が一風変わっているので、ちょっと見ごたえあるのですよね~。

シーズン1の時は、登場人物や事件の解決の仕方に馴染むまでに時間がかかって、最初の方は、そんなに面白いとは思えなかったんですけど、シーズン2になると、キャラクターの描き方にも奥行きが出てきて、見ごたえある作品になってきたと思います。

主人公であるカル・ライトマン博士は、人の表情から他人の考えていることを見抜く達人で、仕事のためならどんな非道なことでも平気でやるような人だけど、実は一人娘のエミリーには超甘甘の普通のお父さんになっちゃうところとか、共同経営者で友人でもあるジリアンとも、ちょっと微妙な関係になったりと、ライトマン博士自身の身辺で、シーズン1では詳しく描かれなかった複雑な関係が、深く掘り下げて描かれていて、面白かったです。

また、肝心の事件の方も、完全な他人事の話ではなくて、自分達の身に降りかかってくる事件が数多く描かれるのも、シーズン1にはあまり見られなかった特長でしょうか。
これによって、一層、視聴者に近いドラマになったような気がします。

ちなみに、カルの部下のイーライが、実はモテモテだったのが、私としてはものすごく意外でした~^^; シーズン1では、不平不満ばかりが多くて、冴えないオタク・・・なんて言ったら失礼だけど、そういうイメージで見ていたのに、シーズン2になったら、案外女性からモテてるんですもんね。ビックリでしたよ(^^)

もう一人の部下のリアも、実は妹がいたことが判明したりと、謎だった私生活の一端が覗けたのが面白かったです~。

しかし、このドラマもシーズン3で終了とのこと。人の表情を読むことで、事件を解決していくなんてドラマは他にはないので、なんだか残念なのですが・・・。
とにもかくにも、ファイナルまではこのまま続けて見ていくつもりです。また見終わったら感想を載せますね~♪


マイティ・ハート/愛と絆

2012年12月05日 23時36分14秒 | 映画(ま行)
2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パールの妻が著した手記を映画化した社会派ドラマ。監督はマイケル・ウィンターボトム、キャストはアンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・パンジャビ他。

<あらすじ>
2002年のパキスタンで、ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル(ダン・ファターマン)は、妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)とディナーの約束をした後、ある取材に出かける。しかし、それを最後に彼との連絡は途絶えてしまう。妊娠中のマリアンヌと友人たち、地元警察などによる懸命の捜索が開始されるが……。(シネマトゥデイ)


アンジェリーナ・ジョリーが主演だから観てみようかなと、予備知識も全くなく観始めたのですが、かなり重くて苦しい話でした。観終わった後で、実はこれが実話を元にしたものだったと知り、一層切なくなりました。
こんなに使命感があり愛し合っている二人なのに、また誘拐されたダンを救うために、多くの人たちが必死で助け出そうと努力するのに、幸せな結末を迎えることはできないんだ・・・。この世の不条理を感じてしまいます。

しかし、結局、犯人はなぜダニーをターゲットにしたんでしょうか?それに、どうやって連れ去ったの?名前を変えたり、犯人に手を貸していたらしき人も多すぎて、頭が混乱してしまいました。

リアルで臨場感があり、とても見ごたえある映画でしたけど、この辺、もうちょっと分かりやすく描かれていたらなぁと思ってしまいました^^;

あ、アンジー演じるマリアンヌの友人でインド人ジャーナリスト役に、「グッド・ワイフ」でカリンダ役のアーチー・パンジャビが出ていたのが嬉しかった~。カリンダ役もそうだけど、自立している強い女性の役がすごく似合いますね~(^^)