7月9日、10日の4万6000日の日、浅草寺境内は150店の「ほお付き屋」と180店の売店で埋まります。
千成ほおづきは、たった2日間の4万6000日を目指して、春先から江戸川の鹿骨町で栽培されます。
このほおづき市は200年近く昔の明和年中に起こったと言われています。山東京伝「蜘蛛の糸巻き」によると
芝青松寺の門前の武家屋敷の仲間が一株の千成ほおづきを発見し、愛宕権現の霊夢で「6月24日の功徳日に
青ほおづきの実を愛宕の神前で鵜呑みにすれば、大人は癪の種を切り、子供は虫の気を封ずる」という
お告げがあったと吹聴したところ、不思議と効能あったため、いつしか市が立つようになったといわれています。
この6月24日は「地蔵様」の縁日で、しかも4万6000日に当たるとされておりました。元来4万6000日は、
観音様の功徳日であったところからいつしか浅草にもほおづきの市が立つようになりました。