仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

カクテル

2020年10月22日 | ムービー

『カクテル(原題Cocktail)』(1988年/ロジャー・ドナルドソン監督/アメリカ)を観た。
物語は、「除隊したブライアン・フラナガン(トム・クルーズ)は、長距離バスでニューヨークへと向かった。愛読書は "アイディアを大金に変える方法"だ。しかし、就職活動は思い通りにはならず、どこも採用してくれない。仕方なく、求人の張り紙を見て飛び込んだ店でバーテンダーのアルバイトを始めたブライアンは、雇われ店長のダグラス・コグラン(ダグ/ブライアン・ブラウン)からバーテンダーの仕事のイロハを教わって・・・」という内容。
「ここで働けば幸運が転がり込む」と自信たっぷりのコグランとはうまくいっていた筈だったが、取材で知り合ったカメラマンのコーラル(ジーナ・ガーション)をめぐる賭けで仲たがいし、ブライアンは一人、ジャマイカのビーチでバーテンダーとして働き出した。
そこで偶然再会したダグと再び賭けをしたことがきっかけで、せっかく知り合えたジョーダン・ムーニー(エリザベス・シュー)と破局を迎えるのだから、ブライアンは学習能力無さ過ぎだ。
(^_^;)
ダグの過去については詳しく描かれてはいなかったものの、口八丁手八丁で生きてきた男だろうことは見てとれる癖のあるキャラクター。
真っ直ぐな気質のブライアンと対極にいる存在のようだ。
ダグのような人間にはハッピーエンドは似合わないのか。
彼の行く末について祈りながら観てしまうというのは、これは良くできた作品ということなのだろう。
原作は、元新聞記者だというヘイウッド・グールド著作の同名小説だが、同氏はバーテンダー経験があるとのこと。
自らの経験と取材の成果が生きた物語のようで、そこそこ面白い作品だった。



仁左衛門賞 / 2009年

2009年12月08日 | 映画サークル
12月2日(水)に今月の例会を行い、2009年の予定を終了した"ましけ映画サークル"だが、いよいよお待ちかね(?)【仁左衛門賞/2009年】の選考である。
まず、今年1年間にかかった映画を振り返ってみると、
【1月/守○企画】『バンテージポイント(原題Vantage Point)』(2008年/ピート・トラヴィス監督/アメリカ)
【2月/仁左衛門企画】『ベロニカは死ぬことにした』(2005年/堀江慶監督/角川)
【3月/小○企画】不明
【4月/長○見企画】『アイアンマン(原題IronMan)』(2008年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)
【5月/忠○企画】『ブラッド・シンプル(原題Blood Simple)』(1984年/ジョエル・コーエン監督/アメリカ)
【6月/守○企画】『最高の人生の見つけ方(原題The Bucket List)』(2007年/ロブ・ライナー監督/アメリカ)
【7月/仁左衛門企画】『サイレン』(2006年/堤幸彦監督/東宝)
【8月/長○見企画】『パルプ・フィクション1/2(ハーフ)』(1997年/ボブ・コハー監督/アメリカ)
【9月/中止】
【10月/小○企画】『バンク・ジョブ(原題The Bank Job)』(2008年/ロジャー・ドナルドソン監督/イギリス)
【11月/忠○企画】『ミル・マスカラスの幻の美女とチャンピオン(原題Los Campeones Justicieros)』(1970年/フェデリコ・クリエル・ピキリリョ監督/メキシコ)
【12月/守○企画】『運命を分けたザイル(原題Touching the Void)』(2003年/ケヴィン・マクドナルド監督/イギリス)
といった10本で、この中から第1次選考を行うと・・・。
『バンテージポイント』『アイアンマン』の2作品がノミネートといったところだろうか。
(^_^)
そして栄えある(?)【仁左衛門賞/2009年】は、長○見企画の『アイアンマン(原題IronMan)』(2008年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)に決定するのだった!!
おめでとう!!ジョン・ファヴロー監督!!
あなたに【仁左衛門賞/2009年・灰色のモアイ像】をお贈りしよう!!
来たる2010年に公開されるという『アイアンマン2』にも期待するぞ。
主演のロバート・ダウニー・Jrもおめでとう!!
かつての(降板だったという)『アリーmyラブ』は残念だったが、見事な復活だ。
今後も沢山良い作品に出演してほしいものである。
さて、これで今年が5回目となった"仁左衛門賞"は、
【2005年】『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年/ローランド・エメリッヒ監督/アメリカ)=守○企画
【2006年】『ショーシャンクの空に』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)=守○企画
【2007年】『トム・ヤム・クン!』(2005年/プラッチャヤ・ピンゲーオ監督/タイ)=小○企画
【2008年】『地獄のモーテル』(1980年/ケヴィン・コナー監督/アメリカ)=忠○企画
【2009年】『アイアンマン』(2008年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)=長○見企画
となり、受賞が無いのは"仁左衛門企画"だけになってしまったのだった・・・。
(^_^;)
来年こそは【仁左衛門賞/2010年】を獲得するぞ!!

バンク・ジョブ

2009年10月08日 | 映画サークル
昨日(2009年10月7日)のましけ映画サークル10月例会は、小〇企画の『バンク・ジョブ(原題The Bank Job)』(2008年/ロジャー・ドナルドソン監督/イギリス)だった。
物語は、「借金の支払いに追われている中古車販売商テリー・レザー(ジェイソン・ステイサム)は、知人のマルティーヌ(サフロン・バロウズ)から、ベイカーストリートにあるロイズ銀行の地下貸金庫襲撃計画を持ちかけられ、仲間を集めて地下トンネルを掘った。週末、まんまと無人の銀行内に侵入した彼等だったが、実はその計画はMI-5のティム・エヴェレット(リチャード・リンターン)に仕組まれたものだった。襲撃に成功し、多額の現金や沢山の宝石を手に入れはしたものの・・・」という内容。
近所の商店の地下室からトンネルを掘る手口は、まるでシャーロック・ホームズの『赤毛同盟』だし、"王室スキャンダルに発展するだろう写真"、"秘密倶楽部で遊びにふける政府高官"、"汚職警官への賄賂を記録した手帳"等、いかにも探偵小説やスパイ映画にありがちな展開が続いたが、実は1971年に実際にイギリスで起きた"ウォーキートーキー強盗"を映画化したということだった。
"事実は小説より奇なり"を地でいってしまった事件を再現したというわけだ・・・。
(^_^;)
なかなかに面白い話ではあったものの、最初から最後までほぼ1秒も途切れることなくBGMが使われているのにはうんざりした。
見ている人の不安感を煽るための技法なのだろうが、そこまでしなくても物語に入り込める内容だったので、あれはやり過ぎだ。