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電波の疑問 50   早川正士   成山堂書店

2018年11月01日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

電波について幅広く、そして易しく解説されていて、いわゆる素人さんから電波の事は理解していると思っている方まで、電波に関する広い理解、整理をするには絶好の書です。 数式などは使っていないのと、カバーしている範囲が実に広いのです。 電波が自然界とこんなに広い関わりを持っているという事を知る事が出来ます。

早川先生は、電磁気学的な手法でこ地震予知を研究されていますが、地震予知に関しても非常に興味の深い事実が紹介されています。 茨城県畜産試験所と麻布大学での共同研究で、乳牛の乳量が地震の2~3週間前に減少するというのです。 この統計的な解析に有意である答えが出ているとのことです。 我々、人間は自分の見聞きする事、感じる事で世界を判断していますが、どの周波数帯を感じているのかでいえば、人間の感じている事だけが世界の全てではありません。 乳牛については人間には感じていない超低周波の電波が原因ではないかという事です。 大きなエネルギーが作用して地面が動く地震ですから、デジタルのパルスのようにいきなり立ち上がるのではなく、数週間前から予兆現象は始まるのです。それを動物は感じ取っているのではないかということは、色々な動物で言われています。 その中に乳牛がいたとは知りませんでした。

地震予知はできないというのが常識のようになっていますが、それは力学的手法による地震予知についてであり、世の中にはいろいろな手法が存在するのです。地震予知を富士山の頂上に置いた時、古典的な富士吉田口から登るか、御殿場から登ろうが、あるいは静岡側から登ろうが、目指す頂上は一緒なのですから、自分の登山道だけが正しく、他の登山道は邪道であるというような捉え方がおかしいいのです。 伝統的な地震学でダメなら電磁気的な手法や、生き物を使ったものでも何でも研究すべきなのです。  

これは私のPDCE避雷針も同じことで、落雷被害を少なくしたいという山頂に置かれたた目標を目指す方々は全て「同士」であるべきなのですが、古典的な避雷針による方法以外は、邪道であるというような偏狭な判断で、伝統的な主流派以外を排斥する、妨害までしてくるのですから困ったことです。 自分のしていることに誇りを持つのは良い事ですが、それを裏返して他人のしていることに文句を付ける、この人間の偏狭さが進歩を阻んでいるのです。人類の進化を妨げているのは人類である、と言ったら大げさでしょうか? エンジニアの目標は、社会課題の解決なのですが、そういう大きな目標を忘れ、自ら創造することもなく他人の仕事を批判する。 エンジニアとして生み出したのは他者の創造物への批判だけというのは悲しいいことです。

本書は、早川先生の電波に対する「愛」を感じるような内容で、このように広い視野で物を見ておられるのですから、電磁気学的な地震予知は、奇をてらったものではなく、発展途上ですから、現在の状態が完璧ではなくても完成の一過程なのですから応援すべきなのです。

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