電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

カールマン「チャールダーシュの女王」を聴く~1985年・東京文化会館ライブ

2018年01月07日 06時02分21秒 | -オペラ・声楽
注文しても品切れだと言われ、探していたCD、カールマン「チャールダーシュの女王」を見つけ、中古で購入できました。1985年4月6日、東京文化会館におけるライブ録音で、ルドルフ・ビーブル指揮ウィーン国立フォルクスオーパー管弦楽団&合唱団による演奏の二枚組、(DENON:COCQ-85142~43)です。昨年末から通勤の音楽として聴き、またお正月にもニューイヤーコンサートの代わりに楽しみました。

カールマンの喜歌劇「チャールダーシュの女王」(正しくは「チャールダーシュ侯爵夫人」*1)は、何かと参照することの多い音楽之友社『ON BOOKS SPECIAL 歌劇(上)』にも記載がありませんので、あまりメジャーなものではないのかもしれません。が、単身赴任時代にナクソスの「ザ・ベスト・オブ・オペレッタ第2集」で親しむようになり、NAXOSミュージックライブラリで全曲を聴き(*2)、とうとう通販で中古CDを探し出すという勢いは、当方には近年珍しい現象です。

CDに添付の対訳解説書によれば、あらすじはごく単純なものです。優柔不断な貴族の若者が歌姫を見初めますが、家柄を重視する父親の反対で破談になりかけるけれど、実は妻(若者の母)も身分を隠した元歌姫だったということが判明、めでたく結ばれる、というものです。

今どき少女マンガでも採用しないであろうこんな陳腐なストーリーを、カールマンの音楽は華やかに賑やかに聴かせてしまいます。おそらく映像があればもっと楽しいのだろうと思いながら、第三幕の「ヤイ、ママン」の三重唱を口ずさみつつタマネギを刻みパスタを作るのは、実に良いものです(^o^)/

当方のPCの設定の問題なのか、ナクソス・ミュージック・ライブラリは60分ほど何も操作しないでいると、接続が切断されてしまうみたい。それではリビングに朗々と音楽を流しつつパスタを作るという「望ましい休日の過ごし方」には不向きですので、CD購入→リッピング→CD2枚分をプレイリストに登録→簡易PC-audioで全曲連続再生、という流れになった次第。やあ、フィナーレも華やかで良いなあ(^o^)/



第一次大戦前夜、オーストリア・ハンガリー帝国の落日の季節に戦争の影が忍び寄る時代背景を考えると、享楽的な貴族の歌が、無理もないのかなと思えてしまうかも。

(*1):題名「Die Csárdásfürstin」の邦訳は、「チャールダーシュ侯爵夫人」が正しいようです。fürst=侯爵ですので、その女性形fürstin=侯爵夫人でしょう。一応、CDの表記に合わせております。
(*2):某公共図書館に登録しNAXOS Music Libraryを初めて利用する~「電網郊外散歩道」2017年8月


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