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レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

いま8巻目…♪

2018-06-10 11:14:28 | Weblog
『公家武者松平信平』、試に1巻を読んでみたらなかなかに、
私好みの痛快娯楽時代劇じゃぁん…
てことで、1巻を読み終えてからBook offに走り、2巻以降を買ってきた。
今、手元にあるのは8巻まで
登場人物も多岐にわたり、様々な事件が次から次へと起きる。
まず登場人物。
徳川4代将軍家綱、老中阿部豊後守と松平伊豆守、家綱の守役保科肥後守、徳川3代将軍家光の正室鷹司孝子(現本理院)と、み~んな実在の人物。
なかでも面白いのが紀州徳川家藩主徳川権大納言頼宣公。
このお方は、将軍家綱公の肝いりで、息女松姫を信平さまに嫁がせるのだけど…。
娘可愛さのあまり、五十石の貧乏旗本に娘はやれぬ、千石になるまで娘は渡さぬと松姫を紀州藩邸に留め置く。
信平さまの働きに少しずつご加増があり、七百石になる。
頼宣公の側近が、七百石なら立派な旗本ですぞ、と言うと、
三百石、まけろと申すのかっ
と怒る。
描かれてはいないが
いい加減にしろよ…っ
と呆れている側近戸田外記の顔が目に浮かぶ
紆余曲折あって、ついに信平さまは左近衛少将の官位と千四百石の知行を与えられる。
そうしたらまたまた、表向きは千四百石だが内実は二百八十石ではないかと指摘する。
そして
五百石の年貢を納められるようにならねば姫は渡せぬ
と断言する。
で、見事に信平さまは知行地から七百石の年貢を収納するわけです。
そこで将軍家綱公のお出ましです。
これまでの経緯を知っている上様が仰せられます。
こたび信平は見事に領地を治め、七百石を納めさせたぞ
言外に、早々に姫を信平の元に遣わせという意味が込められています。
しかぁし、頼宣公、まぁだ言います
信平さまの現在の住まいは四谷にある三百石の規模の屋敷。
それでは官位や千四百石の身分に相応しくない…。
それには幕閣がちゃんと手を打ち、相応の御屋敷を与えられることになるのですが…。
まだまだ紆余曲折があって、信平さまと松姫はともに暮らすことが出来ません。
ようやく二人が一緒になれるのは第6巻第2話の末尾です。
やれやれ…。
第7巻では、新築なった信平さまの屋敷を隣の紀州藩中屋敷の塀際から頼宣公が遠眼鏡で覗いたりします…
娘が可愛くて可愛くて仕方がないんですね。
でもこの頼宣公、信平さまにとっては、実は誰よりも心強い味方なんですよ。
頼宣公だけでなく、その側近の戸田外記どのもね
さてさて、この先信平さまやみなさまの武勇伝がどのように展開していきますやら。
この『公家武者松平信平』シリーズは、二見時代小説文庫で全16巻、講談社文庫に移って『公家武者信平』とタイトルを変えて現時点で3巻出ています。
それだけ人気の作品ってことかしらね。
コメント
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