山々を守護し、人々から畏れ敬われてきた天狗。日本には数々の天狗に関する伝説がありますが、
最乗寺と天狗との関係は、開山の歴史に由来しています。境内には様々な天狗様や、
天狗の下駄という意味で世界一と言われる下駄をはじめ、大小さまざまな下駄が奉納されています。
了庵敬明禅師が最乗寺を建立することを聞いた弟子の道了尊者が近江の三井寺から天狗の姿になって飛んできた。
神通力使って谷を埋めたり、岩を持ち上げて砕いたりして建立を手伝いました。そして了庵敬明禅師が75歳で
この世を去ると寺を永久に護るために天狗の姿に化身して舞い上がり、山中深くに飛び去ったといわれ以来、
寺の守護神として祀られています。