アーノルド・バックスの悪漢喜劇への序曲を聴く

昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1883年生まれのバックスの作品の中で、
1930年に作曲された悪漢喜劇への序曲である。
初演は1931年11月サー・ハミルトン・ハーティの指揮で行われた。
聴いたＣＤはブライデン・トムソン指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
ワルツ風のリズムに乗って軽快に弦楽器が主題を奏でて始まり、
その旋律はチューバにも引き継がれ、様々な楽器が受け継いでいく。
この部分はリヒャルト・シュトラウスを思わせる感じである。
中間部のおだやかな部分はバックスらしさを感じさせ、
牧歌的な旋律はロマンティックである。
再び最初の主題がファゴットによって現れ、
弦楽器がそれを引き継ぎ、金管楽器も絡んでいき、
徐々に盛り上っていき、最後は華やかに力強く終わる。