Mars&Jupiter

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ワルターのグスタフ・マーラーの「さすらう若人の歌」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-06-11 05:54:53 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1883年から1885年にかけ作曲された「さすらう若人の歌」である。
今回聴いたCDは、ミルドレッド・ミラーのソプラノ、
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団の演奏による。
ヨハンナ・リヒターという女性に恋し、そのかなわぬ恋への想いから、
マーラー自身が書いた自作の詩に基づき、この作品は作曲された。
この作品を初めて聴いたのはワルター指揮によるレコードであったが、
久しぶりに聴いてみたワルター盤は、やはりなかなかいい。

第一曲「いとしいひとが嫁ぐとき」は、
恋人が結婚することを知り、その日に部屋にひきもこり、
泣いて苦しむ若者の気持ちが歌われる。
明るさと暗さが交互に出て、不安な若者の心が描かれる。
第二曲「露しげき朝の野辺に」は、
交響曲第一番にも転用されたおなじみの旋律にのり、
朝の草原の様子が陽気な気分の中で述べられる。
野に咲く花の美しさに心を高揚させながら、
現実を思い自分の心の中の花は咲かないと苦しむ。

第三曲「灼熱した刃」は、荒々しいオーケストラの前奏に始まり、
心を傷つける自分の中の灼熱の刃に触れ、失恋した苦しみが歌われる。
ワルター盤による演奏はさすがと思わせるし、ミラーの歌唱もいい。
激しく不安な若者の気持ちがうまく表現されている。
第四曲「きみの碧き二つの瞳」は、前奏もなく、
憂鬱な感じではあるが、抑えられた感情で、
恋する女性を忘れようとする若者の心情が述べられる。
交響曲第一番第三楽章に用いられた旋律が後半で現れて、
過去を回想するかのような音楽となり、最後は静かに終わる。

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