Mars&Jupiter

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アラン・ホヴァネスの交響曲第17番作品203(メタル・オーケストラのための交響曲)を聴く

2018-03-01 05:55:05 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのは、1911年生まれのホヴァネスが、
1963年に作曲した交響曲第17番作品203である。
副題はメタル・オーケストラのための交響曲である。
6本のフルート、3本のトロンボーン、
メタリックなパーカッションという独特な楽器編成による。
それがメタル・オーケストラという意味である。
今回聴いたCDはリチャード・オールドン・クラーク指揮、
マンハッタン室内管弦楽団の演奏である。
第1楽章アレグロは神秘的な6本のフルートの音の響きと、
濁ったような重々しいパーカッションの音で始まる。
そして突然トロンボーンが入って、東洋的な響きを作り出す。
最後の方で鐘がなり、神聖な雰囲気を示す。
第2楽章ラルゴは、フルートの音で始まる。
トロンボーンやパーカッションが入ったあと、
6本のフルートによる神秘的な響きと、
トロンボーンによる重い響き、パーカッションのみの部分、
そのあとはトロンボーンによる重い響き、
6本のフルートによる神秘的な響きが続いて終わる。
第3楽章アレグロは、パーカッションによる響きに始まり、
6本のフルートによる響きが現れる。
ホヴァネスは1959年に初めて来日し、
それ以来日本の雅楽の響きに魅了されたようだ。
その雅楽からの影響も感じるし、
一方ではガムラン音楽の響きも感じ取ることができる。
第4楽章アダージョは、6本のフルートの響きに始まる。
鐘の音とトロンボーンの重厚な響きがそれを壊し、
いったんフルートのみの部分になるが、
鐘の音とトロンボーンの重厚な響きが繰り返され、
両者が互いに繰り返されていく中で、
神秘的な部分と壮大な感じが示されていく。
最後は6本のフルートの響きの中で静かに終わる。

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