電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

リヒテルのラフマニノフ「音の絵」

2005年02月27日 10時32分09秒 | -独奏曲
エレーヌ・グリモーによるラフマニノフ「音の絵」がきっかけで、リヒテルの演奏があったはずだと思いだし、探してみた。昔のLPだったかな、とLP棚を探したが、シューマン「交響的練習曲」や「色とりどりの小品」などはあったが、ラフマニノフは見付からない。はて、それではCDだったかと探してみたら、あった。
チャイコフスキーの「四季」から四曲と、ラフマニノフの「音の絵」作品33から3曲に作品39から6曲を選んで録音されたもの(ビクター VDC-508)だ。曲の順序も変更され、作品33ではNo.9の後にNo.5とNo.6、続いて作品39ではNo.1,2,3,4の順に続いた後で、No.9、No.7で終わる。
演奏は、一瞬音楽の流れが途切れるかと思わせるほどに振幅の大きなもので、スケールの大きさを感じさせる。演奏会では、聴衆に圧倒的な印象を与えることだろうと思う。ただ、こういう激しい演奏を、自宅で毎日のように聞こうという気になるかどうか、これはまた別問題。
リヒテルのCDは1983年にミュンヘンで録音されたもので、エレーヌ・グリモーのCDは翌々年に録音されたものだ。巨匠の後に、若い才能がすでにしっかりと登場していたことになる。時の流れをあらためて感じさせられた。

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