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「宇宙船ビーグル号の冒険」

2006年01月05日 15時09分06秒 | 読書とか

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「宇宙船ビーグル号の冒険」

創元推理文庫

ヴァン・ヴォークト

1964年発行 1950(1939)年

THE VOYAGE OF THE SPACE BEAGLE

 総合科学者(ネクシャリスト)エリオット・グローヴナーが、人類初の島宇宙(銀河)間宇宙船ビーグル号の数々の危機を救い、こういった探査船における総合科学の必要性を知らしめる。
 閉ざされた空間での権力争いの構図と、主人公の絶対性がヴォークトらしい作品というのかな。

◆ケアル
 肩から触手の生えた黒い大型猫族生物ケアル。
 ケアルを創り出した主人たちは滅んだ。ケアルも滅びるのは時間の問題だった。
 そこへ球型の宇宙船がやってきた。イドがたっぷり乗っている。
 この宇宙船を奪って、仲間をイドのたっぷりつまった星へ運べば、ケアルが繁殖することも出来るだろう。
 宇宙船のテクノロジーは奪った。脱出艇で宇宙船の外へ…

◆リーム人
 我々鳥人族の宇宙へ旅人が訪れた。さあ、皆で祝福しよう。
 それは人類には害となるテレパシー放射だった。
 宇宙船内の選挙を前に小さな対立、それは放射により闘争となった。

◆イクストル
 赤い身体に4本の腕と4本の足。(宇宙を漂う蜘蛛?)
 その銀河の元となった銀河の支配者の生き残り。
 宇宙船にはグール(寄生宿主)に適した生物が居る。
 5体に卵を産みつけたところで宇宙船からみな逃げ出した。逃がしてなるか!
 それは人間の罠だった。
 イクストルは再び宇宙を漂っている。

◆アナビス
 それは無形生物。生物の生命活動と死により繁殖する。
 それは、その銀河中に広がった。そして増えすぎた。みなが餓えている。
 外宇宙からの宇宙船。
 これに付いて行けば他の銀河へたどり着き、更なる繁殖が出来る。
 宇宙船は動き出した。そして追いつけないスピードで飛び去った。
 だが、アナビスの前には次なる銀河が見えている。
 アナビスは身体を細く伸ばし続ける。どこまでも。
 それが彼らのたどり着けないほど遠方にあると気付く事もなく。

 この作品から連想したものに、「宇宙英雄ローダンシリーズ」「スタートレック」「エイリアン」があり、あと、ケアルは「ダーティー・ペア」で安彦良和が書いたイラストがイメージされた。
 まあ、「宇宙英雄ローダンシリーズ」は初期作品以外は様々なSFの寄せ集めみたいなものだから、どんな作品を読んでも似てるところはあるのかもしれない。

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4 コメント

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安彦氏&冨野氏 (せしりあ)
2006-01-12 09:54:53
もしや、ソノラマ文庫(だったかな?)のシリーズをお持ちですか???

わたし、クラッシャー・ジョウを集めてました☆

お二人とも、1stガンダム全盛期でしたよね?



ケアルのイメージは、確かに安彦氏のものを連想させますね~☆

後にダーティー・ペアがアニメ化された時は、もっとぬぼ~っとしたカンジがして、安彦氏の、まさに黒豹的イメージというか、バビル二世のロデムというかの「ムギ」が大好きでした☆



ヴァン・ヴォークト特集は、後2冊くらいですか?

終了したら、一気に噴出させる予定の言葉が、脳内を巡っております☆

あと4冊~ (neetpf)
2006-01-12 10:15:27
でしょ、「麦(ムギ)」でしょ、

で、高千穂遥氏は、まだ続きを書いてるんでしょうか?

 クラッシャー・ジョー、ダーティ・ペ

 なんか先日アマゾンで見かけたような…



 脳内文章爆発射出は来週までお待ちください。

「未来世界の子供たち」で終わりになりますから。
どうやら続編がありそうな…★ (せしりあ)
2006-01-12 16:59:38
「高千穂遥」氏!←そ~でした!!

安彦氏&冨野氏って、わたしにとってはもう「一対」ですから…m(__)m失礼しました★



さすがにダーティー・ペアは見かけませんが、クラッシャー・ジョウは在るらしいでつ☆

調べに行ってきます~☆☆☆
ごめん (neetpf)
2006-01-12 18:05:41
アマゾンで見ると、なんか活動してないみたいだね。

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