Mars&Jupiter

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ブーレーズのグスタフ・マーラーのリュッケルトによる5つの歌を聴く

2010-06-15 06:24:07 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は一日中雨だったのでウォーキングを休みました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1902年に作曲されたリュッケルトによる5つの歌である。
今回聴いたCDは、イヴォンヌ・ミントンのメゾ・ソプラノ、
ピエール・ブーレーズ指揮、ロンドン交響楽団の演奏によるものである。
「美のゆえに愛するなら」は、美のためなら太陽を愛して、
若さのためなら太陽を愛して、宝物のためなら人魚を愛して、
だけど愛するためなら私を愛して、私も永久にあなたを愛します
という誠実な愛への歌詞が祈るように歌われる作品である。
「真夜中に」は、不安と孤独を感じさせる管弦楽の伴奏で始まる。
真夜中に目を覚まし、人生の苦悩を感じる一方で、
人間の無力さを感じ、最後は神の御手に委ねるという歌詞である。
最後はワグナー流の音楽になり、華やかになるが、
ブーレーズ盤はあっさりした演奏で少し物足りない。

「ほのかな香りを」は、菩提樹の小枝の香りを嗅ぎ、
恋人を感じるさわやかな感じの歌である。
「ぼくの歌をのぞきこまないで」は、
僕の歌を覗き見するきみの好奇心は裏切りだねと歌う。
蜜蜂だって巣を作る時に互いのことを見せないよと歌う。
ユーモラスな感じの軽快な歌である。
「私はこの世に忘れられ」は、僕は世間から消えたんだと歌い始まる。
死んだと思われてもいい、世間とは死に別れているからだという。
諦観を思わせる歌を伴奏する管楽器の響きも寂しさを感じさせる。
ブーレーズ盤はこの曲についてもあっさりとした演奏だ。
私としてはちょっと物足りない感じがする。

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