モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

360度の大展望の聖山へ。出会ったハイカーがほとんど顔見知りという奇遇(妻女山里山通信)

2020-08-30 | アウトドア・ネイチャーフォト
 最高気温が35度という長野市。標高1447.2mの聖山へ。ヒメギフチョウを撮影した5月下旬以来です。日陰では25度と涼しく、山頂の日向では30度でしたが、直射日光が痛い。今回、地元のご婦人のグループと邂逅。妻女山で貝母を案内したことがある方たちでした。静岡から来られた三人組。ご婦人が私の読者でした。著者に会えるなんてと感激されていました。もうひとり蝶を撮影していた男性は、やはり妻女山山系で出会ったことがある方。こんな奇遇があるのですね。

 聖山山頂からの善光寺平。少し右の山頂に光が見えるのが斎場山(旧妻女山)。光はその向こうの西寺尾あたりの屋根の反射なのですが、まるで古代科野国の古墳がある斎場山が光っている様です。奇跡の一枚です。

(左)山頂。通信会社各社のアンテナがあるので善光寺平からも同定しやすいのです。拙書では歴史も詳しく記しています。奥に見えるのは、上田塩田平の子檀嶺岳や独鈷山。(右)山頂から西へ少し下った広場からの展望。雲がなければ北アルプスの絶景が見られます。手前の地肌が見えている下の谷には、長野と松本を結ぶ国道19号線と犀川があります。

(左)山葡萄の葉に奇妙なつぶつぶ。これは、ヤマブドウハコブフシという虫えい(虫こぶ・ゴール)です。作ったのは、ブドウトックリタマバエです。(右)山頂の片隅に咲くジャコウソウの残花。ただ蕾も見られたので、これからも楽しめるでしょう。

 なにかを撮影していた男性に、なにがいるんですかと聞いたら、ゴイシシジミですと。笹の葉裏にいるアブラムシの分泌液を吸っているのです。幼虫は肉食で、アブラムシを食べます。

 お腹いっぱいで休憩中かな。触覚のオレンジが可愛い。

 翅の裏は、碁石を散りばめた様。それが名前の由来の様です。

(左)オトコエシ(男郎花)。オミナエシ(女郎花)と対になって盆花で見られますね。(右)ヤマハハコ(山母子)。若葉は山菜。

 コウゾリナ(髪剃菜・顔剃菜)の群落に、たくさんコチャバネセセリがいました。茎や総包(ソウホウ)に、赤褐色の剛毛が生えていますが、顔を剃ることはできません。

 コチャバネセセリ(小茶羽挵)の幼虫の食草は、タケ科の植物です。イチモンジセセリやオオチャバネセセリなどに似ていて、同定が難しいのですが、形態や生息地、中脚の棘などからコチャバネセセリとしたのですが、どうでしょう。終齢幼虫で越冬し、幼虫は食草となる葉の表面を内側にして巻き、巣をつくってその中で摂食や蛹化をする習性があります。

 聖山パノラマホテルから三和峠へ戻る途中で見られる白樺の森。下界は35度ですが、ここは25度。ブナの森を歩く散策コースもあります。途中には湧き水もあります。

(左)三和峠(みつわとうげ)から聖湖へ下る途中にあるかくれくぼ(隠窪)の案内。(右)サラシナショウマ(晒菜升麻)が咲き始めていました。9月になると林下に咲き乱れ、風に揺れる花穂が本当に美しい。白や薄紫のノコンギクも咲き誇ります。

 聖湖から少し麻績に下ると、403号から少し入ったところにある廃墟。聖山迎賓荘の入り口にあるモニュメントです。聖山迎賓荘は、昭和40年代に開業。10年ほど運営された後に閉業したそうです。このモニュメントを使ってアーティスティックなモデル撮影をしたいですね。

 聖湖畔から望む三峯山。へらぶな釣りの太公望がたくさん。ここから姨捨駅経由で戸倉上山田温泉へ。ひと風呂浴びて帰りました。

 こんな酷暑が続くと食欲も減退します。そこで簡単な冷や汁を紹介します。材料は、サバの水煮缶詰、キュウリ、ワカメ、オクラ、ゴーヤ、紫蘇、煎りゴマ、生姜、信州糀味噌、水です。材料は好みでアレンジを。みんな混ぜて冷蔵庫で冷やして、麦入りご飯にぶっかけていただきます。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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今聴きたい曲。テレビでは聴けない珠玉の歌唱集(妻女山里山通信)

2020-08-23 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
 電通とその奴隷のテレビ局の歌番組がいかに下劣で低レベルか、これを聴けば分かるはず(テレビに出ているアーティストが全部ダメという意味ではないですよ)。高レベルの聴きたいものを聞かせてくれない見せてくれないメディアに存在理由はない。人を卑下するだけのお笑いにも未来はない。大衆に向き合わず権力におもねるテレビが自滅するのは当然のこと。電通の仕事もしたしテレビ局勤務の知り合いも多数いたので本当に残念。小泉竹中の米隷属政権から安倍麻生の売国奴政権で日本は絶望の縁にある。韓国の情報収集ツールのライン、中国のそれのティックトックやって情報通と思っている人は、大宅壮一に一億総白痴といわれたテレビ漬け人間となんら変わらない。国民の覚醒が必要。受け身の人生ではだめ。誰にもあなただけが伝えられるメッセージがあるはず。

TK from 凛として時雨 - unravel / THE FIRST TAKE

TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」のオープニングテーマとして書き下ろされ、国内外から絶大な人気を誇る代表曲「unravel」を、ピアノ・バイオリン・チェロによるアレンジで初披露。

女王蜂 - 火炎 / THE FIRST TAKE

鳥肌が立つぐらいの歌唱力。既成概念をぶち壊す表現力。

LiSA - 紅蓮華 / THE FIRST TAKE

ピアノ一本。息遣いの聞こえる圧倒的な歌唱。

緑黄色社会 - sabotage / THE FIRST TAKE

緑黄色社会って何?て考えてみよう。存在理由(レーゾンデートル)。

milet - inside you / THE HOME TAKE

中毒性のある声質。美人なのにジェンダーを超えた中性性がある。すごく魅力的。

YOASOBI - 夜に駆ける / THE HOME TAKE

青春だね。優しい歌声と。

Little Glee Monster - ECHO / THE FIRST TAKE

圧倒的なハーモニーと歌唱力。心地いい。クリスマスソング「愛しさにリボンをかけて」も染み染みといい。

鈴木雅之 - DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理 / THE FIRST TAKE

大御所鈴木雅之とハロプロの実力派アイドル元℃-uteの鈴木愛理の珠玉のデュオ。

高木紗友希×小田さくら『逢いたくていま』

これがハロプロ二大歌姫の実力。別テイクなのにまるで同時録音かの様。最後の全く異なるフェイクも絶妙に合う。鳥肌が立った。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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宮彫りの名工・北村喜代松の木彫を求めて行脚の旅=番外編 圧巻の鬼無里祭り屋台と神楽。沼の平湿原再び(妻女山里山通信)

2020-08-15 | 歴史・地理・雑学
 所要で安曇野の長男のところに一泊した翌日は、ちひろ美術館などがある県道306号を北上します。森の中を抜ける気持ちのいい道です。ブルーベリー狩りの季節。白馬に着いたら国道406号へ。嶺方峠を目指します。鬼無里から白沢洞門を抜けた時に晴天なら見られる北アルプスの絶景で有名です。そこから鬼無里へ下ります。

 道の駅の向かいにある鬼無里ふるさと資料館へ。息子たちが子供の頃に家族で訪れて以来です。名工、北村喜代松とその一門の見事な四基の祭屋台と三基の神楽が見られます。入ってすぐに目に入るのは、壮麗精緻な宮彫りの鬼無里神社の屋台。安政四年(1857)の作。圧巻は龍が巻き付いた二本の柱。これを一本の欅から彫り出しているのです。

 鬼無里神社の屋台正面。唐破風の二頭の龍も欅の一本彫り。軒唐破風内には、中国の道教にまつわる説話集『列仙伝』にある仙人の祝鶏翁(しゅくけいおう)。

祝鶏翁のアップ。ライティングの関係でよく見えないのが残念ですが、鳥籠の中に雛三羽が彫られているという最高難度の木彫があります。精緻な籠の造形も見事です。

 明治六年(1873)作の、三嶋神社屋台の唐破風内部の虎の子渡し。(宋の周密撰「癸辛雑識続集下」による。虎が三匹の子を生むと、一匹が彪ひようで他の子を食おうとするので、川を渡るときに親はまず彪を対岸に渡し、次いで他の一匹を渡してから彪を連れ帰り、次に残る一匹を渡し、最後に彪を渡したという故事から:大辞林)
 その下には二頭の子を従えた子持ち龍。横に長く伸びた髭が折れてしまわない様に、巧みな造形が施されています。

 賀茂神社の神楽は、文久元年(1861)の作。側面の力神。お腹の木目の活かし方が絶妙。

 諏訪神社の祭屋台。背面の欄間の飛龍の大迫力。

 鳳凰と龍の組み合わせ。

 白髪神社神楽。思ったよりも小さく精緻な木彫に驚かされました。

 賀茂神社神楽。ぜひ間近で見てください。訪れていた若い夫婦が凄い!を連発していました。

 北村喜代松、四海、正信のプロフィール。鬼無里ふるさと資料館で求めた『屋台神楽と彫工喜代松』によると、ー喜代松は、木に対する執着が強く、晩年になって、長男四海に遺した訓えに、「木彫用に使われる木は、どんなに枯れても生きている。腕が未熟であったり、木を彫るとき傲慢な態度で取り掛かったりすると、木は人に逆らって思うどおり彫らせてくれないものだ。腕が上達して、しかも心を素直にして木にむかうと、木も素直になって、思うどおり彫らせてくれる」と言ったとか。木には木目があり石には石目があります。

(左)神楽の側面。小さな神楽に更に小さな木彫。ため息が出ます。(右)四海の大理石彫刻。微妙な筋肉のうねり。柔肌の質感。

(左)資料館では、鬼無里の自然や歴史の展示も観られます。鬼無里村や麻績村、美麻村などの名産だった苧麻(ちょま)。我が家には埴科郡の山で大麻の刈り取りをする写真が残っています。大麻は麻布や綱になるだけではなく、神道と深い結び付きがありました。(右)鬼無里の昔の居間。今でも古民家はこんなでしょう。帰りに以前友人に依頼されて武井神社の木彫の保全活動を手伝った時に知り合った、資料館の古畑さんとも再開でき、色々話をすることができました。

 次いで以前、正月休みに息子たちと参拝した近くの貴女紅葉守護仏の寺院「凌雲山松巌寺」へ。
大晦日は鬼無里村の東京へ。賀茂神社春日神社と白髭神社。貴女紅葉の松厳寺。戸倉の水上布奈山神社(妻女山里山通信)

 荒波の中の数十頭の亀。時代的には、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」に影響されているのは間違いないでしょうが、それを木彫で更に鋭く表現する喜代松の技に感服します。

 古畑さんに教えていただいた近くの鬼無里神社へ。社殿の額縁の縁飾りが喜代松作とか。見事です。

 鬼無里から大望峠展望台へ。そこから望む荒々しい戸隠西岳。そこから戸隠宝光社、中社、奥社へと。連休でどこも満車。奥社参道はまるで原宿の竹下通りの様。とっとと通過します。信濃町へ向かうとうもろこし街道は、反対側が長い渋滞。野尻湖も満車で通過。賑わいの斑尾高原から、沼の原湿原へ。

 沼の原湿原も満車でしたが、たった5台。皆周遊コースを歩くので出会ったのはたった二組。前回訪れた時より花も昆虫も少なめでした。

(左)バッタ茸に冒されたミカドフキバッタ。撮影しているととあるグループが通りかかり待っていてくれたので説明しました。菌はバッタに取り付くと高所に誘引し瞬殺します。体内で菌を増やし、胞子を飛ばします。高いところに導くのは、なるべく遠くに胞子を飛ばすためでしょう。(右)シシウドで吸蜜するキンモンガ(チョウ目 アゲハモドキガ科)。高原や里山から都市部まで普通に見られます。長野市は37度とかで、高原のあちこちをウロウロしながら温泉に入って夕方帰宅しました。

(左)前日、長男のところへ行く時に信州新町道の駅でジビエなどを購入。満車で蕎麦屋は行列なのであさひや食堂へ。馬肉うどんと茶碗カレーのセット。上田駅前の中村屋などに比べると私には甘すぎるのですが美味です。子供の頃、祖母に連れられて長野に行くと、昼食は丸光デパートの五目中華そばかどこかの店の馬肉うどんでした。当時の信州では肉うどんというと馬肉うどんのことでした。小麦はもちろん伊賀筑後オレゴン。通称いがちく。(右)長男の家での晩餐。下の右からサフォークラム。マトン。鹿肉。左上へとうもろこしの左に蕎麦粉にねぎ味噌を挟んだおやき。上はやたら漬を細かく刻んで薄焼きにしたもの。レジの前で売っていますがこれが人気で売り切れ必至。作っているのはお爺さん。どんな方でしょう。二つとも大岡道の駅で。その上は安曇野で人気の餃子。右へなめこの味噌汁。白ナスと玉葱。下は西山大豆の枝豆。これが超絶美味。その下は信州名物鶏の山賊焼き。長野ではジンギスカンは鉄板で焼きますが、なぜか我が家では父がこういうジンギスカン鍋を買ってきてこれで焼いていました。私の成長期は、マトンと秋刀魚と鯨と大豆が重要なタンパク源でした。肉は食べ切れず、長男が次男とのオートキャンプに持っていきました。

北村喜代松(三代正信)は、天保元(1830)~明治39(1906)越後市振村(現糸魚川市)の宮大工建部家に生まれました。北信から上越中越、富山の朝日町や宇奈月などに多くの作品が現存します。有名なところでは、真田信之の御霊屋がある松代の長国寺、鬼無里の祭り屋台と神楽など。

終戦記念日:世界から戦争がなくならないのは、戦争によって儲かる輩がいるからです。欧米列強の軍需産業は莫大なものです。特にアメリカのそれは公共事業のレベル。死の商人達は戦争を必要としているのです。自分達は絶対安全地帯にいて。そして、たった1%の人間が、世界の富の8割以上を独占している異常さ。5Gとコロナウィルスとビルゲイツ等。平和は99%の人類が願う、叶えなければならない悲願なのです。それに忖度する腐敗政治家や経済人を許してはいけません。いかなる戦争にも正当性はありません。絶対悪です。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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夏に聴きたい昭和の名曲。松浦亜弥、竹内まりや、太田裕美、久保田早紀、テレサ・テン(妻女山里山通信)

2020-08-13 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
松浦亜弥 - GOOD BYE 夏男

夏といえばこの曲。少し物悲しいけれど、彼女の歌唱にかかれば前向きの未来が見える。

4K 本家 あやや の凄さ dearest. '13 歌詞付

つんくが 第一声を聞いて鳥肌が立ったと言われている感動的な歌唱。大好きです。あややがこんな素晴らしい歌手だと知らなかったら、あなたは人生を損していると言わざるを得ない。

あなたに逢いたくて Ay Matsuura ManiacLive2009 4

トークも面白い(笑)。松田聖子のカバーとは思えない。バーチュオーザ。私のカラオケの定番です。

松浦亜弥 - ひこうき雲~LOVE涙色

彼女が15歳のときの伝説のライブ。東京スカパラ ・ストレイテナー ・Dry&Heavy 実力派を聴きに来たロックファンの前でのシークレットアクト。ざわつきを静めた彼女。人の心を捕える何かが確実にあった。バックバンドのメンツも凄い。そのメンツが認めたからこそこのステージに立てた。

駅/竹内まりや

歳を重ねるとこんな経験のひとつやふたつはありますよね。これもカラオケの定番です。歌詞、メロディ、編曲とも素晴らしい。

竹内まりや シングル・アゲイン

昔愛した人。縁切り寺がありますが、縁は切れないのです。時だけがそれを癒やす。引き返せない。それが人生です。そして、愛は告白せねば実ることはありません。

太田裕美 木綿のハンカチーフ

染まって帰らなかった私を許してください。昭和の曲には物語性のあるものが多い。短編小説の様。

久保田早紀 異邦人

むさびの美大生時代、国立では女子高校生の彼女を知らない人がいないくらい有名な美少女だった。円が1ドル360円から変動相場制になり、頑張ってアルバイトをすれば海外へ行けるようになった。私を含め多くの若者が、異邦人になるために?バックパッカーとなって世界へ旅立っていった。介護施設などで歌う現在の彼女も最高に素敵です。
「アマゾンひとり旅」
http://www41.tok2.com/home/capino/amazon.jp/index.html

テレサ・テン-别れの予感

テレサよ永遠に。海よりも深い愛。政情に翻弄された歌姫。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

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宮彫りの名工・北村喜代松の木彫を求めて行脚の旅=その3 野沢温泉健命寺と湯沢神社(妻女山里山通信)

2020-08-11 | 歴史・地理・雑学
 朝6時40分に曇り空の道の駅しなのを出発。野尻湖から古海を経由して斑尾高原へ。するとワイパーが効かないような豪雨。やっと飯山市街が見えると小雨に。野沢温泉に向かいます。早朝の温泉街を登っていくと雨。健命寺では豪雨の中での撮影となりました。やれやれ。

(左)雨の野沢温泉街。まだ8時前です。(右)大湯。左へ登って麻釜のところで行き止まり。健命寺は右上に見えているというのに。すると上から出勤途中の仲居さんが。下の信号のとこの駐車場に止めて歩いたほうがいいですよと。感謝です。助かりました。

(左)温泉街の山手に鎮座する薬王山健命寺。左に湯沢神社の石段。(右)健命寺本堂。文化2年(1805)の再建。永禄11年(1568年)に草創され、薬師如来が十二神将像と合祀され前立本尊となりました。野沢菜発祥の寺ですが、8世住職の晃天園瑞が京都に遊学した際、大坂天王寺で栽培されている天王寺蕪の種子を持ち帰り、その子孫が野沢菜となったとの言い伝えは、遺伝子的研究から否定されています。では真実は? 山門の修復中で、その棟梁と思われる方と色々お話をすることができました。

 本堂の向拝は、左甚五郎の後裔である後藤政綱によるもの。もの凄い雨で撮影は困難を極めます。

 龍の木彫。左上から斜めに突き刺さる線は何を表現しているのでしょう。波間に叩きつける雨でしょうか。ならば最高のシチュエーションですね。

 その下の木彫。古代中国の故事に由来する仙人を彫ったものでしょうか。黒松の樹下で酒壺と酒盃を掲げる仙人の図に見えるのですが。

 木鼻の象と獅子。

 薬師堂は2層宝形造。内部には上杉謙信の守本尊と伝わる薬師瑠璃光如来が安置されています。正面1間唐破風向拝の北村喜代松作の龍の木彫。

 そのアップ。木目を極限まで活かしているのが分かります。残念なのはこれだけの審美眼や技術を持った宮彫り氏が現在はいないということです。もちろん優秀な宮大工や彫師はいます。ただ手法が違います。コンピューターを使ってルーターで荒彫りの後で手彫り。合理化は分かりますが、そこで失われたものも多いのです。私も編集デザイナーやアートディレクター・デザインプロデューサーとして、活版から写植、DTPからオンデマンド、ウェブデザインやプロデューサーとしてやってきたので、技術の変化によって逆に審美眼や表現力が衰えたり技術の奴隷になる過程も見てきました。また、理由のひとつは、宮彫り氏は仏像を作る仏師と違って社会的地位が低かったことがあげられます。経済的にも決して裕福ではありませんでした。

(左)これは何を表現しているのでしょう。下から光が。竹取物語でしょうか。(右)手狭には雀を追う若鷹。喜代松のお得意の題材。

(左)荒振る貘。(右)幾重にも折り重なった波。この時代の宮彫り氏は、皆葛飾北斎の影響を受けているといっても過言ではありません。

(左)同じ敷地にある湯沢神社。(右)湯沢神社御由緒。

 木彫は、越後の岩崎嘉市良重則の作。

(左)木鼻の獅子も特徴的で面白い。(右)荒波を遡る鯉。温泉にも入らずに飯山に下ると雨は止んでいました。そして善光寺平に入ると晴天。なんじゃこりゃでした。

 外界は暑いので403を聖高原へ。途中の姨捨サービスエリア上の千曲川展望台へ。右手前に一重山。向こうに斎場山。善光寺平は暑さで霞んでいます。

 聖湖畔から見上げる三峯山。たくさんのグループや家族がスライダーに乗ったりバーベキューをしたりへらぶな釣りをしていました。私は外れの駐車場で傘や濡れたものを乾かしながら休憩。

(左)冠着山へ向かいます。古峠で休憩。右下へは筑北村の冠着駅へ下る道。(右)そこから見下ろす姨捨方面。小さな集落は古峠からの東山道脇道が通る歴史ある御麓。しなの鉄道の線路の先には、スイッチバックで有名な姨捨駅があります。

 冠着山を巻いて戸倉上山田温泉に下りました。温泉に入る前に大上海で昼食。ワタリガニの辛酸っぱ麺をいただきました。スープを干し貝柱でとっていて非常に美味ですが、けっこう辛い。むせました。でも美味しい。さて次の連休には、所要で安曇野の長男のところへ行くのですが、帰路に白馬からみなかた峠を超えて鬼無里の屋台神楽の撮影に行こうかと思っています。北村喜代松行脚の旅の番外編です。

◆北村喜代松(三代正信)は、天保元(1830)~明治39(1906)越後市振村(現糸魚川市)の宮大工建部家に生まれました。北信から上越中越、富山の朝日町や宇奈月などに多くの作品が現存します。有名なところでは、真田信之の御霊屋がある松代の長国寺、鬼無里の祭り屋台と神楽など。
●参考文献:宮彫りの名工 北村喜代松 著者 倉若昭一 写真・文 ; ふるさと草子刊行会 編; 出版社 ふるさと草子刊行会

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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宮彫りの名工・北村喜代松の木彫を求めて行脚の旅=その2 & 沼の原湿原と戸隠森林植物園(妻女山里山通信)

2020-08-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 朝6時半にマリンドリーム能生を出発。上越市に向かいました。8号から18号を南下。道の駅あらいで休憩の後で、旧北国街道沿いにある東本願寺新井別院へ。今回訪れた寺院の中では最も大きなものでした。

 貞享2年(1685)年に本願寺第16代一如上人が裁定を取り持った縁で新井掛所を開山したもの。本堂は、明治28年再建です。創設以来4度目の再建本堂で、度々罹災しています。

 非常に大きな寺院ですので、向拝(御拝)も広く、中央に龍、左右に虎を配置した龍虎図が、向拝柱と木鼻には、唐獅子と貘(ばく)が配置されています。木彫は、喜代松次男の後に彫刻家となった直次郎の作といわれています。

 中央の龍。龍虎図は、元々古代中国四方四神の思想です。東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武という四聖獣が世界の四方を守っているという思想。五経のひとつである中国の古典『易経』(周~漢時代初期)に関係し、「龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風生ず」といわれました。

 向拝柱には、対の獅子。

 左に松に虎、

 右に振り向きの虎。

 両脇の木鼻には、鬣(たてがみ)が荒振る獅子と貘。境内には幼稚園があり登園したばかりの園児の声が響いていました。

 18号を南下して野尻湖へ。そこから古海を経由して斑尾高原へ。沼の原湿原へ着きました。ここは再び新潟県。妙高市になります。出発しようというところへ、小さな女の子二人を連れた若いお母さんが到着。珍しいな、だけど大丈夫かなと思いながら出発。

 シラネセンキュウの咲く湿原。木道は大丈夫でしたが、ないところは昨夜の雨で水たまりが。気温は高くないのですが湿度はほぼ100%。汗が吹き出ます。木道にはあちこちにミカドフキバッタとヒシバッタがいて、歩いていくと次々にジャンプします。

(左)コオニユリ(小鬼百合)。オニユリに似ていますが、花が小ぶりでむかご(珠芽)がつきません。(右)オオウバユリ(大姥百合)。高さが2mほどになりますが、今年のは少し生育が悪いようで、前回見たときより小ぶりでした。

(左)木道で日向ぼっこをしていたヒオドシチョウ(緋縅蝶)。(右)アキアカネ。

 高原の花火、シシウド(猪独活)。トックリバチやハナアブが吸蜜に訪れていました。

(左)紫陽花で交尾するヨツスジハナカミキリ。(右)やはり交尾をするミカドフキバッタ。諦めたかなと思った彼女たちが来ました。えらいねと。お姉ちゃんがロングコースを行こうとするので止めました。3キロほどあるし、足場が悪いところもありそうなので。花の名前とか教えてあげました。素敵な山ガールになると思います。

(左)戸隠へ向かう途中でお昼は、仁の蔵へ。天ぷら蕎麦。美味しい蕎麦でした。朝取りの野菜の天麩羅も美味。(右)ボタンコショウがなんと4つで100円。丸茄子をおまけに付けてくれました。天ぷらや炒めもの煮物やおやきに。たまに大当たりで凄く辛いものもあります。

 戸隠森林植物園。みどりが池にはコガモが泳いでいました。戸隠神社奥社の参道までは木道で10分ほど。朝から歩き詰めで疲れたので今回は、池の周囲だけの散策にしました。園内は普通にツキノワグマが出ます。
戸隠森林植物園:案内図や見どころなど

 ヒヨドリバナ(鵯花)で吸蜜するコヒョウモン。

 あちこちのヒヨドリバナで大量のコヒョウモンが吸蜜中。

 アサギマダラ(浅葱斑)タテハチョウ科 マダラチョウ亜科。最長2000キロも旅をする蝶として有名です。

 黒に縁取られた翅脈の間に浅葱色の美しい模様。

 その不思議な生態は、マーキング調査などにより、少しずつ解明されています。
ナショナルジオグラフィック「海を渡る蝶 アサギマダラ」
 道の駅しなので車中泊をして、最終日は野沢温泉へ向かいました。

 北村喜代松(三代正信)は、天保元(1830)~明治39(1906)越後市振村(現糸魚川市)の宮大工建部家に生まれました。北信から上越中越、富山の朝日町や宇奈月などに多くの作品が現存します。有名なところでは、真田信之の御霊屋がある松代の長国寺、鬼無里の祭り屋台と神楽など。
参考文献:宮彫りの名工 北村喜代松 著者 倉若昭一 写真・文 ; ふるさと草子刊行会 編; 出版社 ふるさと草子刊行会

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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宮彫りの名工・北村喜代松の木彫を求めて行脚の旅=その1(妻女山里山通信)

2020-08-02 | 歴史・地理・雑学
 北村喜代松(三代正信)は、天保元(1830)~明治39(1906)越後市振村(現糸魚川市)の宮大工建部家に生まれました。北信から上越中越、富山の朝日町や宇奈月などに多くの作品が現存します。有名なところでは、真田信之の御霊屋がある松代の長国寺、鬼無里の祭り屋台と神楽など。
参考文献:宮彫りの名工 北村喜代松 著者 倉若昭一 写真・文 ; ふるさと草子刊行会 編; 出版社 ふるさと草子刊行会

 6時30分過ぎに出発。最初の目的地が富山県なので長野インターから上信越自動車道で信濃町まで。新潟へ入って給油。63号から国道8号に入り、再び名立谷浜インターから北陸道へ。親不知で降りて朝日町のヒスイ海岸へ。今回、オリンパスのフラッグシップモデルの一眼レフカメラを買ったので、その試写も兼ねています。標準レンズはライカパナ。いいレンズですが、まだまだ使いこなせていません。次回は、ZUIKOのマクロも使って昆虫を撮影していますが、これがなかなか難しい。まあぼちぼちやります。

 朝日町宮崎の鹿嶋神社。凛とした佇まいに圧倒されます。

 龍二頭が向かい合う向拝の虹梁の上には、スサノオノミコト(素戔嗚命)の八岐大蛇退治の木彫が。喜代松50歳の円熟期の作。欅一本彫りの非常に奥行きのある精緻な木彫です。これを制作するために住んでいた長野善光寺門前町から家族でこの地に移り住んだそうです。

(左)懸魚(げぎょ)の下には、鬼門除けの力神像。(右)木鼻の唐獅子と貘(ばく)。

 味のある阿吽の狛犬。

(左)神社御由緒。(右)そこから新潟方面へ戻り、境川を遡り、糸魚川市の山姥の里といわれる上路(あげろ)の十二社へ。とんでもない山奥で、本当にこの先に集落があるのだろうかと。やっと着くと上から軽トラのおじさんが。不審な表情で見られました。十二社へ行きたいんですがと尋ねると、やっと顔がほころんでここをまっすぐ登ると鳥居が見えるよ。車も止められるよと。深い杉の社叢(しゃそう)に囲まれた十二社に着きました。親不知の南に位置し、親不知の下路に対して上路といわれたそうです。境川から青海川へ超える大平峠が古道の跡でしょうか。限界集落なのでしょうけど、非常に味わいのある村でした。

 向拝正面には、雲龍。宝珠を追う親子龍の木彫。口中などに丹塗の紅が見られますが、完成当時はどんなだったのでしょう。

 木鼻の獅子と貘。心配なのは、拝殿はプラスチックの波板で覆われていて通気性が悪いためか苔生していることです。苔を落として防腐剤を塗り換気ができるようにした方がいいですね。

 手狭には、黒松に若鷹、飛ぶ雀を発見し、襲う様が表現されています。欅の内部をくり抜く籠彫の見事な技法が施されています。

 糸魚川市指定文化財。

(左)朝日町に戻りドライブインきんかいでタラ汁定食。ここのはゴボウの味が効いています。この手前の煮タラコがのったドライブイン金森のも美味です。(右)ヒスイ海岸へ。思わず翡翠を探し始めましたが、いやいやこんなことしてる場合じゃないと、鹿嶋神社近くの明光寺へ。

 しかし、観たい天人(天の羽衣を纏った天女)の木彫は内部の欄間にあるため見られず。木鼻の木彫も喜代松のそれかは不明。

(左)次いで朝日町上横尾の長願寺へ。地図で場所は分かりましたが入り口が分からない。グーグルマップは幅2mの道路とかは載らないのです。やっと狭い道を見つけてとんでもない坂道を登るとありました。檀家の方が草刈りをして帰るところでした。(右)木鼻の貘。

 中央の親子龍の両脇には、波濤の中に激しい形相の蓑亀(みのがめ)。亀は長寿の印で瑞祥(めでたいことが起こるという前兆)を呼ぶとされます。ただこれも喜代松の作にしては造形が甘い。私は彼自身の作ではないと思います。そこから南下して宇奈月町へ。下立(おりたて)にあるらしい下立神社を目指しましたが無い。地元の方に聞きましたが、無いよと。愛本姫神社は小さいし木彫もなし。不思議でした。参考本の作者は、編集、著述、撮影、校正に関しては素人なので、いささか怪しいところがあるのも否めません。

 ここまで来たなら前回入らなかったとちの湯へ入って帰ろうと宇奈月温泉へ。宇奈月ダム。排砂放流が行われていました。

 向こうの建物と比較するとその規模が分かると思います。もの凄い轟音と振動で、ダム上部の通路の手摺がガタガタと震えていました。大迫力です。

(左)とちの湯へ行く途中にある欧州の城塞の様な新柳河原発電所。向こうにトロッコ列車の線路。(右)とちの湯。ひとりだったので露天風呂を撮影。あとから糸魚川市の男性が。色々話すと、以前廃村の戸土(とど)の諏訪社にしか残っていないという薙鎌神事(なぎがましんじ)のことを話すと、生家のある土壁の土壁神社に薙鎌神事がありますよと、貴重な情報をいただきました。ゆっくりしてマリンドリーム能生へ向かいます。

 親不知の愛乃像のある展望台から光る海。

 マリンドリーム能生の夕焼け。

 夕食は名立食堂へ。天ぷら蕎麦とミニ甘海老丼のセット。そこからの夕焼け。イカ釣り船が出ていきます。

 イカ釣り船の漁火。明日は上越市の東本願寺新井別院と沼の原湿原と戸隠自然植物園へ向かいます。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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