電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ドヴォルザーク「伝説曲」を聞く

2005年11月16日 21時58分31秒 | -オーケストラ
通勤の音楽、このところドヴォルザークの「伝説曲」(全10曲、Op.59)を聞いている。
この曲、最初に出会ったのは、ラファエル・クーベリックがイギリス室内管弦楽団を指揮したLP(グラモフォン、MG-1078)だった。1976年にロンドンで録音されたこのLPで、出だしの音から魅了された。草原を吹き渡る風のような音楽、演奏。第1番から第5番までをA面に、第6番から第10番までをB面に収録したこのLPは、まだ子どもが小さい時代だったので、回転するLPレコードを触りたがるため、もっぱらカセットにダビングしたものを聞いた。そうすると、A面とB面とが連続して、全曲を聞きとおすことができるというメリットもあった。90分のカセットテープのA面に「伝説曲」を、B面に交響曲の6番を収録したものが当時の帰省ドライブの定番となり、初夏の月山を見ながら山岳道路を運転し、楽しんだものだ。あらためて聞くと、クーベリックの演奏は、その深い呼吸といい、音色の爽やかさといい、「草原を吹き渡る風」という最初の形容にふさわしい。解説は門間直美氏。
CDのほうは、デイヴィッド・ジンマン指揮ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で、1983年にニューヨークでデジタル録音されたもの(ノンサッチ、32XC-37)。通勤時は、現在このCDを聞いているが、こちらは割りにさらりとした演奏。日本語解説は、藁科雅美氏。

ドヴォルザークの音楽は、なぜかドライブに適しているように思える。作曲者が鉄道マニアだったことと、何か関係があるのだろうか?
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