昭和46年に長野県天然記念物に指定された居谷里湿原は、幅130m、長さ500mの範囲にわたって広がっています。
周囲には歩道橋が整備され、1時間ほどで歩くことができます。日本最小のトンボ、ハッチョウトンボや
木の枝に卵を産むモリアオガエルなどが有名です。花々は4月ごろからザゼンソウ、リュウキンカ、
ミズバショウ、5月上旬には真っ赤なハナノキ、純白なミツガシワ、そして梅雨時にはカキツバタ、
ショウブ、アヤメが咲き誇ります。夏から秋にかけてもモウセンゴケ、ミミカキグサなどの食虫植物が
可愛い花を咲かせ、小川に沿ってドクゼり、サワギキョウ、ヤチアゼミが見られます。
北西方向に鹿島槍ヶ岳を望むことができ、春には山腹に獅子と鶴の雪形を見ることができます。
、<鬼無里・奥裾花自然園>
自然園は、大自然を末永く保護し、大人も子供も楽しみながら自然を探勝し学べるように
明治100周年記念事業として昭和44年11月に開園しました。
新潟県と長野県の境に位置し、日本の温帯林を代表するブナの原生林を有し、「水源の森100選」にも
選ばれています。
ブナ林は、地球上に生物が誕生して以来そのままで、殆ど人手が加えられたことがない見事な原生林で、
国内でも貴重な財産です。
水芭蕉の大群落が発見されたのは昭和39年で、周囲1000mの範囲に密生しその数は約81万本。
その他60数種の野鳥、クロサンショウウオ、モリアオガエル(長野県天然記念物指定)など
多くの小動物が生息しています。
峠の頂上から少し東へ下った沢沿いに立っている。標高28m、根回り14.8m、目通し幹回り9m、
幹は地上約22mで折損し、中は上まで空洞となっている。梢頭の数枝は風害によって白骨化している上に、
幹の空洞内は昭和4年の火災で木炭化している。
この木は甲斐国誌、甲斐叢記などの古い本に記され、江戸時代末期の浮世絵師・葛飾北斎や
二代目歌川広重の名画にも残されている
など、古来有名な木であるとともに杉の巨樹として県下有数のものである。
また樹齢1,000年をこす矢立の杉は、戦国時代合戦に赴く武士が必勝祈願して、
この木に矢を射ったことからその名前が付いたと言われている。
甲州街道が開通人々の往来が盛んになり旅人たちの憩いの場になった。