二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

明日のほうへ(ポエムNO.44)その他

2011年08月17日 | 俳句・短歌・詩集
ブレスされたばかりの真っ白いワイシャツのような物語から抜け出して ぼくは日常のこちら側に帰ってくる。 縁のかけた透明な瓶にもたれて 千里さんと陽子さんが話しこんでいる。 犬をつれたおばさんと 犬につれられたじいさんが通る。 彼らはこの生活のドテっ腹に穴があいていることを知らない。 ぼくがここにいるのを知らない。 水木しげるのお化けなら知っているってのに。 いまや廃屋となって だれ一人立ち入ることのない詩集や画集を長いこと歩きまわったあとで その詩集や画集の入口と出口について考える。 . . . 本文を読む
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