「宇宙船ビーグル号の冒険」 |
創元推理文庫 |
ヴァン・ヴォークト |
1964年発行 1950(1939)年 |
総合科学者(ネクシャリスト)エリオット・グローヴナーが、人類初の島宇宙(銀河)間宇宙船ビーグル号の数々の危機を救い、こういった探査船における総合科学の必要性を知らしめる。
閉ざされた空間での権力争いの構図と、主人公の絶対性がヴォークトらしい作品というのかな。
◆ケアル
肩から触手の生えた黒い大型猫族生物ケアル。
ケアルを創り出した主人たちは滅んだ。ケアルも滅びるのは時間の問題だった。
そこへ球型の宇宙船がやってきた。イドがたっぷり乗っている。
この宇宙船を奪って、仲間をイドのたっぷりつまった星へ運べば、ケアルが繁殖することも出来るだろう。
宇宙船のテクノロジーは奪った。脱出艇で宇宙船の外へ…
◆リーム人
我々鳥人族の宇宙へ旅人が訪れた。さあ、皆で祝福しよう。
それは人類には害となるテレパシー放射だった。
宇宙船内の選挙を前に小さな対立、それは放射により闘争となった。
◆イクストル
赤い身体に4本の腕と4本の足。(宇宙を漂う蜘蛛?)
その銀河の元となった銀河の支配者の生き残り。
宇宙船にはグール(寄生宿主)に適した生物が居る。
5体に卵を産みつけたところで宇宙船からみな逃げ出した。逃がしてなるか!
それは人間の罠だった。
イクストルは再び宇宙を漂っている。
◆アナビス
それは無形生物。生物の生命活動と死により繁殖する。
それは、その銀河中に広がった。そして増えすぎた。みなが餓えている。
外宇宙からの宇宙船。
これに付いて行けば他の銀河へたどり着き、更なる繁殖が出来る。
宇宙船は動き出した。そして追いつけないスピードで飛び去った。
だが、アナビスの前には次なる銀河が見えている。
アナビスは身体を細く伸ばし続ける。どこまでも。
それが彼らのたどり着けないほど遠方にあると気付く事もなく。
この作品から連想したものに、「宇宙英雄ローダンシリーズ」「スタートレック」「エイリアン」があり、あと、ケアルは「ダーティー・ペア」で安彦良和が書いたイラストがイメージされた。
まあ、「宇宙英雄ローダンシリーズ」は初期作品以外は様々なSFの寄せ集めみたいなものだから、どんな作品を読んでも似てるところはあるのかもしれない。
わたし、クラッシャー・ジョウを集めてました☆
お二人とも、1stガンダム全盛期でしたよね?
ケアルのイメージは、確かに安彦氏のものを連想させますね~☆
後にダーティー・ペアがアニメ化された時は、もっとぬぼ~っとしたカンジがして、安彦氏の、まさに黒豹的イメージというか、バビル二世のロデムというかの「ムギ」が大好きでした☆
ヴァン・ヴォークト特集は、後2冊くらいですか?
終了したら、一気に噴出させる予定の言葉が、脳内を巡っております☆
で、高千穂遥氏は、まだ続きを書いてるんでしょうか?
クラッシャー・ジョー、ダーティ・ペ
なんか先日アマゾンで見かけたような…
脳内文章爆発射出は来週までお待ちください。
「未来世界の子供たち」で終わりになりますから。
安彦氏&冨野氏って、わたしにとってはもう「一対」ですから…m(__)m失礼しました★
さすがにダーティー・ペアは見かけませんが、クラッシャー・ジョウは在るらしいでつ☆
調べに行ってきます~☆☆☆