二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

老残・死に近く ~川崎長太郎

2024年05月19日 | シャッフル/books
家族の滅亡をこの目で見届けたという気がする。 わたしが生まれたとき、7人の家族がいたのだ。 私小説とはいえ、川崎長太郎と西村賢太では大きな隔たりがある。 「いつか読む日がやってくるだろう」と思って、川崎長太郎は5冊、講談社文芸文庫で買って手が届く範囲に置いてある。 私小説とはいえほぼ“作文”。 だから見方を変えるとドキュメンタリーになる。 抹香町は当時の赤線地帯として、いまもそのおもかげを探訪 . . . 本文を読む
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