Yuhiの読書日記+α

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華麗なる賭け

2006年10月30日 00時05分21秒 | 映画(か行)
 スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイが共演の古典的名作。私も名前だけは知っていましたが、見たことがなかったので、今回テレビで放映されているのを見たわけですが・・・。

 当時としては、きっと画期的だったんだろうなーと思われる、画面分割で見せる映像技術とか、フェイ・ダナウェイが着ている衣装とか、今見てもそれなりにスタイリッシュで、見ごたえがありました

 スティーブ・マックイーンもフェイ・ダナウェイも心理的な駆け引きがとても上手くて、特にチェスをする場面なんかはドキドキしました(これって脚本がうまいって事になるのかな)

 そういえば、銀行強盗の場面なんかは、先日映画化されていた「インサイド・マン」をちょっと思い出しました。
なんの為に銀行強盗をしたのか・・・という部分は、直接的に描かれていませんが、何となく分かる気がするのが、さすが名作と言われるだけありますね。


弁護士 灰島秀樹

2006年10月29日 00時51分23秒 | ドラマ(その他)
 「踊る大走査線」のスピンオフドラマ。「容疑者 室井慎次」に出ていた、イマドキ風の何を考えているか分からないオタク弁護士灰島秀樹が主人公。

 「室井~」が私としては、いまひとつ面白いと思えなかったので、それに出ていた「灰島~」も全然期待してなかったのですが、案外楽しめました。
灰島がマザコンな設定は、ありきたりだなーと思いましたけど、それなりにスッキリする終わり方だったし、ラストのちょっとブラックな感じも良かったです。

 頭はものすごく切れるけど、ゲームと金儲けにしか興味がなく、精神的に大人になりきれていない灰島を八嶋さんはものすごく上手く演じていましたねー。
あと篠田役の吹越さんとか、弁護士事務所の面々も、やりすぎ感はありつつも、コメディっぽくて良かったです

 あと沖田管理官(真矢みき)の登場は嬉しかったですねー
ここだけが唯一、「踊る~」を感じさせる場面でしたが、それくらいで丁度良かったかもしれません。
「室井」の時は、「踊る~」の世界を引きずっているのに、話の内容・テンポなどが「踊る~」のイメージとあまりにも違うものだから、余計に違和感を感じてしまったんですよね。
「灰島」は「踊る~」をほとんど感じさせない別個のお話としても、ちゃんと楽しめるので、その辺は良かったです。

影との戦い/ゲド戦記Ⅰ

2006年10月28日 01時05分18秒 | 小説
 映画版「ゲド戦記」を見て、いまいち納得できなかった所も多かったので、原作本をほめている方が多かったので、原作バージョンを読んでみました。

 まず、読んでみて思ったのが、映画とは随分設定が違うこと。私が読んだのは、原作の1巻目だけだから仕方がない部分もあると思いますが、ハイタカ(ゲド)に纏わる重要な部分が、映画では恐ろしく端折られていたんだなーと、つくづく実感しました。

 今回の「影との戦い」では、ゲド(ハイタカ)が、天賦の才を持ちながらも、未熟な精神の為、様々な試練にぶつかるというシーンが詳しく描かれています。
映画版では、ハイタカは既に偉大な魔法使いですが、そのわりに活躍する場が少なくて、存在感が薄いのですが、原作版ではまさにその成長記録がつぶさに記されています。

 映画で、アレンをわざわざ主人公にせずとも、ハイタカを主人公にしてその成長をうまく描いていれば、それなり面白かったのではないかと思うのですが・・・。

 なぜアレンをわざわざ主人公にしたのかは、理解に苦しむところがあります。
何はともあれ、小説版は今後時間をかけてでもじっくり読んでいこうと思っていますので、またそのうちブログにアップできると思います。
(最後まで小説を読めば、印象が変わってくるでしょうか・・・)

DEATH NOTE(前編)

2006年10月27日 23時50分07秒 | 映画(た行)
 ついこの間公開されていたと思ったら、もうテレビ化!とびっくりしたのですが、これって前編だったんですねー。来月に後編が公開されるので、前編を見ていない層も取り込もうという策略なんですね(^^ゞ

 マンガ版は周りの人から、「すごく面白い!」という評判を聞いていまして、私も興味は持っていたのですが、なんせ死神とか出てくる時点で、あまりにもマンガチックなんで・・・
マンガならさほど抵抗はなくても、実写だとかなり違和感があるんではないかなーと思って、映画館で見る気にはなれなかったのですが・・・・。
テレビでやってるのを見てみると、案外イケルなーと思いました。

 もちろん、「死神」自体は、いかにもツクリモノっぽくて、最初は違和感ありありだったのですが、慣れてくると、話自体にひき込まれて、それほど「おかしい」感じはしませんでした。
(リンゴしか食べない死神なんて聞いたこともありませんけど。オチャメですね)

 最初は、正義感で現実の法では裁かれない凶悪犯を罰したいと思っていただけのライトが、次第に自在に操れる現実によって。違う方向へ向かっていく様子が、いかにもあり得そうな感じがして、やり切れませんでした。

 普通の人間には持ち得ない特殊な力を持ってしまうと、どれほど高潔な人間であっても、だんだんと感覚が麻痺し、思わぬ方向へと向かっていく可能性が大なんだなーと怖くなりました。
本人は正義のつもりで使用していても、わからなくなっちゃうんですね。自分で認識できなくなるということこそが、真に恐ろしいことですよね。

 次回は「後編」ということで、宿敵「L」との対決に結末がつくのか・・・。楽しみです。(ちなみにマンガとは結末が違うという事らしいので、マンガ版も気になります・・・)


容疑者 室井慎次

2006年10月24日 00時14分35秒 | 映画(や行)
 「踊る大走査線」の大ファンだったし、「交渉人 真下正義」は映画館で見たので、その際予告でやっていたこの映画は、ずっと見ようと思っていながら、結局テレビで放送されるまで見ることができなかった作品です。
それがDVD化されてからも、それほど時間が経ってないように思うのに、もうテレビで放映されるなんてラッキー♪と思ったのですが・・・。

 これまでの「踊る~」のイメージで見ると、正直言ってかなりキツイ映画でした 
なんといっても、ストーリーに盛り上がりが全然ないし(室井さん自身はほとんど動かず常に受身)、警察内部の抗争とか本筋とあまり関係ない所でダラダラした描写ばかり。ハラハラ・ドキドキも、思い切り笑える場面も、はたまた切なくなるところも全然なかった。あげくの果てに、思い切りガクっとくるようなつまらないオチなんて
(この話で唯一評価が上がったのは、筧さんと真矢みきさんくらいかな。新城は案外良い人だった)

 こういう話だったら、「踊る~」や「室井」のコアなファンの為のサービスとして、思い切り短く1時間程度の話にまとめて、テレビのスペシャル番組かDVDの特典とかにしても良かったんじゃないかなと思います。

 室井さん自身はとても真面目で真っ直ぐな人で好感を持っているし、「踊る~」の中ではとても重要な役割を持っている人ですが、主役にするにはあまりにも寡黙で感情を表に出さなさ過ぎます。やはり青島刑事のような人と一緒にいるからこそ、引き立つ存在なんだなと思いました。

 次はぜひ「踊る3」をお願いしたいものですね。


24/シーズン4 第9話~第24話

2006年10月23日 00時32分03秒 | ドラマ(その他)
 結局最後まで一気に見てしまいました(^^ゞ やーっぱり相変わらず、ジャックはすごすぎですね。あの迫力に押されて、途中でやめられなくなってしまいました。

以下、ネタバレしてますので、ご注意!!


 第9話以降は、状況が二転三転しました。折角、犯人に繋がる情報を得て、やっとのことで捕らえても、逃げられてしまったりして、とうとうエア・フォース・ワンまで・・・・。アメリカのドラマってここまでやっちゃうんだなーとかなりびっくりしました
あとポールもね まさか!という展開はお約束ですが、24の脚本家はまさに血も涙もないって感じですね。

 それにしても、毎回、犯人グループは手ごわいけど、今回の首謀者マルワンは特に強敵でしたね。最後まで冷静・冷酷でさしものジャックも何度も苦渋を味わわされましたし。
シリーズはまだまだ続くのに、今回の敵がこれだったら、次回以降はさらに・・・ということになるんでしょうか。

 「24」はサスペンスドラマなので、人間関係についてこれまでそれほど深く描かれていませんでしたが、今回は、親子・兄弟・夫婦など家族の愛憎もテーマになってるようでした。作品の成り行き上、ほとんどが悲劇的な展開で、涙しましたが、唯一、トニーとミシェルの関係がうまく修復できたのが嬉しく感じました。


 最後に、シーズン4で最後までわからなかった疑問点なのですが・・・。
ベルースはマルワン側に連れていかれた後、どうなったんでしょうか?折角、母親が息子を守ろうとして、手を尽くしたのに・・・


プリズン・ブレイク/シーズン1 第11話~第13話

2006年10月18日 00時27分42秒 | プリズン・ブレイク/シーズン1
 今回見たもので、今出ているDVDは全て見たことになるのですが・・・。なんと「全然終わってないやん!!」と絶叫しました。

 11月か12月ごろにシーズン1の続編DVDが出るらしいというのは、何かで読んでいたので、完全な「終わり」にはならないだろうと思っていましたが、まさかここまでとは・・・
せめて、もう少しキリの良いところで終わって欲しかったです・・・。
このまま半生殺し状態で何ヶ月も待たないといけないなんて・・・。

 今回のエピソードでは、脱獄予定の人数が増えちゃったことに気づいて、皆が頭を悩ませたり、兄リンカーンの処刑がせまっているのに、看守を殴って懲罰房に軟禁されたりと、あれだけ完璧な作戦を立てているマイケルの予想を、さらに上回る騒動が次々と起こって、かなりドキドキさせられました。
そして、最後の脱出のところで、マイケルが「未来への脱出だ」という部分がカッコイイ
さすが言うことが違いますね。

 そして、「プリズン・ブレイク」のDVD7巻目には、「24/シーズン5」の第1話目が収録されていて、そちらも見たのですが、相変わらずジャックが出てくると、ものすごい勢いで話が進むというか、圧倒されるというか・・・。
ストーリー自体はマンネリ化してる部分もあると思いますが、見ればやめられなくなる中毒症状を引き起こしますね。
こちらも続きを見るのが楽しみです。(まだシーズン4も途中までしか見てないのに・・・(^^ゞ)


24/シーズン4 第1話~第8話

2006年10月12日 23時38分36秒 | ドラマ(その他)
 「LOST」も「プリズン・ブレイク」もまだ途中なのですが、待ちに待った「24/シーズン4」がテレビで始まったので、毎日録り溜めして、一気に8話まで見ました!(この話は、なるべく一気に見た方が面白いなと思います。細切れだとイマイチ盛り上がらないのよね・・・)

 最近は「LOST」や「プリズン・ブレイク」のような、映画のように大金をかけて作っているらしく、凝った設定&本格的なロケ&設備のかなり面白いドラマがたくさんあるので、「24」もちょっとマンネリ気味で前ほど「見たい見たい」とは思わなくなっていたのです・・・
が、やはりあの独特の音楽と効果音、ジャックの姿を見ると、心がザワついて、ついつい見ちゃうんですよね

 今回は、ジャックはCTUから離れているので、勝手が違います。しかも、国防長官の娘と恋愛なんてしてるし・・・(言っちゃ悪いけど、ジャックに恋愛は似合いません!)
CTUの顔ぶれも、クロエ以外は全て変わっていて、その辺も新たなる出発というか、ストーリーなんだなという気がしました。
(ちなみに今のところ、ジャックの娘のキムも出てきませんし)

 24時間ドラマのちょうど3分の1なので、まだまだ先の予測がつきませんが、また週末にでもまとめて見たいなーと思います


太陽を曳く馬 「新潮」連載第2回

2006年10月10日 20時39分44秒 | 小説
 高村薫さんの「太陽を曳く馬」の連載第二回を読みました。多分かなりの長編になるだろうと思われるこの小説の、連載二回目ということで、まだまだ序盤。
事件もまだ簡単に表面上をなぞっているだけなので、これからが面白くなっていくことだと思います。

 「晴子情歌」に始まる三部作の最終話であるこの話は、合田シリーズの続編でもあるという位置付けらしいのですが、「晴子~」の方はさらっと読んだだけだったので、登場人物が、よく分からなかったりします。(もう一度、家系図を見ながら読まなきゃ分からない)

 でも嬉しいのは、合田さん!第1話目からの登場も驚いたけど、今回もほとんど出ずっぱりで、合田ファンには嬉しい限りでした。
あと、加納さんもちょっとだけど、出てました。意味深な発言で、考えさせられるわけですが、まさか毎回エピソードが載るとは思ってなかったので、こちらも嬉しい誤算です


<ネタバレ注意>
(今回の話を読むと、付き合いを完全にやめていた訳でもないのに、なぜ合田に例の件を言わなかったのか・・・。かなり気になります。今後の展開で明らかになればいいのですが)


 書き下ろしは、一気に読む楽しみがありますが、連載ものは、毎月続きを確実に読めるので、それはそれで心の張りが生まれて嬉しいものですね




2006年10月08日 00時53分01秒 | 小説
麻耶雄嵩作「螢」を読了しました。

 麻耶氏の独特で個性的な探偵は全く出て来ないノンシリーズもの。シリーズものの探偵が好きな私はイマイチ話に入っていけず、最初は四苦八苦しました。

 特に物語の序盤は、麻耶氏にしては、何となく地味な展開だし、導入部がダラダラとしていて読みづらい。一体どうしちゃったのか・・・と思ったのですが、最後にやはりやってくれました。

 こういう推理ものは、あまり書くとネタバレになってしまうので、詳しく書けないのが残念ですが、この話は一度目を読んだ後でもう一度読み直して伏線を調べたくなる話ではあります。

 よく、本格物の作家を批判して、「人間が書けてない」とかいう批判を目にすることも多いのですが、読み終えてからこの話を再読すると、わざとそういう批判を逆手に取ってるのかなと思えてきます。(実際にはどうなのか分かりませんけどね)
ちょっとブラックな感じも、麻耶さん独特でいいですね。
次は是非、メルカトルものを書いて欲しいです!!

閉ざされた森

2006年10月04日 23時54分29秒 | 映画(た行)
 ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンが共演しているクライム・サスペンス。
パナマの密林でレンジャー隊の訓練中に、味方同士の撃ち合い事件が起きます。生還した2名の隊員を、元レンジャー隊員のハーディ(トラボルタ)が尋問し、事件の調査を開始しますが、関係者の話につじつまの合わない部分がどんどん出てきて・・・という所から話は始まります。

 ストーリーがかなり複雑で展開が速く、頭が混乱してきますが、どんでん返し系の話が好きな方にはオススメです。とにかく最後まで誰を信じていいのか分からず、目が離せません。
一度見ただけでは、分かりにくいところもあったので、その辺はマイナスかなーとも思いますが、最後まで気が抜けないストーリーは、とても良かったと思います。

 問題は、人の名前と顔が一致しないこと!訓練中の様子が何度も出てくるのですが、軍人ってみんな同じように見えるし、嵐の夜という舞台設定のせいもあって、かなり画面が薄暗く、見分けがつきにくい。
これで、もっとはっきり人の見極めができていれば、よりストーリーが理解しやすかっただろうに・・・とちょっと残念です。
もし、これから見ようと思われている方は、まず人の名前と顔を覚えてから、先のストーリーに進まれることをお勧めしたいと思います。その方がきっと何倍も楽しめますよ♪

 ジョン・トラボルタは、飄々として善悪のつかない微妙な人物像をうまく表現していて、ダンスだけじゃなく、演技力もスゴイ!と感心しました。


プリズン・ブレイク/シーズン1 第1話~第10話

2006年10月02日 00時52分19秒 | プリズン・ブレイク/シーズン1
 今一番はまっているアメリカのサスペンスドラマです。(「LOST」もまだ途中までしか見てないのに、こっちにはまってしまいました(^^ゞ)

 タイトルからも分かるように、主人公が刑務所から脱獄する話なのですが、普通の脱獄物と決定的に違うのは、冤罪で刑務所に入れられている死刑囚の兄リンカーン・バローズを助けるために、あえて銀行強盗をして刑務所に入って脱獄しようと計画するところ!しかも死刑執行まで30日!タイムリミットがどんどん迫ってくる中で、果たしてうまく脱獄できるのか!?
普通は、どんなに家族が大事でも、自ら犯罪者になってまで中に入り脱獄しようとは考えもつかない。それをあえてしようとする、主人公マイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)にすごく興味を惹かれました。

 マイケルは、さすがに自ら刑務所に入って脱獄しようとするだけあって、用意周到です。圧巻なのは、体中に施された刑務所の設計図のタトゥー。一見、変わった図柄のタトゥーにしか見えないけど、刑務所の見取り図や、忘れてはならない電話番号などが体中に彫られてるのです。
さらに、刑務所の囚人や看守・医者のことも詳細に調べていて、どんな人間で脱獄に役立つかを事前にきっちり調べあげてます
これが後になって、様々な場面で役立ってきます。

 しかし、これだけ万全を期して入所してきたマイケルですが、やはり思わぬトラブルに巻き込まれたり、予定通りに事が運ばないことが次々とおきて、毎回ハラハラ・ドキドキの連続です

 また塀の外では、死刑囚のマイケルの兄リンカーンの元恋人、ヴェロニカが冤罪だという事を証明しようと奮闘しますが、様々な妨害工作に遭い、命を狙われ、
さらにリンカーンの子供でマイケルの甥にあたるLJまでも命を狙われ、逃げ回ることに・・・。
これだけの事をされる裏には、かなり大きな勢力が動いているようで、今後の展開に多いに期待したいです。

 そして、主人公のウェントワース・ミラーは、このドラマで初めて知ったのですが、すごくいい 特に目が印象的
知的で正義感・度胸があり、刑務所のむさ苦しい男達の中にあっても清潔感を失わない、マイケルの不思議な魅力をうまく引き出してると思います。

 なんと、今週の金曜日の深夜から、日本テレビで毎週放送されるそうですよ♪
サスペンス物が好きな人には、本当にオススメのドラマです。