「歌謡新詩壇」紹介ブログ

歌謡詩の全国同人誌「歌謡新詩壇」の紹介

「歌謡新詩壇」第131号

2013年01月01日 | 歌謡詩
 新年あけましておめでとうございます。
 本年も「歌謡新詩壇」紹介ブログをよろしくお願いします。


 今年は新年から嬉しいことがありました。今朝郵便受けを覗いたら、「歌謡新詩壇」新春号が届いていました。わくわくしながら(この気持ちは関係者以外は解らないでしょうね?)開封し、お屠蘇をいただきながら頁をめくり同人の皆さんの作品を拝読させていただきました。私の作品は、「特別同人」のランクでは下位のレベルですが、せめて「特別同人」欄に置いていただけるように毎号必死です。「お前はレベルが低いから下のランクに行きなさい。」なんて言われないように縋り付いて書いています。

 さて、「歌謡新詩壇」131号は平成17年8月に発行されました。131号からは、三宅先生のお弟子(もちろん私も三宅先生の弟子のつもりですが)さんで今や三宅先生を支える広島の同人のお一人、永岡紘一さんの作品を紹介します。

       月 の 雨

               作詩 永岡 紘一(特別同人)

       あんなに愛して くれたのに
       大事な大事な 人なのに
        さよならだけが おき土産
        心が乱れて 溢れる涙
       ただ立ち尽くす 私には
       寒く悲しい 月の雨

       二人の夕餉の 窓越しに
       心を温める 月明かり
        あなたの傍で 生きてきた
        ときめき続けて 幸せだった
       あの安らぎは 何処にある
       暗い夜空に 見えぬ月

       群雲(むらくも)広がる 冬の空
       命灯(いのちび)命灯 いつもどる
        一つの夢を 分け合って
        歩いていきたい これから先も
       ああ帰ってよ 今すぐに
       あすが欲しいの 月の雨

 永岡さんも広島での三宅先生の祝賀会でお会いしました。もう私のことなどお忘れかも知れませんが、印象に残る方でした。寺本さんや西田さんとともに三宅先生の編集発行に協力されています。三宅先生も心強く思われているようです。
 作風はこの詩のような女性の心情を歌ったものが多い様に見受けます。平成20年度の日本作詞家協会新人賞を受賞されました。「歌謡新詩壇」の実力者のお一人です。