嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

GRAN TURISMO その後w

2021-08-26 09:08:55 | 秋の夜長のすごしかた

これね。B子さん近影(爆)。ご存知、グランツーリスモでのお話で恐縮でございます。

お恥ずかしいんですけど、いやはや、ここまでハマるとは、自分でもびっくりです。クルマ好きにこそ響く、ゲームと呼ぶよりはシミュレーターといって良いでしょう。グラツリでは、ガレージに収納されているクルマはこのようにボディ色やエアロ、ホイール、デカールなどなども自由自在にいぢれる。

周回を重ねるうちにタイアの摩耗もちゃんと起きてきて、各サーキットにあるピットで常にミシュランのスポーツ、レーシング、インターミディエイト、レインのそれぞれソフト、ミディアム、ハードが無料で何度でも履き替え可能です(のけぞる)。

私なんか、ニュルの周回は毎回、ニュータイヤですもん(爆)。最近はグランプリコースを含む、深夜のニュルにハマっております。夜景とか本当にキレイなんですよ〜。コース上の様子もかえってよくわかる。

内部の改造方面も許容範囲こそあれ、自由自在。後付けパーツなどという低次元のものは一切排除されており、パワーと軽量化のみグラフで選択できるように扱われています。ノウハウやプロセスはともかく、結果全て、と。なるほど。

各ギヤレシオはもちろん、ファイナルもいじれます。最初はどう楽しんだものか、といってコンテンツのあまりの豊富さに途方に暮れておりましたけれど、いくらなんでもニュルばかりぢゃ飽きがくる、ってもんです。

それこそ世界中に点在するサーキットを巡って、旅行キブン満喫w。サーキット攻略教室もディスクには含まれていますから、それこそ区間内の各コーナーごとのブレーキングポイントやクリッピングポイント、コツなどが1分程度の動画で紹介されていて、直後にご教示いただいたワザを駆使して、区間タイムを測ります。

苦労して金銀銅どれかのポイントをゲットする頃には、区間ごとにコーナーやそのクルマのクセがつかめてしまっているという寸法。で、最後に一周するころにはもうホームコースか、というくらいに馴染みが出てきて、気がつけば速くなってた、となるわけですね。

これがざっと30コース近く収録されているんですから、時間がいくらあっても足りませんw。サーキットでの教習は、グラツリ内だけでなく現実にコースを覚えるためにプロのレーサーがマジに使っているというから驚きます。それくらいの精度です。

クルマをひたすら眺めるモードや、世界中のさまざまな風景の中にお気に入りのモデルを自由に配置。ののち念入りに露出を補正して撮影したあと、保管するモードまであったり、自分の走りが走行直後に再現される、リプレイモードには伴走車やドローンを使った画角のものが組み合わされていたりしてたまげる。

ちょっと他にない感じ。もうね、あらゆるカテゴリーのクルマ好きに響くように構成されているのです。

スティーブマックイーンの映画LE MANS をご覧になった方もいらっしゃるでしょうけれど、作品中に登場する917Kとフェラーリ330Pの壮絶なバトルを劇場で観てコーフンのあまり眠れなくなったキヲクありませんかw?

ううむ、オレもいつかはレーシングカーを運転してみてえ、と。これこそが、当時の叶わぬ夢(爆)。1970年くらいのことだったでしょうか。クルマに夢を持てた時代です。それが今、このように姿を変えてものすごい完成度でリリースされているのです。

デパートの屋上にあったゲームコーナーでよく触ってたレーシングゲーの完成形が提供されている印象。この分野はまだまだ進化するでしょうけれど、とりあえずこの世界に出会えたのはラッキーだったと思います。

クルマ好きにもいろいろいて、読む派、眺める派、磨く派、暴走派、高額散財派w、サーキット専属派などなど、いろいろというかその人物ごとに流儀があって、いちいちカテゴライズされるものでもございません。

また、それぞれがちんまりまとまってしまっていて、自分だけの世界にこもりがちなのもこの世界。まさに私のことですけれど、このグラツリを手にしてからは世界が随分と広がりますた。

これまで、やはりクルマといえば現実味を帯びるものでなければなりませんでした。そう、公道をきちんとガマンなく走れて、速度が上がらなくともそれなりに楽しめるもの、というような現実をみて、妥協点ばかりを探すのが私のクルマ選びというか、楽しみなのですた。

公道を、道路交通法に縛られながら、周辺にこれでもかとあふれているドラレコの視線を意識して運転しないと、あっという間に通報ののち検挙される世の中ですw。そういう中で地味な楽しみを見出してゆくしかないのが現代の運転というやつ。いや、別に文句いってるわけではないですw。

そもそも実弾が常に足りないんだから、ガマンする以外しゃーない(爆)。そりゃそうだw。

ですから、グラツリ買った当初も、自分には現実味を帯びないレーシングカーを転がすよりも、比較的、身近な市販車をサーキットに持ち込んでは、ああこんな感じなのか、といって毎週、毎周w、死亡事故を起こしておりましたw。

ところが、だんだん慣れてきて、コースも覚えた頃にレーシングカーで一回りするとこれがカイカン。サーキットでこそ生きるのがレーシングカーなのだ、という当たり前の事実に気がつく訳。順番が完全に逆ですね、こりゃw。

市販の911GT3が乗用車に思えちゃうw。このグラツリのタイトルはグランツーリスモ スポーツというのですが、こういうことだったか、と(おせーわ)。ちなみに私のように、市販車で練習しまくって、何度も帰らぬ人となってからレーシングカーに乗り始めた場合には、

運転がデリケートですから、最初からレーシングカーありきでやってた場合よりも上手くなっているはずw。レーシングカーに対する憧れは今もさほどありませんけれど、どういう乗り物なのかは感じることができました。テクノロジーとクリエイターさんの情熱の賜物。

Gが発生しない、疑似体験に過ぎない仮想現実とはいえ、このグラツリは現実とは真逆の世界観に基づいています。現実をみてガマンするんぢゃなくて、コチラがわではどんな夢でもほぼ叶うw。

スイッチ入れた途端に、現実にほぼ不可能な、現存するサーキットでアレコレ、取っ替え引っ替え乗り換えて、というのが仮想現実とはいえ、体験できるのです。

しかも没入感これでもか。この辺りを特に念入りに熟成させているのがこのシリーズだと思われます。

クリエイターの山内さんはゲーム作りの傍、もっぱらのレーサーで、ニュル24時間にも毎年、GTRの GT3で参戦。クラス優勝も成し遂げているというから、現実味を帯びるのはむべなるかな、です。どうりで、ニュルブルックリンクだけ作り込みがダントツに違うと思った。

他もすごいけどねw。

たしか1994年か95年あたりのリリースで、そこからずっと進化を続けてきているので、深みすら感じる仕上がり。いまだにオンラインでアップデートが送られてきますもん。音や振動の表現は合成なので限界があるし、周辺機器にももっと予算を割かないと追求するのはちょっと無理ですが、

グラフィックだけはダントツにすごくて、これにはのけぞります。

あまりにも鮮やかすぎて、逆に不自然さを感じることもあるほどですけれど、80年代や90年代のテレビゲームのアレしかご存知ない方は要チェックです。とにかく実写というかそれを遥かに超えるレベルで迫ってきます。これ、4Kとかの技術なんでしょうね。

最近のお気に入りは

こんなのでタイムを出しにいったり(出ないけどさw)、

こんなので、路面の研究に出かけたまま、帰らぬ人となったりw。

こんなので、ニュル6分とかね。現実には有り得ない世界へと足を踏み入れてしまいますた。すばらしい現実逃避というものです。

へへ、アンタ、そこまでいったらそろそろご卒業も近いね、と思われたそこのアナタ。まだまだ〜!このグラツリ、本当に深いです。現在の課題は、シート(爆)。イス自体が回転しちゃうので、こりゃあり得ないわ、ということになっておりますけれど、ねえ〜w。

ちなみに三重、とこわか国体の正式種目となっていたこのグラツリスポーツですが、コロ助騒動で見事、大会ごと中止になりました。残念。

 

 

 

 

 

 


設備工事2021

2021-08-25 09:05:14 | 秋の夜長のすごしかた

感染爆発中の昨今、こちら長野県内でも陽性者続出。でもそういう目先の数字で状況を報道するのはやめたほうがよいと思う昨今。ここまでになっちゃったのは、実はワクチンが免罪符のように扱われて、打ったんだから大丈夫、といってウイルスが拡散しちゃったのではないかと個人的には想像いたします。

宿泊業では、人流の抑制というキーワードが効いて、お客様ぱったり。そりゃそうです。んま、嘆いていても始まらない。こういう時には「かねてからの懸案」というやつを片付けておくに限ります。

去年はそういう考えで一部、客室内部の手直しを行いましたけれど、今年もまた予算が立つ限りそれを続けるとして、さらに

これ、敷地内に掘ってある井戸。千曲川の伏流水を利用したものですが、当ホテルではこれを一部、上水に使っております。

地下9mから湧き出していて、井戸の水深が常に4mある、ということですから実用に耐える井戸。掘ってからはすでに40年以上が経過していますが、そのかん水位が低下して、一度掘り直した経緯があるものの、それ以外はノントラブル。

すぐ裏に流域面積最大の川が流れている関係で、こういう副産物が生まれるわけです。大雨が降っても濁ることのない、なかなかな水です。飲んでも非常に美味しい水です。

当ホテルにお泊まりになった方は、コップに汲むと結露するくらいに冷たい水が蛇口から出るのにお気づきでしょう。

これ、井戸の内部に仕込んであるポンプ一式。20年間使い続けてしまいますたw。設備屋さんに相談したら、井戸のポンプだったら、せいぜい保って10年ですぜ、というので慌てて交換を依頼しました(爆)。

上の画像でサビサビになってるのが汲み上げる配管。ステンレスの管に見えるのが水中ポンプです。

設備屋いわく、ステンレスのポンプに鉄の配管を組み合わせてる時点でアウト。当時は現在のような塩ビのパイプよりも鉄管が普通だった、という事情があるので致し方ないが、それがここまで錆びちゃった(電食)の理由でしょう、とのこと。

これ以上サビサビになっちゃうと、いざ交換、となったときにこの鉄管がボッキリ折れて水中に落下。その後、お水が茶色に変色する、という夢のような出来事が起きるわけですね(爆死)。ここは、コロナ禍が交換のきっかけになったのだ、とプラスに捉えると元気が出る仕組みw。

おそらく管の途中に穴がいくつも開いて、ポンプの効率も大幅に下がっていたことでしょう。

鉄管の内部も錆びて内径が細っておりましたw。パイプとポンプの接合部分もダメで、おそらくその辺りからも漏れて効率が落ちていただろう、とのこと。ううむ、使い切ったか(爆)。

というわけで、

ドーン、ニューマシン(爆)。床面からブロックを咬ませて湿気や冷気から本体を守る作戦。さらに配管もこのあと断熱加工をして、結露や凍結からプロテクトできるようにモダナイズしてひと安心、となったことでございます。

おりしも、お盆前に長野県の山岳高原観光課、という聞き慣れない部署からプレスリリースがきて、宿泊事業者向けの補助金がリリースされる模様(祝)。

中小企業庁がやってるいつものやつwは申請から支払いまでにあまりにも期間がかかりすぎるのでアレだわなあ、と考えていたところでしたのでこりゃ好都合です。なんでも去年の5月14日まで遡及が可能なのだとか。

総事業費の上限はうちの場合で200万円だというから十分です。いよっしゃ〜(謎の雄叫び)。

 

 

 


トクイチオートをかんがえる クルマの維持

2021-08-20 18:03:24 | 加齢なる遠足(爆)

さて、今回のルートは、岐阜県各務原へと向かうのに、山梨県を経由して太平洋岸にでてから沿岸を進んで、名古屋方面を目指す、という壮大なもの(爆)。はっきりいって1泊するならともかく、日帰りのドライブで取るルートとしては有り得ない時間的距離ですw。

コロナで走らせてやれなかったボクスターに熱履歴(完全意味明瞭)を与えるのにわ絶好の機会となったことですた。豪雨の中、ロードスターである僕スターを走らせるのも、アレかと思われるでしょうが、じつは絶好。トクイチのクルマは荒天でこそ光りまくるのです。

それこそ上の画像(公式サイトからお借りいたしました)の中部横断道が地元から全通していれば、ほんの4時間弱の距離となることでしょうが、現状ではそうもゆかず。

上の中部横断道は中央道の双葉インターからですし、それが山梨県から開通するのはじつは今月末。地元、長野からはおそらく20年後でも出来上がっているかどうか、という段階w。惜しい!こりゃリベンジか(爆)。

ですが、未開通だったせいなのか、悪天候のせいなのか全線にわたって交通量がほぼなく、素晴らしい安定感にも助けられてオソロシイ勢いでクルマが突き進んでしまうのにわまいりますたw。長大なトンネル内では空気抵抗軽減もあり、本当にすばらしい走り、というかリニアリティです。

B子さんのエンジンは1.2リットルのターボ。105hp、17.8kgm。こんなしょぼいスペックのビートルで走りを語りたがるオーナーが一体何人いるというのでしょう(爆)。

さて、そのオソロシイ勢いで走ってしまうのが、これ

ぢゃなくて

これ。つい先日、サスペンション周りを一新したばかりで、整備後4000km近く走りましたけれど、最後にスウェイバーと呼ばれる左右リアサスペンションに斜めに渡されるロッドの装着が済んでいませんでした。

国内在庫が無かったのはもちろん他に交換せよという要望がなかったからですが、じつはこれキモパーツだった模様。

明らかにいなしが段違いとなり、後輪を中心に全体の追従性能が上げられていてたまげます。

ううむ、距離8万キロを優に超えてなお新車のコンディションを遥かに上回るこの整備はなに?

本当にすごい結果です。トクイチのみなさま、本当にありがとうございます!

トクイチオートへとクルマを入庫させることってのは、こうして「つねに」上り調子でクルマを維持してゆくライフを手に入れることそのものです。まあだいたいが10年、20万キロ。そういうサイクルでクルマを愉しみたい方には本当におすすめの

ライフスタイルであると申し上げておきましょう。

画像のボクスターは現在車検中。コロナ禍で距離が伸びないクルマで、状態が変わってしまうことがままある中、トクイチではきっちりその辺りの対策も打ってくる模様。ひたすら楽しみでございます。

画像では、ボクスターのサイドウィンドウとリアのウインドディフレクターで構成されている防風機能が理解できます。速度が上がれば上がるほど、コクピット全体がカプセル化してゆくさまはミゴトの一言。ドイツ流の機能主義っす。

直後にリリースされた981では、このリアスクリーンがネットのものになってしまい、防風、視認性能ともに機能が落ちたのはキヲクに新しいところです。

ちなみにこの987と呼ばれるシリーズでは、直前に就任した社長が大柄だったこともあり、血の滲むような努力の末、直前の986との比較で、シートの取り付け位置が2cm(も)下げられているそうです。防風カプセル機能がさらに上げられているわけっすね。

ご存知の通り、このあとボクスターは2シーターミドシップオープンという原型は保ったまま、さらに細部をリファインしながら現在も進化を続けているわけですが、いったいどこまでゆくのか。興味は尽きやせんw。

気がつけば手元にやってきてから、はや10年。こちらのコンディションもそのかん上がり続けているんですよねえ〜(とほひめ)。


加齢なる遠足2021 夏の嵐の中、800kmのドライブに出かけてみる

2021-08-20 07:59:39 | 加齢なる遠足(爆)

みなさま、元気にお過ごしでしょうか?気がつけばお盆も終了。立秋を過ぎて、こちら長野県東部には秋風が、と感じるまもなく本州全体に前線がベッタリ張り付いて動かない。

梅雨末期にそっくりの気圧配置が続いて、全国至る所で線状降水帯形成。

おりからの感染爆発と重なって、こりゃもうほんと災害だわ、と思ったら県内でも各所で甚大な災害に見舞われてしまいました。お客様からも佐久は大丈夫なのかい、といってご心配いただきましたが、たまたまですけれども難を逃れました。

そんな中、うちの僕スターは車検満了日がちかい。

早めに対処しておくのが常なのわ常識ですけれど、この時期になると急に忙しくなるのもまた常。

ギリギリの今頃になって、今日しかないから、という事情で出向くのが普通というものです。トクイチオートからは、距離も伸びてないし特段の不具合がなければ、そこらで取得したらどうかという進言をいただいていたのですが、とんでもない。

道理のわかってないお方にはネジ一本触ってもらっちゃあ困る。というのが本音ですから、不安定極まる天候の中、崩れた高速道路を大きく迂回して片道400kmを運んで参りますた。

ひっさびさに東名高速道路を走りましたけれど、東海道新幹線と同様、空気が澱んでいるのを強く感じました。

折あしく、第2東名が不通となっていた関係でさらに交通量が多く、90kmh近辺でギリギリの車間を保ちながらアップダウンの多い道をトラック軍団に混じって流す、という高度なワザを100kmほどのあいだ要求されるわけですが、自動運転なのか知りませんが、ベルトコンベアに乗って流れるわけでもないので、

時計のように正確なドライビングを身につけているプロのトラックドライバーさん達はともかく、一般車のドライバーのさまざまな人間模様がうかがえて楽しかったですw。ああいう中で毎日泳がされていたんぢゃ、そりゃ免疫も落ちるよな、と案じないわけにはいかない夏の終わりでございましたw。

ボクスターは、実は雨の中でこそ本領発揮。安定感が一回り増して、ニュルブルックリンク並みの旋回にも耐えるのにはびっくり(爆)。

前がきっちり詰まっているのに車間を執拗に詰めてくださるみなさまを、お礼の意味も込めましてwミラーの点にするのに何度も使わせていただきましたとさw。

エアソリューションの効果でしょう、ウエットでもドライとほぼ変わらないグリップが得られるのがわかったのは今回の豪雨の400kmで強く感じられました。

もちろん路面によるのですが、高速道路では安心感が高かったです。情報量が桁違いに多いので、これが安心感につながっているとみた。

トクイチオートからのもどりには、今回またリフレッシュされてしまったB子さんのインプレッションです。豪雨の中さらに400km。更なるアドベンチャーとなるのかw。