Mars&Jupiter

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アレクサンドル・スクリャービンのピアノ協奏曲嬰へ短調作品20を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-03-24 15:54:33 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1872年生まれのスクリャービンの作品。
彼の略歴については交響曲編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲嬰へ短調作品20は、1896年に作曲された。
彼が作り上げた協奏曲というとこのピアノ協奏曲しかない。
初期の作品ということもあってロマンティックな作品である。
今回のCDはウラディーミル・アシュケナージのピアノ、
ロリン・マゼール指揮のロンドン交響楽団によるものである
第一楽章アレグロは、ホルンから始まる短い序奏に続き、
独奏ピアノが何ともロマンティクな旋律を奏でる。
ショパン風のピアノタッチで、幻想曲風に、
そして繊細で叙情的な旋律が展開されていく。
オーケストラに見られるロマンティックな音楽は、
ラフマニノフを思わせるようで、ロシア的である。
最後はオーケストラ全体で悲劇的な感じで終わる。

第二楽章アンダンテは、変奏曲形式に基づいている。
ゆったりとオーケストラが叙情的な旋律を奏でて始まる。
それに絡み合うように独奏ピアノが入り、
甘美で繊細な旋律を奏でていく。
主題に基づく四つの変奏と主題の再現から構成され、
その変奏の部分は独奏ピアノの腕の見せどころとなっている。
アシュケナージのピアノも繊細で美しい音を聴かせてくれる。
第三楽章アレグロ・モデラートは、いきいきした、
しかし力強さも見せてくれるフィナーレ楽章で、
ところどころで叙情的な部分も見せてくれる。
この曲がスクリャービンの初期の作品であることは、
後期の作品ばかりが印象に残っているとわからない。
でも若き日の彼の姿がこの音楽にこめられていることは確かだ。
激しい感情の高ぶりや、いきいきした躍動感、繊細なところや、
情緒的な部分などをこの音楽から垣間見ることができる。
最後は情熱的に盛り上がり、華やかに終わる。

なお、今回とりあげた協奏曲ロシア・ウクライナ(旧ソ連)編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-rusia.html
参考にしていただければ幸いです。

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