のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.2053

2021-12-06 00:09:04 | 新しい子猫たち 
才能や技術を持っている人たちの起業支援 中小企業の応援 と云っても ジブトラストとしての儲けは薄く、初期の段階での投資に比べても 入ってきていた利益は薄く、この年間収益は、神之助が 危機の時に一晩で儲けた利益より遥かに低かった。


神子の調整売買でさえ ごっそりと入る時には入る


数字しか見ない ジブのトップ そして幹部社員たちは ペーパーでしか ジブトラストの業績を見ていた。業績への寄与度は低かったのだ、ジブ全体から見れば ゴミのような利益と云っても良かった


経済全般を見て 神太郎の理想主義を前提としている筈の神太郎グループでさえ、知るのが遅れた理由の一つだった。


ただ神太郎は部下からの報告を聞いて 本格的に調査するように命じた。


今は 旧猫殺してもいい市 周辺での中小企業応援に過ぎなかったが 少しつづ 日本全体 世界全体に広がろうとしている事を知った。


天下り組の暇つぶし事業では もはやなくなっていた。そして ジブトラストでは くすぶっていた 天下り組 が 中小企業を応援していた。国税庁の幹部まで上がった人が この天下り組の一員で中小企業の相談役になっていて、ワシが税務署への書類は作ったる と云って、中小企業の税務報告に税務署に行って かつての部下だった署長にあって 署長がビビったという話もあった


天下り組は 役員としてドーンと座っている場面を考えていたが 中小企業の現状は厳しく、それを知った 天下り組も働き始めた お地蔵さんの影響も暗に受けた。それに現実的にジブの社員として給与はある程度保証されてもいた。


恵まれている人は 今の立場で ふんぞり返る のではなくて 天に そして 社会に感謝して 自分の能力を使うべきだ と云う考えが彼らの心に芽生えてきた。元々頭は切れた奴らだけに 驕る姿勢がなくなれば その頭の使い道はあったのだ


そして多くの中小企業の業績が向上し ジブに対しての見返りも少しつづ増えていた。今は小さくても 一つ一つは小さくても集まれば大きいのだった


神太郎グループの分析で 全体像が判ってきたのだ