普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小泉さんのやったこととこれから

2007-12-01 11:20:50 | 国際社会

[小泉さんのやったこと]
プラス面
郵政改革は色々な批判があるが、今後、日本流の弱者への細かな配慮がされることを希望する。
道路公団民営化では猪俣さんが一人で頑張ってここまできたが、これもこれからの運営でその成果が評価されることになるのか。
金融改革ではこれもまた竹中さんがまた一人で頑張ってきた成果だ。
 これについては今度のサブプライム・ローンなどの銀行の赤字を見ていると、竹中さんが頑張ったほど銀行が変わったのかどうか疑われる。

マイナス面
 プラス面の成果に比して、マイナス面の問題が余りにも多いが、その主なものを記す。
米国一本槍政策で日本人に独立心を無くさせてしまった
 その典型が米国頼りの外交→情報戦略の欠乏→慰安婦問題の対応の失敗→慰安婦非難決議の世界拡散だ。
 もう一つは独自で守れない戦力しかないために、世界で嫌われている米国の軍事行動にも何らかの形で(所謂右翼と言われる自民党の人達でさえ)嫌々ながら参加に賛成しなければならないことだ。
・米国の年次要望書にそった市場主義がすべての政策で、一部の国民に金が全ての考えを持たせてしまった。
 各種の詐欺まがいの食品の偽装や賞味期限の改竄など企業のモラルの低下をもたらした。
・市場主義で賃金格差、社会格差を助長した。
 小泉さん、竹中さんはそれでも良いとの立場だそうだが、折角日本古来の感情に沿った、国民全てが中流意識を持ち始めたのを無くさせてしまった。
終身雇用→会社への忠誠心、銀行と製造業の株の持ち合い→金融の安定化などの日本流のシステムを防御策も講じずに止めてしまった
・就任当時の米百表の演説は口先だけで、教育費を削減し、学力低下、学級崩壊、モンスター・ペアレントなど産んだ教育の改善を無視してしまった。
・家庭内殺傷事件、凶悪犯罪、子供を巻き込んだ事件、家庭内暴力などの日本敗戦後からの価値観の変化や教育の歪みから生れた社会の劣化を放置してきた。

どちらとも言えない面
  小泉さんや竹中さんは改革のお蔭で、バブルを克服しいざなみ景気を超えたと言っているが、現実は戦後の日本企業が瀕死の状態の時、朝鮮戦争で救われたように、バブル崩壊後の中国の急激な台頭→中国景気で救われたに過ぎないと思う。

[日本のこれから]
 私はマイナス面については全てが小泉さんの責任だとは思わない。
 何故ならその政策にも荒っぽいながらも良い所もあるし、前に述べたマイナス面の弊害は占領時代からの積み重ねも多いからだ。
 ただ言えるのは小泉さん時代になってからの米国一本槍主義がそれらの弊害を急に加速させたことは忘れてはならないと思う。

 「国家の品格」で有名な藤原正彦さんは、NHKや文藝春秋でこれらの問題の脱却のためには、教養を高めるしかないと言っている。
 私も彼が言う様に、日本は日本古来の美風を再度見直すべきだし、日本の現状に対して、自虐的でなく真っ直ぐ見直して、その良い所については誇りを持つべきだと思う。
 また日本の風土や考えに合わせた経済システムを確立しなければならないと思う。

 然し日本は市場経済中心主義の利益を享受して一時ではあるが全国民の中流意識を持ててきた国だからそれを全く捨て去る訳にはいかない。
 然し市場経済中心主義やグローバリズムは全世界の経済状況の平均化を意味する。
 日本で言えば、一時は韓国の企業のために日本企業が苦戦したが、韓国の国民所得の向上のために現在はバランスしてきて電子関係を除く日本企業も一息をついている状態だそうだ。

 今度は今は中国の台頭だ。
 日本企業は同国の企業と競争力を持つ為には、従業員の給与を下げねばならない状態だ。
 企業は賃金の低いパートや契約社員採用による経費の節減を図っている。
 然し中国は膨大なしかも「超」とつくほど低い賃金で従業員を採用できる。
 韓国企業との関係のように、日本企業と中国企業がある所でバランスするまでには、何年、何十年かかるか判らない
 それまで中国の従業員の給与が上がるのを待つか、日本の給与を下げるしかない。
 ことによると永久にバランス出来ないかも知れない。

 それが出来ないとすれば、唯一の対抗策は日本得意の技術力の向上と、その流出を防ぐことだ。
 その為には日本の生徒、学生の学力の向上と、従業員の忠誠心に頼るしかない。
 それで話しは最初に戻って、学校制度の見直しと、従業員の取り扱いの見直しにを考えねばならぬことになる。

 それと最悪の場合は、全国的に見た給与所得の減少の恒久化→日本が貧乏になることも考えねばならないかも知れない。

 その時の日本人が誇りと安心感を持って生きて行ける様な、価値観の見直しと基本問題に帰ることになる。
 勿論今の政府も依然として成長路線を唱えている。
 そうでないと政権確保も危ういからだ。
 野党も政権を取ればバラ色の世界が拡がるようなことを言う。

 然し日本として、それとは別に、現状とその推移を見つめて、教育や技術力の強化、日本の貧困化が起こるかの見通し、もしそうなったときに どの様な価値観を持てばよいかなど、今後如何にあるべきかを、(人気取りでない)本当の有識者が集まってシンクタンクなど作り長い眼で検討を行う必要があるかも知れない

参照:その場凌ぎの政治から抜け出すために 

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