Mars&Jupiter

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ウィン・モリスのルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68を聴く

2012-12-29 09:57:50 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
今回は交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68についてとりあげる。
1807年から1808年にかけて作曲されたこの作品を
ウィン・モリス指揮、ロンドン交響楽団の演奏で聴いた。
ウィン・モリスはマーラー指揮者としても有名であるが、
ベートーヴェンの交響曲全集については、
1988年から1989年の間に録音を残している。
今回も曲の解説ではなく、CDを聴いた感想を述べたい。
第一楽章は比較的速いテンポで軽快に始まる。
各主題の提示もあっさりした印象を受けるが、
各楽器の細部の動きもわかるし、とても自然な感じがいい。
展開部を通してもダイナミックな変化や流れるような音楽の運び方がいい。

第二楽章は川の流れを感じさせるように音楽は進行していく。
木管楽器が絡みながら田園風の世界を表現していく部分も自然で、
91小節あたりから始まるファゴットからクラリネット、
ヴァイオリンに旋律が受け渡されていくところもいい。
最後の鳥の鳴き声を木管楽器が模倣する部分も自然な感じでいい。
第三楽章アレグロは、軽快なテンポの中、金管楽器や木管楽器が活躍する。
ホルンやオーボエ、ファゴットの響きが心地よく、
荒々しい舞踏の音楽も盛り上がっていく部分がいい。
第四楽章の嵐の描写の部分は素晴らしく、ダイナミックな変化や、
各楽器の動きがとてもよく聴こえ、低弦もよく聴こえてくる。
第五楽章のフィナーレでの主題提示はあっさりしているが、
その旋律をもとに盛り上がっていくところがいい。
かといって情熱的になるわけではなく、
音楽を忠実に再現していこうとする姿勢が伝わり、好感が持てる演奏である。

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