死にゆく

椅子に座っての椅子と相似形の壁による潰し、はな、これは異界文明での事故だったんだ。
背後は創造主。
この宇宙最悪の対人被害として記録されている。
繊維会社勤務の社員十代後半から二十代前半の女性社員がな、二十時間かけて鉄板に潰されたんだ。
俺は茫然となった。宇宙中の波動存在が結集した稀な事案だった。
鉄板は止められない。もし、超常介入、電話による職員への通達を実現したならこの段階の文明全ては、必ず異星人文明大結集による侵略に、永遠に遇い続ける。
出来ん。いややれや。無理。俺達の文明が代わりにあいつらに侵略され続けていいから、やれや。反目者同士の義侠心の募金は続く。
結局、特注の麻薬を被害者に注射して、痛み、への反応を何と消す、に成功したのだが、割合は十分の一。弩十割被害は十分の四。俺一柱が麻薬の精製を実現して今なら十分の九、これが限界、無痛に出来る。
会社は大非難を受けて潰れた。親は自殺、発狂が相次いだ。娘が、アクリル繊維の製作工程中の材料のように、熱で固い真っ平。
俺による裁量で、死後の人間は容易に、障壁無く、事案を学習出来る。
これを、他者に喰らわして構わない、精神構造の密度を、劣等人種と見下していた、中、韓、日人より上にしたい、のはイギリス人なんだ。
こいつらが、工程を喰らう。創造主に賛意を示すアホ、として。
十時間かけての弩十割劇場。超密室、全然動けん、希望無し、てめーの絶叫がうるせー、ここ熱い。

俺が破壊と無を知った時とは別角度で、効いたのはな、この宇宙の異界発生の、宇宙史上最悪の精神神経への被虐事件、化学繊維工場での事故だった。
これはな、いつかに、明かそうかと検討した。
議論の結果、否決。
あまりに、精神を潰す。
被害者五百十二名の霊璽簿周辺の空気音波励起記号の意思により、必ず宇宙の科学発展の黒板は新調されるだろう、しかし、その前後、誰もがうなだれる。
創造主のアホさに。
小泉の、五倍の突っ走り。六本木の回転扉での事故とイスラエルの嘆きの壁、ブッシュの眼前でのプレスリー躍りはこいつの頭では、ネット以外、議事堂で同時に説明可能らしい。
こいつはそう振る舞うしかない、ただのバカチョンだけんどうでもいい。
事件はな、時間がかかる。
遅い。重い。扉は開かん。狭い房には一人から最大三人。十時間かけての、圧死。電話の携帯は禁止されており、無い。相互に声は微妙に聞こえる。大勢がこうなっている。
日本で言う、スカしめ企業の社名が、高い広告費払っての誘い、“この機に研修をまとい、あなたも透明繊維ドレス人生へ、を選べなかった意識の美しさの程度なら、醜いままでも無理矢理来なさい”との純白パンフ。高価、人生向け。
正社員前の研修期間中の、都内優良理系私大、短大卒のほぼ十割が女性、十九才から二十四才は、入社先を確定させる前に、ここだ、パナソニック社の工場に向かう。
勤務一日目、夜勤開始後、二時間をかけ、ゆっくりと、施錠はなされていき、その後には、何のドラマも説明も無かった。
超絶の勝ち。それは房の形象から、三時間後、四十分かけての腹だけ潰しによる二十分後の死を迎えた者一名。
残りは、九時間から十時間。
何が。
鉄板が、房の中で座っている体の皮膚に接し始めてから死を迎えるまで。
座り姿勢と、相似形をなしていた、鉄板は全身を同時に押し始める。絶叫で状況を知らせ合うが、聞こえるのは“扉は開かない”ばかり。
明かしてやろう。
理不尽な死を迎えた者は、死ぬ寸前に、身体いや違う、意識と倫理の間に於ける非計算量が、身体神経に、“いや違う”、“何がだよ”との逡巡を強要された事により、超絶の激痛に等しい、超絶の苦悩を喰らい続ける。
他者が無為なら、天文学的期間に、症例はわたる。
だから、死後には病院がある。ところでこの場合、施設と医師では措置は不可能だった。あまりに、。
被害者は死後の病院の病床で六十年間、苦しみ続け、ようやく医学の開発が追い付き、無に至った。
今なら俺一柱のみで、人数の九割一分の苦痛が、意識に、本当に沈んでいくのを、霧散する事が出来る。
苦痛は、ある。神経を走る。顔は苦悶に歪む。しかし、本心では、何とあんまりどうでもいい。あれ。
これ、もうこの世の者ではない。
本心では全然痛くない。九分は、痛みの九割を消せる。一割程度、つまり、あーあやってらんねー打撲が続く感、が続く。
臨場といい、常時も、人間は、麻薬ありき、なんじゃ。覚えとけじゃ。一連に於いて、四の五のぬかすな、じゃ。覚え、に非麻薬なる詰まらん座学状態、を挟むな、じゃ。
つまり麻薬と、一体化しろ、という事じゃ。
あ、文明の人種は肉の花弁種、地球の地表人形象だった。
“まぶたの筋肉に律動指示を与えて来た、意識の自律神経波形六つの共通公約波形を見抜き、波形の上に脳を狂わせる信号を乗せ、苦痛に対する反応をずらしていく。”
高次存在による当初の作戦。
ここ全、宇宙からの結集。極めて希。
波形を見抜く。激烈難易度。成功したとして、やっと一人。そしてずらせる程度は苦痛の二割。
十柱が、二時間かけて、やっと波形を一つ特定するが、情報の洗練に三時間かかる。
一時間で、六つ全ての波形を一柱で見抜いていた、ぶっ飛ばしの仕事ぶり、席次首位とは、日本の忍者。死後まだ五年。
“ロウソクの炎を睨む事で、消え、という勝利宣告可能段階、それは自己内に於いておおいに文学的だが真剣、瞳の焼かれに対して”を週一で実践する事十二年。
甲賀、他次元。
後は常日頃相互口論の仲同士が、この場のみの内情吐露。“あいつらに復讐する為に金貯めてたんだが、お前らに貸してやるよ。”、“お前らに貸しは与えんぞ。”そいで代わりに爆裂激痛五時間。
これは、あんまりだ、が共通確信。
“おい、人間を電話で呼べ。”常識を、破れ。
しかし、それやったら、必ず、牧歌段階の文明からまず、ぶっ飛び段階文明に意味不明な懲罰的侵略を喰らうようになる、大波を全宇宙中にぶり撒く事になる。
その後は、同様同類の超絶理不尽房の数々。
その明瞭性により、電話案は、無しとなった。
事件発覚後、会社の役員五名は一週間で全員が、全ての毛髪を精神負荷で消した。
事件は大報道され、近隣各国も含め、原因を詳しく追求した。
“人種の精神神経に根差す、乱暴な科学発展の過去”。
近親者は自殺し、その後は五十年から百年間涙を流していた。
これが、この宇宙。
女の、せいなんだ。
生理を、利用するからだ。生理超克の能力、評判、過去も無いままに。
事件の詳細立体映像の再生はね、神界のひとひとには、金かかって実現は難しい。現金一億出してね。
情報だけならそこらのパソコンのwikiで知る事が出来る。無料。

他の秀麗発展の宇宙は、未来どうなっていくのか。
支配階級は、黄色人種の堕落への非抵抗形質が呼ぶ絶望的悪貨の固形形質性、そは透明なる放射能属性、を見抜き果敢な断種策に訴えていた。他の、全宇宙でも同様に白色人種の事故降臨は起きていた。
特に清潔発展を見せていた宇宙は、白人を主要人種に位置付け、肉体由来の強欲経済美化主義により枯れる湖は死後の世界の科学を堂々と登用しての灌漑で潤していた。
黄色人種は大部分を消した。
そしてこの状況により、支配階級は未来を描画出来なかった。
結果的に、策は破綻を見る事になる、とこの宇宙は分かった。
根拠と、展開論理、推移しゆく時間は明朗に他の宇宙に無償譲渡した。
突き付けられた唯一の、断定未来に支配階級は絶叫した。
“不可避、必ずなる、他の宇宙への、侵略”
理由、“広範囲で固着せし、白人の横暴論理文法、発音が残せし各種文明思想付随利器力、非空気、非概念なる透明石油及び、黄色人種滅却措置による文明群間の柔軟な弾力性の貧しさ”。
白と黄色策の両方。
そして、正解、勝ち、増しなる策を選んでいた宇宙とは、存在しなくなった。
ここなんぞ論外。

散々、大勢が洗っている。
人間の何がどう、いかんのか。
性欲か、科学知見の操作腕力の貧しさか、未来眺望力か。
肉体及び精神の全身。
これが危険。
理由は、全身運動、が近い。これは、止められない。すれば、時間が止まる。

大破壊による近隣での、人間存在を的とする時間逆行現象は、他の宇宙では起きているのか。
劣等宇宙では、しょっちゅう。
定番は、極悪の性犯罪者の両性に対する、チン喝刑務所施設、の周囲二百キロの人数数百の幼児が学習した言語の段階が、過去に戻る。

ところで、大被虐表現とは、人間を、それ実現から、大いに救う。
断定。これ救済の聖母。
理由。
女は、馬鹿だから。
女子アナは金バばこめかみにゴンゴン、おいコラ、でちーんと大人しくなるよ。

時間逆行現象を呼ぶ大破壊は、逆行を予期させる信号を異界科学に測定させる。波形を有している。
しかし、降臨が予想されていた、堕落の巨人による、第一宇宙の開闢の予期として、抽出されるべき大信号は、まだ測定を予想法が無い。謎の現象。
第一宇宙は既に存在している。恐らく、大信号を放ち、大堕落量による、当然の未来破壊、その規模とは、第一宇宙開闢の不幸級、の確実性を次々布告していく、筈だった。
堕落巨人の降臨は無い。俺が止めた。これは確定済み。
大信号の測定法は必要なのか。
要る。
この周辺に謎を残しておくのは危険。学理論争による、宇宙間の口論。