伊坂幸太郎著「オーデュボンの祈り」を読了しました。伊坂さんのデビュー作で、第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した作品でもあるということで、ミステリー好きとしては、ものすごく楽しみに読んだわけですが・・・。これまで読んだ伊坂作品の中でも(といってもまだ3作目ですが)、特に変わったお話で、かなり異色のミステリーでした。
まず、舞台の設定からしてかなり変わってます。なんたって、150年間、世間とほとんど交流のない島が舞台なんですよー。「孤島もの」というのはミステリーの世界ではよくある設定ではありますが、この島は完全なる「孤島」ではないので、ミステリーとして「孤島」を設定しているわけではないようです。
さらに、その島に住む人たちも、かなりの奇人変人ぞろい。嘘しか話さない男やら、殺人がなぜか許される男、極めつけは未来を予測し言葉を喋る案山子!!その案山子が殺される・・・というのが、この話の根幹をなすストーリーなのです。
こんな「ありえない」設定のストーリーだと、普通だったら物語世界に入り込めなかったりするものですが、そこはさすが伊坂さん。絶対にありえない世界、ありえない登場人物に、グイグイと引き込んでくれました。
この辺りの筆力は、とてもデビュー作だとは思えません。
序盤~中盤にかけて、登場人物たちの一見無関係に思える言動が続き、少々退屈しながら読んでいたのですが、ラスト付近になると全ての伏線が一気に収束してくるところが爽快でした!
一度読み終えた後、もう一度最初の方を読み返してみたら、たくさんの伏線があちこちに仕掛けられていたことが分かり驚きました。
一度読むだけでは勿体無い。2度楽しめる小説ですね。
まず、舞台の設定からしてかなり変わってます。なんたって、150年間、世間とほとんど交流のない島が舞台なんですよー。「孤島もの」というのはミステリーの世界ではよくある設定ではありますが、この島は完全なる「孤島」ではないので、ミステリーとして「孤島」を設定しているわけではないようです。
さらに、その島に住む人たちも、かなりの奇人変人ぞろい。嘘しか話さない男やら、殺人がなぜか許される男、極めつけは未来を予測し言葉を喋る案山子!!その案山子が殺される・・・というのが、この話の根幹をなすストーリーなのです。
こんな「ありえない」設定のストーリーだと、普通だったら物語世界に入り込めなかったりするものですが、そこはさすが伊坂さん。絶対にありえない世界、ありえない登場人物に、グイグイと引き込んでくれました。
この辺りの筆力は、とてもデビュー作だとは思えません。
序盤~中盤にかけて、登場人物たちの一見無関係に思える言動が続き、少々退屈しながら読んでいたのですが、ラスト付近になると全ての伏線が一気に収束してくるところが爽快でした!
一度読み終えた後、もう一度最初の方を読み返してみたら、たくさんの伏線があちこちに仕掛けられていたことが分かり驚きました。
一度読むだけでは勿体無い。2度楽しめる小説ですね。
人語を操るカカシ―なんかが出てきて、普通だったらかなりヘンテコで入り込み難そうなお話なのですが、グイグイ引き込まれました。
伊坂さんの筆力なんでしょうね~
物語にガツンとしたパンチがあったわけでもないのですが、今まで読んだ伊坂作品の中で、これはかなり印象に残っています。
伊坂さんの生き物に対する愛情も伝わってきた作品でした~♪
>人語を操るカカシ
いくらフィクションでも、これはありえない!と普通だったら、読む気がなくなりそうな設定なんですが、それでも読ませてしまう伊坂さんってスゴイなーと実感しました。
>物語にガツンとしたパンチがあったわけでもない
そうですよねー。そこまで「おお!」と思うほどの展開ではなかったんですが、それでも独特の読後感があって、印象深い作品になりました。
また、他の作品も読んでいこうと思っていますので、今後ともよろしくお願いしまーす♪
ちょっとした会話や行動が全て繋がっていく様はいつもながら伊坂さんお見事ですよね。
ミステリー要素も絡んでいて面白かったです!
私もファンタジー色が強すぎる小説は、どっちかというと苦手なので、最初はhito様と同じく不安がよぎったのですが、「ありえないー!」と思いつつ、どんどん世界に引き込まれました。
伊坂さんの場合、会話文が謎めいたものが多くて面白いです。しかも、それが後で重要なものだと分かった時の「やられた!」感は最高です~v
この本がデビュー作だなんて
すごいですね。
もうきっちり井坂ワールドが
出来上がっていますね。
会話も素敵です。
不思議な物語ですが
面白かったです。
確かにデビュー作からして、伊坂さんの独特の世界観が出ていますよね~。
喋るカカシなんて、出てきた時は、えー!と絶句しましたが、ストーリーにうまくはまってて、楽しめました。
伊坂さんの作品は、まだまだ読んでないものも多いので、これから読んでいくのが楽しみです。