青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

七面目   自ら力を求めない異星人の末路 その一

2012年07月29日 19時00分00秒 | 投稿

以下はある異星人の告白です。

私たちは異星人から科学技術を盗んでいた。
方法は他の惑星を行きかう特殊な周波数帯の電波を傍受するやり方だった。
科学技術は当時その電波で送信するのが主流だったのだ。
百数十もの惑星から科学技術を盗んでいた。
私たちは凄まじい発展をみせた。
対価はそれらの惑星に殆ど払っていなかった。
そして衰退が始まった。
まず通信技術産業が育たなくなった。
対策として通信産業省はより多くの科学技術を盗んで業界を活性化しようとした。
しかし、無駄だった。
次に植物産業が廃れた。
対策として植物産業省は他の惑星になんくせをつけ、植物をより多くかっさらうようにした。
しかし同様にすぐに廃れ出した。
そして順次みんな廃れた。
私たちは問題の根本は産業の主導における主体的意思の喪失にあると見抜いたが、時は既に遅く社会構造が他の惑星に常に依存するようになってしまっていた。
そこで社会構造を根本から変えようとした。方法は他の惑星から優秀な社会構造学者を招へいし、教育させることを選んだ。
しかし次に異星人の社会構造学者を招いて果たして本当に正しく変われるのか、という主張が起こった。
対立主張もだ。
結果、招聘主張側が勝った。

また、即座に社会構造学者を育てようと言う主張が湧きおこった。
しかし、教育機関が脆弱で学者をすぐには育てられなかった。
だから教育機関の教育を実施しようとした。
そしけ結局は、異星人を招聘した。
次に、社会構造をそのまま選択していればよかったのではないかという議論が沸き起こった。
次にどちらの段階で、つまり社会構造についてか、それとも教育機関の教育についてかのどちらで異星人の招聘の話をすればよかったかという議論が沸き起こった。
次に何故私たちは社会構造学者の異星人を招へいする前に、こういった一連の議論を行わなかったのかという、議論が発生した。
次に何故、社会構造を異星人の知性に委ねて立て直そうという浅はかで危険な考えが湧いたのかという議論が起きた。
そして何故あっさりと実行したのか。
何故私たちは十全な議論を行うことなく、社会構造学者の異星人の話の内容を立ててしまったのか。
何故私たちはこのような議論を行っておきながら、大した果実も待たずに、次の議論に移行してしまうのか。

続く

 

九百四十二青字


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