風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

ウサギとカニに出逢う旅(山陰海岸ジオパーク) 2-(3) [竹野]

2013-11-16 | 中国(山陰)
● 佐津駅
● さづっ子橋
● 佐津湾(G)
● 安木海水浴場(G)
● 竹野海岸(G)
● 鷹野神社(G)
● 鋳物師戻峠
● 城崎温泉(G)
● 城崎のカニビール

2-(2)からの続きです。

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● 佐津駅

今子浦から5.5キロの佐津まで来ました。山陰本線の無人駅です。
兵庫県最北端の駅なんだそう。



そういえば兵庫って、普段はあまり意識していませんが、南は太平洋、北は瀬戸内海に面している、実は南北に長い県なんですよね。
バラエティに富んだ自然やグルメが楽しめそうです。

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● さづっ子橋

この画像からは見えにくいですが、線路の向こうの赤い橋は、ワイヤーがかかっている吊り橋。
さづっ子橋と呼ばれているそうです。
歩道橋で、夜にはライトアップするんだそう。ああ、歩いてみたーい!



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● 佐津湾

起伏を上がると、佐津湾が眼下に見えてきました。
佐津海水浴場を西に、安木海水浴場を東に擁する、ぜいたくな地形の湾。
湾の向こう側には、鍋滝洞門があります。見えそうな、見えなさそうな・・・



こんもりとした山が、くじらのように見えました。



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● 安木海水浴場



佐津湾の東側にある安木海水浴場です。
坂を下って、海岸線と同じ高さまで戻ってきました。
これまではごつごつした岩肌が続きましたが、ここには砂浜が広がってまさにビーチです。
この辺りの複雑な海岸線には、岩浜と砂浜、どちらもあることに、改めて驚きます。



ここから再び道は海岸を離れ、香住から豊岡市の竹野に入っていきます。

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● 竹野海岸

佐津から10キロ近くのところにある竹野に着きました。
ここでもまた、風光明媚な美しい海が望めます。



兵庫県の最北端にある、猫崎半島の東側に広がる海岸。
関西でも有名なビーチなんだそうです。



夏は海水浴客で大賑わいだっただろう浜辺も、この季節になるともう誰もいません。
今はもう秋 誰もいない海~♪



静かな景観をじっくりと味わいます。
夕暮れ時の海は、翳りゆく陽の光で刻々と雰囲気が変わっていき、いくら見ても見飽きませんでした。



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● 鷹野神社

竹野町に入り、ジオパークに入っている鷹野神社を参拝しました。
延喜式神名帳に載っている古社ながら、割とこぢんまりしていました。



町の人々に「浜の天神さん」と呼ばれているとのこと。
たしかに、大きな撫で牛の像がいました。
学業成就の神様ですが、頭の神様ということで「マトモな頭になりますように」「ボケませんように」と、二人でせっせと牛さんを撫でさすってきました。



主祭神は武甕槌神。あれ、武甕槌神といったら、鹿島神宮の神様と一緒ですね。
この辺りは、大国主命をはじめとした出雲の国つ神のお膝元。
その力をバランスよく鎮めるために、天つ神をお祀りしているそうです。
神様のパワーバランスなんて、壮大すぎる話だわ・・・

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● 鋳物師戻峠

それからは、11号の海岸線をそれて9号線を走ります。
途中、「鋳物師戻峠」という峠にさしかかりました。



「いもじ・もどし・とうげ」と、つい二人で声に出して読んでみます。
うーん、すごい名前ですねえ。早口ではとても言えなさそう。
鋳物師が、諦めて戻ってしまうほど急な坂という意味なんでしょう。
カナモノ取り扱い職人の彼らは背負っている商売道具が重そうですからね。

後で調べてみたら、「その昔、京の鋳物師がこの峠で大地震に出合い頭上の大岩が揺れるのを見て恐ろしくなり、後戻りに逃げ帰ったという話によるとつたえられている。」という由来がありました。
心臓破りの峠というわけではなさそうです。
その大岩は、今でもあるんだとか。
今でも、落ちないでまだ残っているんですから、鋳物師はそのまま進んでも大丈夫だったようですね。

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● 城崎温泉



暗くなってから、この日の宿のある城崎温泉に到着しました。
蟹の季節の土曜日ということで、町全体が賑わっています。



外湯めぐりで知られる城崎温泉は、1400年前にコウノトリが発見したと伝えられる、歴史ある温泉街。
1400年前って~!驚きです。
7つの外湯(さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所湯、まんだら湯、鴻の湯)があり、それぞれに由来と歴史があります。



川沿いにのんびり城崎散策をして、王の橋を渡ったところにある一の湯に入ることにしました。
歌舞伎座を思い出させるような建物で、『千と千尋の神隠し』の世界に来たような気になります。

温泉から上がってきた人が脱衣所で口々に「あっついやねー」と言っているので、予想はしていましたが、かなり熱いお湯でした。
源泉が熱くて、それに水を足しているのだそう。それでもまだ熱いのです。
長居ができないので、外湯めぐりには向いているのでしょう。
露天の洞窟風呂であたたまり、ほかほかになって上がりました。

宿の夕食はドイツ風。ボリュームたっぷりでした。



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● 城崎のカニビール

城崎の地ビールで「カニビール」なるものがあると知りました。
「どうする・・・?」「気になるね・・・」「じゃあ、飲んじゃおう!」と、花音と乾杯しました。
ラベルに白いポツポツがついているデザインは、「雪のビール」という名前のためでしょう。



(カニの味がするビールってことかな?)と、こわごわと飲んでみましたが、そんなことはありません。
「カニ」に合うビールとして開発されたものだということで、たしかに食事に合わせやすそうな味でした。
スッキリとして飲みやすかったです。

気がつけばこの日は、鯉の絵が描かれたぶちコーヒーとか、蟹の絵が描かれたカニビールとか、一見ドキーンとするおもしろい土地の飲みものをいただいた日でした。
旅の醍醐味はチャレンジなり~!
海岸線をたどってきたから、魚や海産物の絵に引き寄せられるのかもしれませんね。

ジオパーク3日目に続きます。

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     ◆ 山陰海岸ジオパーク旅行 index
     ◆ 山陰海岸ジオパーク旅行 1st day [鳥取]
     ◆ 山陰海岸ジオパーク旅行 2nd day-(1) [鳥取]
     ◆ 山陰海岸ジオパーク旅行 2nd day-(2) [鳥取→竹野]
     ◆ 山陰海岸ジオパーク旅行 3rd day [城崎→出石]


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