![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/51/e5c9d72804a3fca9085b884d54b4a3f1.jpg)
先月から、犬塚孝明著『密航留学生たちの明治維新』(NHKブックス)という本を読んでいます。「井上馨と幕末藩士」という副題を持つ268ページの本ですが、これが実に興味深く、近年の関心の方向(*1)に合う内容を持つ著作でした。図書館でたまたま手にしたものですが、すでに絶版になっているらしく、こういう本が入手できない出版界の現状を嘆きながら、コピーではなく、せっせとノートに摘要を書き留めております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e2/d1bbbfd24e032252537bac2f170a11d8.jpg)
もう一つ、書棚の最上段に保存していた年代物の雑誌、共立出版社『科学の実験』の1978年~79年頃のものに科学史関係の連載記事があり、この中でも当時の英国の化学の状況がかなり詳細に記されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ce/235a67d08a9b3229025f1df1bc20e361.jpg)
(*1):幕末の長州五人組は英国で何を学ぼうとしていたのか~「電網郊外散歩道」2012年3月
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もう一つ、書棚の最上段に保存していた年代物の雑誌、共立出版社『科学の実験』の1978年~79年頃のものに科学史関係の連載記事があり、この中でも当時の英国の化学の状況がかなり詳細に記されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ce/235a67d08a9b3229025f1df1bc20e361.jpg)
(*1):幕末の長州五人組は英国で何を学ぼうとしていたのか~「電網郊外散歩道」2012年3月
以前数回コメントさせていただいたものです。
(居眠り磐音シリーズ感想とか)
留学生の本を私も読みました。
英語で生活をする、授業を受ける・・どちらもまったくできそうもないことなので、幕末の彼らにはほとほと感心します。
明治政府はそのすべてを登用できたとはいえず残念です。
当方、化学屋の端くれなので、幕末の密航留学生たちがなぜそろって分析化学を学んだのかに興味があります。おそらく、下宿もさせてくれたウィリアムソン博士の存在が大きく、彼が東洋のサムライたちを受け入れたのには、(1)研究費獲得の経済的動機、(2)師匠リービッヒ譲りの自由な思想、があったのではないかと考えています。彼が学んだドイツのギーセン大学のリービッヒ研究室では、メキシコからの留学生もいたことが記録されていますので。