学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

美術館は余計なことを忘れる場

2024-03-08 16:19:37 | 日記
 先日の火曜日に書けなかったことがある。久しぶりに女房と二人で美術館に足を向けた。普通なら僕達の足では家から10分も歩けば行ける「東大阪市民美術センター」である。冷たい雨が降っていたので車で出かけた。『ひつじのショーン展』が目的である。イギリスの農家と牧場主と忠犬のピッツア(羊を監視しているというよりショーンの相棒的存在)、そして羊のショーンと仲間たちが繰り広げるコメディ・アニメーションが世界各国でTV放映されて大人気だ。これは登場キャラクタの動作の一コマ一コマを時間をかけて作るクレイ(粘土)のアニメーションである。テレビでは20秒のシーンを一週間もかけて制作すると言う。いろんなシーンや作者の考えなど写真と共に展示され、とくに物語が展開する牧場や農家などの展示に惹きつけられる。
 驚いたと言うか、さもありなん、と納得するというか訪問者で高齢者は僕たち二人だけ ほとんどの人は大学生のカップルをはじめ若い人達だ。僕達老人が座って休めるベンチなどどこにもない。それでも特に足が疲れることはなく展示物と説明を読むことに没頭できるのはなぜだろう。人はインスピレーションを求めて美術館に足を運ぶ。それでは僕達のような高齢者はどうだろう。じっくりと説明を読んでいるうちにいわゆる没頭、夢中と言う世界にひきこまれていくのだ。長生きの秘密というものがあると言う。それは食べ物は腹八分、散歩を毎日の日課とする、笑うことは日に3回以上、余計なことは考えない、等という心がけが元気に生きる秘訣だ。美術館は少なくともよく歩き展示物に没頭することで余計なことを忘れることができるの場なのだ。


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