仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

デスノート

2017年10月12日 | ムービー
『デスノート(2006年/金子修介監督)を見た。
物語は、「大学生の夜神月(やがみらいと/藤原竜也)は、法律書をゴミの山に投げ捨てたある夜、奇妙な黒いノートを拾った。それは"デスノート"といい、そこに名前を書かれた人間は死んでしまうという、死神リューク(中村獅童/声)が人間界に落としたものだった。法律を学びながらも、法の網の限界を思い知らされた月は、合法的に裁くことができない犯罪者の名前を次々に書き込んだ。やがて、その存在は"キラ"として知れ渡り、多くの崇拝者も現れた。日本の警察組織は連続殺人事件として月の父親・夜神総一郎(鹿賀丈史)をリーダーとする捜査本部を設置し、世界的名探偵エル(竜崎/松山ケンイチ)と共に捜査に当たるのだが・・・」という内容。
一連の謎の死亡事件は世界中でほぼ同時に起きたらしく、犯人の居場所などはマッタク分からない状況だったが、エルはあっという間に、キラが日本の関東地方に居住していることを突き止めてしまう。
"キラvsエル"の初戦はエルの圧勝だ。
(^。^)
キラは警察組織の身内にいるとあたりを付けられ、すぐに解決するようにも思える展開にもなったのだが、FBIのレイ・イワマツ捜査官(細川茂樹)も婚約者の元捜査官・南空ナオミ(瀬戸朝香)も、周到な計画により葬り去られる。
計画に巻き込まれた恐田奇一郎(皆川猿時)は極悪な犯罪者なのでさほど同情を誘う存在ではないと思うのだが、月を信じて疑うことがなかった秋野詩織(香椎由宇)は可哀想だった。
そもそも犯罪者ではない人間をデスノートを使って殺してしまうだなんて、月の当初の発想・趣旨(!?)とは意味合いが違ってしまっている。
人間というものは、強大な力を得てしまうと、やはり当初の思想から変質・逸脱してしまうものなのだろうか。
この作品には後編ともいうべき『デスノート the Last name』(2006年/金子修介監督)があり、この作品のみでは完結していないのだが、確かに『DEATH NOTE』(大場つぐみ/原作、小畑健/作画、2003年12月~2006年5月『週刊少年ジャンプ』)は、2時間ほどでは描き切れなかったのだろうと思う。
公開当時、「あなたがいなくなってほしいと思う人の名前をここに書き込んでください」という"ウェブページ・DEATH NOTE"がインターネット上に存在したりと、大きな話題になってもいたが、これはとても興味深い物語だった。

クライマーズ・ハイ

2016年12月08日 | ムービー
『クライマーズ・ハイ』(2008年/原田眞人監督)を見た。
物語は、「1985(昭和60)年8月12日、羽田発伊丹行のジャンボジェット機が群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(御巣鷹の尾根)に墜落し、乗客乗員死者520人を出すという世界最大の航空機事故"日本航空123便墜落事故"が発生した。地元の地方紙"北関東新聞"の社長・白河頼三(山崎努)は、悠木和雅(堤真一)を事故の全権デスクに指名し、編集局挙げての紙面作りをさせる。県警キャップでありながら墜落現場での取材を希望した社会部・佐山達哉(堺雅人)は神沢周作(滝藤賢一)と共に事故翌日の凄惨な現場の様子を伝えるが、社会部部長・等々力庸平(遠藤憲一)の妨害により記事は握りつぶされてしまう。自身のかつての実績が霞んでしまう若手記者達の活躍を潰そうとする等々力と、全権・悠木の対立は日に日に深まっていき・・・」という内容。
自分の飼い犬の子供を部下にプレゼントすることで自身の派閥を作り上げ、拡大していったという白河社長の影響なのか、ほぼ誰もが社長の言いなりだ。
追村穣編集局次長(螢雪次朗)も酷いが、最も酷く描かれていたのは販売局長・伊東康男(皆川猿時)。
彼は部下の安西耿一郎(高嶋政宏)を使い、社長のスキャンダルを表ざたにされないよう握りつぶそうとするが、社長室での様子はまるで暴力団の事務所であるかのようだった。
また、白河社長と悠木には少なからず因縁があり、噂レベルではあるものの社内の殆どの人間がそれを知っていることから、彼ら2人の関係を良く思ってはいない。
等々力部長の若手潰しも相まって、北関東新聞社内部の人間関係は何とも酷い感じだった。
(^_^;)
事故関連記事は連日一面を賑わせるのだが、玉置千鶴子(尾野真千子)が嗅ぎ付けてきたスクープ記事は「チェック!!ダブルチェック!!」が信条である悠木を悩ませる。
緊迫感あふれる面白いエピソードの連続なのだが、一番印象に残ったのは、神沢が事故現場で見つけてしまった"スペードのエース"だっただろうか。
これは残念すぎた。