気になっていること。
福島の原発事故後の、放射線の年間被ばく限度量、
1mSv未満か vs 100mSv未満か、の意見の相違。
ICRP(国際放射線防護委員会)という国際機関が、
「2007年の勧告では、1年間の被曝限度となる放射線量を
平常時は1mSv未満、緊急時には20~100mSv、
緊急事故後の復旧時は1〜20mSvと定めている。」そうです。
(Wikipediaより)
そのため、
1mSv未満(最小限に)か、
100mSv未満(最大限でも大丈夫)か
で意見が分かれているようです。
「1mSv、100mSvの被ばく」
→”端的に申しますと、「明確でないから安全」「明確でないから危険」
とする立ち位置の違いによって、意見がわかれていると考えられます。”
(「専門家が答える 暮らしの放射線Q&A」より。キーワードでQ&Aを検索できます)
*単位の覚え書き*
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)
※ベクレル→シーベルト換算機のサイトは一番下へ↓
放射線によるがん・白血病の増加

放射線医学総合研究所ホームページより
一般的に、がんで亡くなる確率は30%、
仮に年間100ミリシーベルト被ばくした場合、
その確率が30%→30.5%に上昇する、ということです。
《例》1000人中300人→305人になる可能性がある。
放射線医学総合研究所>東京電力(株)福島第一原子力発電所事故関連情報>
放射線ひばくの早見図(2011年4月2日公開)

自然放射線の量
→”全世界平均では年間2.4ミリシーベルトですが、
日本における値は1.4ミリシーベルト(1988年10月推定値)となっています。”
自然界に存在する放射性物質と存在しない放射性物質では、
人体への影響に違いはあるのでしょうか。(専門家が答える 暮らしの放射線Q&A)
→”自然の放射性物質でも人工の放射性物質(自然界に存在しない放射性物質)でも人体に与える影響は同じです。”
こちらも解説があります
人工放射線と自然放射線の違い
→”シーベルトという単位で比べれば、自然放射能も人工放射能も同じ土俵で評価する事が出来ます。”
これらをどう捉えるかは、人それぞれなのですが・・・
悩むところです。
「避難の目安を教えてください。」の中でも触れられていますが、
「個人の人生観にもよると考えます」として、
大地震が起きる可能性のある地域で、
”リスクを考えたうえでそこを離れるかどうか”、
ということに例えられています。
子どもの被曝限度となる放射線量について/参考>>
【解説・被ばく限度は1ミリ?20ミリ?100ミリ?】 (NHK「かぶん」ブログNHK)
(下のほう)”▼ICRPの基準は成人向けではないか?成長期の子どもは
より厳しい基準を適用するべきではないか?
→ICRPは子どもと胎児については感受性が高く、
生涯のリスクは大人と比べて3倍になるとしていますが、
基準に使われる放射線量(1mSv、20mSv、100mSvなど)に
年齢の区別を設けていません。
これは一般的に「公衆」を年齢ごとに分けて、
対策に差をつけるのが難しいというのが理由の一つだと考えられます。”
* * *
赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭で、
子どもに「0.1μSvたりとも浴びさせたくない」というおかあさんがいて、
「そうしたら、外へ一歩も出られないじゃないか」というような批判もありますが、
たぶんそういうことではなくて、
自然放射線は避けられないからこそ、
人工放射線は浴びさせたくないと思っているのだと思う。
健康被害の「可能性」を限りなく0にしたいという気持ちはよくわかります。
でも、被災地のがれきを受け入れない、ということや、
暫定基準値を1mSvに設定すること、などを実行したとして、
今の非常事態に、現実として
生活が成り立つのかどうか(自分も被災地の人も)。
子どもさんの将来が心配で、
でも将来、社会がちゃんと成り立っていなければならないわけで、
そんなこともちょっと考えてしまいます。
事故が起きて時間が経っていくにつれて、
放射線量も減っていくと言われています。
それにつれて今の暫定基準値は厳しくしていくと思いたいです。
どちらにしても、毎年必ず「がん検診」を受けて、
万が一には備えていきたいですね。
(あー行かなくちゃ...)
日本の暫定基準値が、世界の中でも桁違いにゆるいのか?
ということについても、
わかりやすく比較解説しているブログがありました。
「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」にだまされるな
チェルノブイリでの事故との比較についても、
下記のブログで開設されています。
事故当時チェルノブイリの基準値はもっと高かったということです。
今の非常時にある日本の暫定基準値と、
原発事故から25年経っているチェルノブイリ(近辺のベラルーシやウクライナ)の
現在の基準値と比較することはフェアではない・・・わけです。
↓ ↓ ↓
食品の暫定基準に対する疑念と不安が絶えない事情 コンタンのブログ
* * *
★換算機
「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」にだまされるな(左メニュー)
ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算
(「ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)換算 - 放射能・放射線の量」より)
航路線量計算システム
→航空機での宇宙線被ばく線量が計れます。
* * *
12/16追記
居住域は年間20ミリSv未満に…政府作業部会
YOMIURI ONLINE(読売新聞)2011年12月15日19時59分
→”東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う低線量の
放射線被曝(ひばく)の健康影響を検討していた政府の作業部会は15日、
住民が居住可能な地域の年間の積算放射線量は20ミリ・シーベルトを
目安とするのが妥当との最終報告書をまとめた。”
放射能を正しく理解するために(教育現場の皆様へ/保護者向け資料)
文部科学省 平成23年6月24日
(’12/4/5追記;ちなみに私は、”放射線を正しく怖がる”というスタンスです。≠原発推進)
ブログ内参考>>
放射線量とかいろいろ覚え書き(3)「放射線の被曝量と人体への影響」 2012-04-06
放射線量とかいろいろ覚え書き(2)(追記あり) 2012-01-09
福島の原発事故後の、放射線の年間被ばく限度量、
1mSv未満か vs 100mSv未満か、の意見の相違。
ICRP(国際放射線防護委員会)という国際機関が、
「2007年の勧告では、1年間の被曝限度となる放射線量を
平常時は1mSv未満、緊急時には20~100mSv、
緊急事故後の復旧時は1〜20mSvと定めている。」そうです。
(Wikipediaより)
そのため、
1mSv未満(最小限に)か、
100mSv未満(最大限でも大丈夫)か
で意見が分かれているようです。
「1mSv、100mSvの被ばく」
→”端的に申しますと、「明確でないから安全」「明確でないから危険」
とする立ち位置の違いによって、意見がわかれていると考えられます。”
(「専門家が答える 暮らしの放射線Q&A」より。キーワードでQ&Aを検索できます)
*単位の覚え書き*
1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)
1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)
※ベクレル→シーベルト換算機のサイトは一番下へ↓
放射線によるがん・白血病の増加

放射線医学総合研究所ホームページより
一般的に、がんで亡くなる確率は30%、
仮に年間100ミリシーベルト被ばくした場合、
その確率が30%→30.5%に上昇する、ということです。
《例》1000人中300人→305人になる可能性がある。
放射線医学総合研究所>東京電力(株)福島第一原子力発電所事故関連情報>
放射線ひばくの早見図(2011年4月2日公開)

自然放射線の量
→”全世界平均では年間2.4ミリシーベルトですが、
日本における値は1.4ミリシーベルト(1988年10月推定値)となっています。”
自然界に存在する放射性物質と存在しない放射性物質では、
人体への影響に違いはあるのでしょうか。(専門家が答える 暮らしの放射線Q&A)
→”自然の放射性物質でも人工の放射性物質(自然界に存在しない放射性物質)でも人体に与える影響は同じです。”
こちらも解説があります
人工放射線と自然放射線の違い
→”シーベルトという単位で比べれば、自然放射能も人工放射能も同じ土俵で評価する事が出来ます。”
これらをどう捉えるかは、人それぞれなのですが・・・
悩むところです。
「避難の目安を教えてください。」の中でも触れられていますが、
「個人の人生観にもよると考えます」として、
大地震が起きる可能性のある地域で、
”リスクを考えたうえでそこを離れるかどうか”、
ということに例えられています。
子どもの被曝限度となる放射線量について/参考>>
【解説・被ばく限度は1ミリ?20ミリ?100ミリ?】 (NHK「かぶん」ブログNHK)
(下のほう)”▼ICRPの基準は成人向けではないか?成長期の子どもは
より厳しい基準を適用するべきではないか?
→ICRPは子どもと胎児については感受性が高く、
生涯のリスクは大人と比べて3倍になるとしていますが、
基準に使われる放射線量(1mSv、20mSv、100mSvなど)に
年齢の区別を設けていません。
これは一般的に「公衆」を年齢ごとに分けて、
対策に差をつけるのが難しいというのが理由の一つだと考えられます。”
* * *
赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭で、
子どもに「0.1μSvたりとも浴びさせたくない」というおかあさんがいて、
「そうしたら、外へ一歩も出られないじゃないか」というような批判もありますが、
たぶんそういうことではなくて、
自然放射線は避けられないからこそ、
人工放射線は浴びさせたくないと思っているのだと思う。
健康被害の「可能性」を限りなく0にしたいという気持ちはよくわかります。
でも、被災地のがれきを受け入れない、ということや、
暫定基準値を1mSvに設定すること、などを実行したとして、
今の非常事態に、現実として
生活が成り立つのかどうか(自分も被災地の人も)。
子どもさんの将来が心配で、
でも将来、社会がちゃんと成り立っていなければならないわけで、
そんなこともちょっと考えてしまいます。
事故が起きて時間が経っていくにつれて、
放射線量も減っていくと言われています。
それにつれて今の暫定基準値は厳しくしていくと思いたいです。
どちらにしても、毎年必ず「がん検診」を受けて、
万が一には備えていきたいですね。
(あー行かなくちゃ...)
日本の暫定基準値が、世界の中でも桁違いにゆるいのか?
ということについても、
わかりやすく比較解説しているブログがありました。
「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」にだまされるな
チェルノブイリでの事故との比較についても、
下記のブログで開設されています。
事故当時チェルノブイリの基準値はもっと高かったということです。
今の非常時にある日本の暫定基準値と、
原発事故から25年経っているチェルノブイリ(近辺のベラルーシやウクライナ)の
現在の基準値と比較することはフェアではない・・・わけです。
↓ ↓ ↓
食品の暫定基準に対する疑念と不安が絶えない事情 コンタンのブログ
* * *
★換算機
「世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル」にだまされるな(左メニュー)
ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算
(「ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)換算 - 放射能・放射線の量」より)
航路線量計算システム
→航空機での宇宙線被ばく線量が計れます。
* * *
12/16追記
居住域は年間20ミリSv未満に…政府作業部会
YOMIURI ONLINE(読売新聞)2011年12月15日19時59分
→”東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う低線量の
放射線被曝(ひばく)の健康影響を検討していた政府の作業部会は15日、
住民が居住可能な地域の年間の積算放射線量は20ミリ・シーベルトを
目安とするのが妥当との最終報告書をまとめた。”
放射能を正しく理解するために(教育現場の皆様へ/保護者向け資料)
文部科学省 平成23年6月24日
(’12/4/5追記;ちなみに私は、”放射線を正しく怖がる”というスタンスです。≠原発推進)
ブログ内参考>>
放射線量とかいろいろ覚え書き(3)「放射線の被曝量と人体への影響」 2012-04-06
放射線量とかいろいろ覚え書き(2)(追記あり) 2012-01-09