仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ワイルド・ギャンブル

2018年04月08日 | ムービー
『ワイルド・ギャンブル(原題MISSISSIPPI GRIND)』(2015年/アンナ・ボーデン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「アイオワ州ダビューク。収入のすべてをギャンブル資金に回してしまい、借金まみれの生活を送っている不動産会社勤務の男、ジェリー(ベン・メンデルソーン)は、綺麗な虹を見た翌日に、ギャンブラーの青年カーティス・ボーン(ライアン・レイノルズ)と出会い、意気投合する。しかも、カーティスが近くにいるとツキが味方してくれることに気づいたジェリーは、各地のカジノを巡りながら南部のニューオリンズへ向かうというカーティスに同行することにしたのだが・・・」という内容。
地元を離れるにあたって、職場から200ドルを持ち出してしまうジェリー。
これはどうにも困った人間だ。
(-_-;)
カーティスが見つけたドッグレースに出走するダイナミックレインボーという犬に賭けて見事的中させた2人だが、カーティスは単勝49倍に50ドル賭けたものの、ジェリーが200ドルを賭けたのは複勝だった。
これでやめて祝杯をあげに行こうと言うカーティスの意見を聞かず、ジェリーは賭け続けてしまう。
そして、結果はモチロン負けだ。
ギャンブルで負け続ける人間はこうなのだろう。
止めるべきタイミングを知らないのだ。
クルマの運転中はいつも"ポーカーの法則200"というCDを聞いているジェリーだが、こういう熱心さは他のことに使ったほうがいいのではないだろうか。
(^_^;)

ゴースト・エージェント R.I.P.D.

2017年08月10日 | ムービー
『ゴースト・エージェント R.I.P.D.(原題R.I.P.D.)』(2013年/ロベルト・シュヴェンケ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「アメリカ合衆国マサチューセッツ州の都市ボストン。刑事のニック・ウォーカー(ライアン・レイノルズ)は、相棒のボビー・ヘイズ(ケヴィン・ベーコン)にそそのかされ、押収した金塊を一度は横領してしまうのだが、翻意したことを伝えると、次の捜査中、ヘイズによって殺されてしまう。死後のニックは、生前の警官としての手腕を買われ、人間に成りすまして現世にとどまり続けるゴーストを取り締まる組織"R.I.P.D."にスカウトされ、アバターを与えられるのだった。彼の相棒は19世紀に亡くなったロイシーファス・パルシファー(ロイ/ジェフ・ブリッジス)という保安官。ゴーストを逮捕するという、思ってもみなかった新任務が始まったのだが・・・」という内容。
ロイのアバターが金髪の若い女性(マリサ・ミラー)なのには笑ってしまう。
誰もが振り返って見返すような美人に見えるが、本当の姿はいかついガンマンだ。
(^。^)
対して、ニックのアバターは中国人の爺さんチェン(ジェームズ・ホン)。
ゴーストエージェントは生前の記憶をそのまま持っていることから、ニックは奥さんのジュリア・ウォーカー(ステファニー・ショスタク)のことが気になって仕方がないのだが、見た目はまったくの別人なのだから、心配だからとまとわりついてしまっては、迷惑をかけるだけだ。
ただ、ゴーストエージェントの任期は100年だというから、奥さんに自分のことを分かってもらえないニックが少し可哀想な気がした。
「あんた、死んでるだろ? 」という捜査中の台詞が妙に面白かった。
(^_^)

エネミー・オブ・アメリカ

2017年06月14日 | ムービー
『エネミー・オブ・アメリカ(原題Enemy of the State)』(1998年/トニー・スコット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「テロ対策との説明ではあるものの、法の執行機関の監視権限を拡大し、市民のプライバシーを大幅に侵害する恐れがある"通信の保安とプライバシー法"が連邦議会で審議されていた。国家安全保障局(NSA)の高官トーマス・ブライアン・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)は、法案を可決させるために、反対派の下院議長フィリップ・ハマースリー(ジェイソン・ロバーズ)を暗殺する。ところが、殺害の一部始終は無人カメラで録画されていた。突然の大事件に遭遇してしまった動物研究学者ダニエル・ザビッツ(ジェイソン・リー)は映像のコピーを知り合いのジャーナリストに渡そうと逃走するが、偶然に出くわした大学時代の同級生、弁護士ロバート・クレイトン・ディーン(ウィル・スミス)の持っていた紙袋に・・・」という内容。
事件を公けにされては困る連中から必死に逃げるザビッツだが、偵察衛星やヘリコプターによって瞬時に位置を把握され、次第に追い詰められていく。
その挙句に交通事故で死んでしまうだなんて、何ひとつとして悪いことをしていないのに残念な最期だ。
そして、その後はディーンがレイノルズ率いるNSAのチームに追われることになるのだが、何ら思い当たるフシがないのに、盗聴され、仕事を失い、理由もなくクレジットカードを不使用にされ、鞄を奪われ、名誉を棄損される。
何といっても彼が一番の被害者だろう。
しかし、彼が大事件に巻き込まれた一般市民と違ってラッキーだったのは、仕事でつながりのあるエドワード・ライル(ブリル/ジーン・ハックマン)という情報屋の協力を得ることができたことだ。
彼の存在なしに、その後の展開は考えられない。
日本映画『デスノート』(2006年/金子修介監督)では、理想の実現を邪魔しようとする警察官、FBI捜査員、探偵を次々に殺害していこうとする主人公の姿が描かれていたが、強大な力を保有している者というのは、自身がテロリストに成り下がっていることなどには一切気づくことができず、物事の善悪の区別もつかなくなってしまうものなのだろうか。
さて、現実のアメリカ社会では、2001年9月の同時多発テロ事件の後、"Patriot Act"というテロを未然に防ぐために必要だとされる法律が制定されたそうなのだが、日本ではどうなっていくのだろう。

カオス・セオリー

2016年09月25日 | ムービー
『カオス・セオリー(原題Chaos Theory)』(2007年/マルコス・シーガ監督)を見た。
物語は、「プロの能率専門家としてセミナー講師をしているフランク・アレン(ライアン・レイノルズ)は、効率性を高めるため、1日の行動をリスト化し、それを忠実に実行しているという几帳面な人間だった。ある日の朝、出掛ける支度をしていると、妻のスーザン(エミリー・モーティマー)が時計を10分遅らせていたことが原因でフェリーに乗り遅れてしまう。次のフェリーは1時間後。時間管理に関するセミナーの講師を務める人間が遅刻するという大失態を犯してしまったフランクだが・・・」という内容。
冒頭はフランクの娘ジェシー(エリザベス・ハーノイス)の結婚式が挙げられるらしいホテルの場面。
逃げ出そうとする新郎のエド(マイク・アーウィン)に声を掛け、「新郎の逃亡を防ぐのが花嫁の父の伝統的な役目だ(確かそんな台詞)」と言うのが面白い。
(^_^)
几帳面なフランクに対して、大らかすぎる妻のスーザンは少し残念な人だった。
ほんのいたずら心から"時計を10分早めたつもり"が、実は10分遅らせていたというのだから困ったものだ。
家族が仕事の足を引っ張るだなんて、これは洒落にならない。
しかも、その後はどんどん負のスパイラルが働き、"カオス"な状況になって、やがてはブーメランとなって帰ってくる。
さらには、フランクとの共通の友人バディ・エンドロウ(スチュアート・タウンゼント)をも悩ませることになるし、誰より一番可哀想なのは、娘のジェシー(マトレヤ・フョードル/7歳役)だろう。
真実を知らないままに一連の事件の渦中に存在していた彼女は、最愛の人に"あれ"だなんて呼ばれてしまうのだから。
さて、『ハッピー・クリスマス(原題HAPPY CHRISTMAS)』(2014年/ジョー・スワンバーグ監督/アメリカ)もそうだったのだが、最近は"コメディ映画"と紹介されている作品が"実はコメディではない"ことが多い。
"コメディ"という言葉の意味が変わったのか!?とも思ってしまうほどだ。
まぁ何にしても、これは面白い作品だったのだけれど。

デンジャラス・ラン

2013年09月12日 | 映画サークル
ましけ映画サークル9月例会(2013年9月9日)は、守○企画『デンジャラス・ラン(原題Safe House)』(2012年/ダニエル・エスピノーサ監督/アメリカ・南アフリカ共和国)だった。
物語は、「南アフリカ共和国の国際都市ケープタウン。アメリカCIA職員マット・ウェストン(ライアン・レイノルズ)は同国内に数ヶ所存在するCIA秘密施設の一つを担当する管理人。"客室係"と呼ばれるその閑職に不満を抱き、上司デヴィッド・バーロー(ブレンダン・グリーソン)に再三配置転換を願い出ていたが、ある時、10年間逃亡を続け世界36カ国で指名手配されている伝説の元CIA工作員トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)が収監されてくる。しかし、直後に謎のグループに襲撃され・・・」という内容。
この映画も近年流行(!?)の固定しないカメラでの撮影シーンを多用しているのだが、それに加えて、映像ワンカットごとの時間が数秒間と短い。
上下左右に揺れる画像が大音響の効果音と共に3~4秒で次々と移り変わっていくものだから、"緊迫感が感じられて面白い"などという領域を超えてやがてイライラしてくる。
(-_-;)
緊迫感を表現する手法の一つとして理解はできるのだが、度が過ぎるとドラマに入り込むどころか、すっかり気持ちが離れてしまう。
ただ、時々意表を突かれる演出や想像を裏切られる場面もあったりして、中盤も退屈しない展開になっているところは良かった。
架空の物語ではあるのだが、現実に存在するだろう各国のスパイ組織では、これと似たようなことも行われているのだろうと想像を掻き立てさせてくれる映画で、なかなかに面白かった。

リミット

2012年08月23日 | 映画サークル
ましけ映画サークル8月例会(2012年8月21日)は、忠○企画『リミット(原題Buried)』(2010年/ロドリゴ・コルテス監督/スペイン)だった。
物語は、「復興作業中のバクーバ(イラク)でトラックの運転手をしているポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)。ある日、トラックの車列が襲撃され・・・」という内容で、何の事前情報も無しに見始めた映画だったことから最初は戸惑った。
(^_^;)
それは、8月は"忠○・納涼企画"とのことだったので、出だしからの真っ暗な画面がいきなり変わり、お化けや不気味なモンスターの大写し映像が大音響と共に現れるかもしれないと少しばかりびびっていたのだ。
(^。^)
実際はそういうオープニングではなかったのだが、それは何だか気味の悪い、えたいの知れない展開を予想させる始まり方で、もし一人で見ていたとしたなら息が詰まって見るのをやめてしまったかもしれないと思ったほどだった。
実際、数十年ほど前に『Uボート(原題Das Boot)』(1981年/ウォルフガング・ペーターゼン監督/西ドイツ)を見た時は息苦しくなってしまったのだが、しかし、「くらいよー、せまいよー、こわいよー」は万人共通なのではないだろうかとも思う。
さて、自分がこの映画のような状況になってしまったらどうだろう?
おそらく正気ではいられないだろうし、その点についても万人共通であろう。
スペイン映画とのことだったが、とても斬新な内容の映画で面白かった。
これはアメリカでは作れない。