19世紀のアメリカ西部。かつてその名を轟かせたハンター、トム・ホーン(スティーブ・マックィーン)は、ワイオミングのハガービルのたどり着いた。そこへ、牧場主のコーブルから、この地区の牧場主たちが牛泥棒を退治して欲しがっているという話を聞き、早速退治に乗り出す。ホーンは次々と泥棒を退治し、名声を高めるが、そのやり方の乱暴さから少しずつ周りの人間に非情な人間と見られ始める・・・。
コーブルの回想という形の作品で、なんと実話を元にしているそうです。
実話だからなのか、物語にはあまり起伏がなく、淡々と話が進んでいきます。
古い時代の英雄だったトム・ホーンが、時代の流れに取り残され、やがて自滅していく・・・というような話のせいか、全体的にグレーがかったようなうす暗い印象の上、「え!こんな所で終わり!?」というようなラストでインパクトはあったものの、後味の悪さも残りましたね・・・。
一応、マックィーン演じるトムのハンティングシーンや格闘シーン、逃走シーンもあるのですが、すでにこの時、肺がんを患っていたというマックィーンは、アクションもキレがイマイチな感じではありました。
唯一、救いだったのが、乱暴だし売られた喧嘩は後先考えずにすぐ買っちゃうようなトム・ホーンにもちゃんと彼の良さを分かって理解してくれる人たちがいたこと。特に、牛泥棒退治の仕事を斡旋したコーブルは責任を感じていたせいもあったと思うけど、彼の為に最後まで力を尽くした所は、なかなか感動的でした。
この映画で初めてこの時代の絞首台を見たのですが、水を使って板が開くようになっているんですね~。自分で手を下したくないから考えた装置だとか言ってましたけど、結構凝った造りになってて、考えた人はスゴイな~と変なところで感心しきりでした。
コーブルの回想という形の作品で、なんと実話を元にしているそうです。
実話だからなのか、物語にはあまり起伏がなく、淡々と話が進んでいきます。
古い時代の英雄だったトム・ホーンが、時代の流れに取り残され、やがて自滅していく・・・というような話のせいか、全体的にグレーがかったようなうす暗い印象の上、「え!こんな所で終わり!?」というようなラストでインパクトはあったものの、後味の悪さも残りましたね・・・。
一応、マックィーン演じるトムのハンティングシーンや格闘シーン、逃走シーンもあるのですが、すでにこの時、肺がんを患っていたというマックィーンは、アクションもキレがイマイチな感じではありました。
唯一、救いだったのが、乱暴だし売られた喧嘩は後先考えずにすぐ買っちゃうようなトム・ホーンにもちゃんと彼の良さを分かって理解してくれる人たちがいたこと。特に、牛泥棒退治の仕事を斡旋したコーブルは責任を感じていたせいもあったと思うけど、彼の為に最後まで力を尽くした所は、なかなか感動的でした。
この映画で初めてこの時代の絞首台を見たのですが、水を使って板が開くようになっているんですね~。自分で手を下したくないから考えた装置だとか言ってましたけど、結構凝った造りになってて、考えた人はスゴイな~と変なところで感心しきりでした。
この「トム・ホーン」はもしかたら遺作になるかもしれないと劇場で鑑賞しました。当時中学生。マックィーン作品を劇場でみたのは結局この「トム・ホーン」と遺作の「ハンター」の2本だけでした。
これはマックィーンの強い希望でつくられましたが、「民衆の敵」同様に、こちらは西部劇ではありますが、趣味にはしりすぎたと酷評され、興業的には失敗でしたね。おっしゃるとおり、実話ベースで、盛り上がりがね・・・。
ただ、マックィーンは西部が好きだったんでしょうね。
では。
この作品を劇場でご覧になったとは!!!
私は一度も見たことがないんですよねー。
興行的に失敗だったというのは、なんか分かります。
一般受けするような、ストーリーではなかったですし、マックィーン自身の見せ所というのもイマイチで・・・。
特にラストの方で、必死で逃走するシーンがありますが、体が重そうで重そうで・・・。見てるのがつらいくらいな走り方でした。
現実的にはあんなものだといえば確かにそうなんですけど、到底カッコイイとは言えないわけで、ファンとしても微妙だったでしょうね。
前半。ライフルで牛泥棒達を倒すマックィーン。カッコ良かったです。
馬に乗ったままライフルを撃つ場面もありました。
後半。寂しかったです。連邦保安官にはめられて、有罪。
一度は脱獄を企てるけども、あっけなく捕まる。
双葉十三郎先生が著作に書いているように、死刑になるにしても、相手に一泡吹かせる見せ場がないのが寂しいです。配役も地味。
1980年。テレビ番組でこの映画の紹介があった時に、友人がマックィーンを見ながら「この人、肺癌でもう長くないんだって。」と言ってた事を思い出しながら見ました。
トム・ホーンが死刑場に行く時にキンキンと聞こえる金属音(鎖など)が悲しかったです。
BSで放送されていたんですね。見るまで全然知らなかったのですが、マックィーンの最晩年の映画になるようで、映画の内容と何だかかぶるような暗い内容でした。
間諜X72様が書かれているように、最後にもうひと花咲かせる場面があったら、もっと違う印象になっただろうなと感じます。
こんな呆気なく死刑になってしまうなんて、ほんと寂しすぎる結末ですね。
終わってから号泣しました。やるせなくて泣けました。
皆さんがおっしゃるように、見てる間は何で何も弁明しないのか!嵌めた奴ら相手にどうにかならないのか!!
最後にあっけなく死刑になって終わる。。。ああ。
もう、終わってから辛くて辛くて、久々に心が痛くなり
涙が止まりませんでした。
こんなんだったら見ない方が良かった。そう思うくらい
私には辛かった。
でも、だからこそ、見たこと無い人には見て欲しいと思いました。
私は自分が物を創る仕事をしています。絵を描いたり天然石を扱ったり、それと同時に心と身体をケアする仕事もしています。
ですから、その両方の立場として、こういう映画を見て、
見た後にそれぞれの人が色々な事を考えてくれたらいいんじゃいかなぁと思いました。
死期が近かったマックイーンもきっとそういう風に考えていたんじゃないかなぁと私は思います。
見た後に単純につまらない。暗くて後味悪くて嫌だ。悔しい。切なすぎる。色々あると思うんです。
でも史実で、人の生死を描いている作品で、しかも無実の罪で絞首刑にされる作品だからこそ、敢えて淡々と描き、見てる方がやきもきしながらも、見ている方がそれぞれの思いで考えて見られるようにした作品なんじゃないかなぁと私は思えてしまうんですよね。
だから一度脱走した時にも、何で馬かっぱらって逃げない?
本気で逃げる気があんのか?
そんな気持にもなりましたが、敢えて、全盛期のかっこよさ
こではない、その時の等身大の自分自身を映画のフィルムに収めると供に、人間の栄盛衰等も表現したかったのではなかったんじゃないかなぁと。
誰にでも老いという現実がのしかかって来る。
死期が近かったマックイーンの心情を思うと、格好悪い部分
も残したかったんじゃないかと、私何ぞは勝手に想像して、
また切なくて泣けて来たりします。
私個人的には、途中で鷹の爪のようなものを見つめるトムの眼差しと、最後に絞首刑になった後で、
お守りとして持っていたものが手から落ちてばらばらと床に広がるシーンがとても印象的で、そこで終わってしまった事で、時間が経つにつれて、むしろ色々な事を思い考えさせられて、映画の淡々とした部分とは裏腹に、見た人にそれぞれの思いを残すのではないかと感じました。
全盛期のマックイーンのような切れもカッコ良さもなくても
私には見事にマックイーンがトムとしての生き様を演じ切っていたと思います。
大泣きする位辛いのは本当に初めて見た時だと思うけど、
きっと何度見ても切なくて、悔しくて、やるせないんだと
思います。
私は少なくともこの映画を見て、そうした理不尽さを忘れずに、見た後にこういう気持になって何かを考えられればいいんじゃないかと思いました。
だから敢えて、見た事ない人には見て欲しい映画だと思えます。いい悪い。好き嫌いは別として。
くしくも日本でも裁判員制度が始まりました。
人が人を裁く上で、真実とは何か?生死とは何か?
そうした事を一人の実在の人物を題材にした映画から、何でもいいから感じられれる事が出来たなら、きっとこれを創ったマックイーンも少しはよかったって思うんじゃないでしょうか?
関係ないかもしれませんが、冤罪や、何の罪も無くて殺された身内を持っている家族の方なんかは、言葉では言い現せられないこのような想いがあるのかなぁと。
映画でこれですからね。実際だったらどなだろうかと。。
私はセンチメタルすぎるかもしれませんが、今の時代に敢えて、こうした映画を見て欲しいと思います。
その代わり辛いので、その後に楽しい事で、充分心のケアが必要ですが(笑)私はダメージが大きすぎたので、自分のブログでもそのうち書きます。
長々としたコメントで申訳ありませんでした。
この映画、本当に結末がやるせないというか切ないというか・・・。なぜ、弁明もせずアッサリと死刑になったのか、意見の分かれるところですよね。
私も自分の中で答えが出せていません・・・。
娯楽映画とは言い難いですが、こういう映画も確かに必要ですよね。私も「楽しい」とはとても思えなかったし、見てすぐの時は平板な作品だと思っていましたが、今でもとても心に残っている作品のひとつです。