Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ(グスターヴ)・ホルストの日本組曲作品33(H126)を聴く

2018-03-30 07:23:56 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
今回からはイギリスの作曲家の作品をランダムにあげていきます。
今回取り上げるのは、1874年生まれのホルストが、
1915年に作曲した日本組曲作品33(H126)である。
花見の時期になるとこの曲を思い出すものである。
日本組曲については、このブログで2度触れたが、
今回はサー・アンドリュー・デイヴィス指揮、
BBCフィルハーモニックの演奏による盤をとりあげたい。
この間ジョアン・ファレッタ盤も発売されたので、
ボールト盤、ジョン・ヴィクトリン・ユウ盤と4種類がある。
作品の詳細については以前触れたので省略する。

第1曲「前奏曲~漁師の歌」は、ファゴットのソロで始まる。
そのいかにも日本的なメロディをファゴットが奏でるが、
そのファゴットのソロがまず素晴らしい。
旋律は弦楽器に引き継がれていくが、
それは牧歌的な音楽へと広がっていく。
第2曲「儀式的な踊り」は、「娘道成寺」という歌舞伎や
長唄に使われた旋律をもとにした作品であることは以前書いた。
ユニゾンで奏される素朴な旋律が、
金管楽器や打楽器も加わりダイナミックに発展する。
第3曲「マリオネット(操り人形)の踊り」は、
鉄琴が奏でる軽快な旋律が、色々な楽器に引き継がれる。
第4曲「間奏曲~漁師の歌」は、第1曲の旋律が、
弦楽器中心に奏される短い曲である。
第5曲「桜の木の下での踊り」は、
「江戸子守歌」の旋律をフルートが奏でて始まる。
それがファゴット、イングリッシュ・ホルンに引き継がれ、
旋律は弦楽器、フルートとイングリッシュ・ホルンが引き継がれる。
第6曲「フィナーレ~好色漢たちの踊り(狼たちの踊り)」は、
第2曲と同じ「娘道成寺」を使った作品である。
徐々に盛り上がっていくこの曲は狂乱した感じに盛り上がる。
アンドリュー・デイヴィス盤は各楽器の音がはっきり聞こえ、
ダイナミックな演奏をみせて素晴らしい。
ボールト盤もいいのだがそれ以上に勧めたい演奏である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アラン・ホヴァネスの交響曲... | トップ | グスタフ(グスターヴ)・ホ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲」カテゴリの最新記事