モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

毎回新しい発見がある4度目のQueen『ボヘミアン・ラプソディ』と真田の上田城へ。(妻女山里山通信)

2019-02-23 | BABYMETAL・LOVEBITES・ジャズ・宮本佳林・クラシック
 週末は、4度目の『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行きました。周囲からは「ボヘミアン・ラプソディ中毒」(略してボヘ中)といわれています(笑)。たぶん5度目もあるでしょう。観に行く度に新しい発見があるのです。

 買い求めた色々。左からTシャツ、映画のパンフレット、AERAのQueen特集号、河出書房のQueen特集号、メンバーのインタビューや故本田美奈子のインタビュー。TOHOシネマズで買い求めたDVD「Queen MERCURY RISING」。MERCURY RISINGは、Queenとフレディ・マーキュリーを知る上で最高のドキュメントでした。関係者が言っていたのは、インテリジェンスの高さ。そして、変化を恐れない、むしろ求める勇気と好奇心。
わが青春のQueen。ロンドンで過ごした5週間。BIBAでメアリーに遭ったかも。フレディ・マーキュリーよ永遠に。北アルプス絶景(妻女山里山通信)
 その後、10億円の寄付があったという話題の上田城へ。今年は春が1周間から10日ほど早いという予報。スプリング・エフェメラルの開花も早いでしょう。撮影の計画を慎重に進めないとと思っています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』本編映像


映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編


映画『ボヘミアン・ラプソディ』メイキング映像「フレディになるまで」



 上田城の千曲川の分流があった尼ヶ淵から見上げる南櫓。現在残っている城は、仙石忠政によって江戸時代初期の寛永年間に再建築城されたものです。真田昌幸時代に三層四階建ての天守が存在したという説があります。

(左)西櫓。当時は7つの櫓があったそうです。(中・右)二の丸お堀跡には上田温電北東線跡。

(左)左に南櫓、右に北櫓、間に東虎口門。(右)東虎口門。伝説の真田石。真田信之が父の形見として松代に持っていこうとしたけれどびくともしなかったという伝説が。現在の城跡は、仙石氏の時代のものですから。江戸時代に作られた物語でしょう。

(左・中)城内の真田神社。眞田神社(真田神社)は、上田合戦で「落ちなかった」城であることにあやかり、受験生の祈願も多いことで知られます。(右)本丸跡。起工から2年後の第一次上田合戦当時の資料(山鹿素行の『武家事紀』)には、「天守も無き小城」との記述が見られるそうですが、史実との確認は得られていません。

 お堀越しに見る上田市民のシンボル太郎山。真田昌幸や幸村もこの景色を見ていたのです。

 お堀。まもなく訪れる桜の季節には、お堀の水面が桜の花びらで桜色に染まります。

(左)眞田神社の境内に残る直径2m・深さ16.5mの井戸は真田井戸。この井戸は抜け穴になっていて、城北の太郎山麓の砦や上田藩主居館(上田高校敷地)に通じていたという伝説が残っています。

(左)真田幸村の伝説の兜松。(中)合格祈願や恋愛成就などの絵馬。(右)天保年間の上田城絵図。真田信之は松代藩に転封され、真田10万石松代藩の祖となります。
上田城:信州上田観光協会
上田城:ウィキペディア
『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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まだ冬の信州、春の兆しを探しに妻女山、古代科野国の斎場山、上杉謙信の陣城跡の陣場平へ(妻女山里山通信)

2019-02-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 多忙で年末の妻女山里山デザイン・プロジェクトの納会以来、妻女山に登れない毎日でしたが。、やっと妻女山(旧赤坂山)、斎場山(旧妻女山)、陣場平(伝謙信陣城跡)へと登りました。暖冬で例年以上に積雪がない冬ですが、雪不足で田植えの水不足が心配です。

(左)妻女山招魂社の奥の広い駐車場から右の林道を登ります。神戸ナンバーの四駆が下りていきました。斎場山へ登ってきたのでしょうか。私のブログや拙書を読んで、川中島合戦の跡を訪ねる歴史マニアが増えています。最初のコーナーの凍結を見て車では無理と分かりました。(中)斎場山へ向かう6番目のカーブ。凍結していてスタッドレスでは登れません。(右)10分ほどで長坂峠の分岐。前方に見えるのは上杉謙信の本陣と伝わる斎場山(旧妻女山)。左へ陣場平へ向かいます。

(左)上がヤブソテツ、下がリョウメンシダ。いずれもニホンカモシカの冬の餌になります。枯れ葉さえ食べます。(中)長坂峠から300mほど歩いて天城(てしろやま)と右へ下る堂平大塚古墳への分岐。左には仲間が作ってくれた陣場平の標識。50mほど踏み跡をたどって陣場平。(右)途中で見つけた山蕗ひとつ。小さい春見つけた。

 地元で古くから川中島合戦の際に、上杉謙信が陣城を構えたと伝わる陣場平。『甲陽軍鑑』の編者という小幡景憲がここに七棟の陣小屋が建つ絵を描いています。(東北大学狩野文庫所蔵)当ブログでも紹介しています。
 ここは、仲間と保護活動をしている毒草で薬草の貝母(編笠百合)の群生地があります。10年前に帰郷してわずかに残っていたものを私が発見して仲間と保護活動を始めました。マスコミでも紹介され、4月半ばから下旬までの満開の時期には、何百人もの人達が訪れるようになりました。4月の茶花であり、慎ましく美しい花です。ただ、誤って食べると死亡することもある毒草なので、決して持ち帰らないようにアナウンスしています。

(左)陣場平の北東の角にある菱形(りょうけい)基線測点。地理史の重要な文化財です。茶臼山のものと含めて当ブログで記事にしています。(中)陣場平の枯れ木に、私が描いた陣場平の標識。(右)分岐へ戻って堂平大塚古墳へ。新しい葉が出るまで散ることのないヤマコウバシの葉。落ちないことで、受験生のお守りにもなっているそうです。

(左)古代科野国を偲ばせる堂平大塚古墳。(中)その脇に立つ今は亡き山仲間のK氏のログハウス。彼は高校二年までここにあった生家でランプ生活をして暮らしていました。(右)ログハウスでマテ茶を淹れて穏やかなティータイムを過ごします。

 古墳の南面に咲く福寿草。太陽に向けて花びらのパラボラアンテナを全開にします。美しい花ですが、かなり危険な毒草です。

 眼下に千曲川。国道18号、しなの鉄道、北陸新幹線。西山の向こうに北アルプスの仁科三山。穏やかな日です。

(左)オオイヌノフグリの小花。(中)タチタネツケバナの小花。(右)美しいウスタビガ(薄手火蛾、薄足袋蛾、学名:Rhodinia fugax)の繭。中の蛹は晩秋に羽化して空っぽです。

(左)長坂峠に戻って斎場山へ。古代科野国の大王の古墳です。(右)円墳の山頂は平らです。ここに上杉謙信が盾を敷き、周りに陣幕を張り本陣として謡曲を奏でたとか。

 ここを訪れるのは、落葉期の12月から4月上旬が最適です。川中島が一望できるのです。

 下って妻女山展望台へ。北方の景色です。戸隠連峰と戸隠富士と呼ばれる高妻山が見えます。千曲川手前の畑では、名産の長芋の収穫が最盛期を迎えています。駐車場で、斎場山に向かうご夫婦と邂逅。話をすると、ご主人は松代中学と屋代高校の後輩と判明。早速拙書の紹介をしました(笑)。まだまだ寒い信州ですが、確実に春は近づいています。

 松代方面の眺め。当ブログでも松代の記事はたくさん記しています、どうぞ右上のブログ内検索で調べてみてください。もう冬は飽きた信州人は春が待ち遠しい。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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三連休は、信州人のソウルフード。手作り信州糀味噌の仕込み。手作りの馬鹿旨昼食(妻女山里山通信)

2019-02-11 | 男の料理・グルメ
 寒が戻った三連休は、手作り信州糀味噌の仕込みをしました。三年目でかなり手慣れてきました。この味噌は大人気で、お金を払うからもっと作ってくれと言われるほど。大豆も栽培し、塩麹も手作りです。昨年は、黒大豆の味噌も作ったのですが。先日、ふたつの味噌をブレンドして、大ぶりの牡蠣と長ネギで味噌煮込みうどんを作ったのですが、超絶美味でした。

(左)初日の9日は、午後3時に集合でまず大豆を洗います。私はその前に上田のTOHOシネマズで、三回目の『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。また行きます。大豆を洗うと大量の泡が出てきますが、これは界面活性作用があるサポニンという成分で、アクなんですが、コレステロール低下や、血栓を作りにくくする、肥満防止効果など、成人病予防や老化防止に役立つ作用もあるそうです。渋味や苦味があるのでゴミを取りつつ何回か洗いますが、完全に除去する必要はないそうです。(中)洗った大豆を大釜に入れます。ひたひたにお湯を入れて水も入れて一晩潤(ほと)ばします。(右)動物に荒らされないようにカバーをして帰ります。私は戸倉上山田の万葉超音波温泉へ。

(左・右)翌日の午後5時から大豆を煮ます。大釜二つ。向こうの大釜は下にグレーチングを敷いたので空気が入り、よく燃えるのですが、手前はなかなか炎が大きくなりません。(右)この日は駆けつけたのは私だけ。寒いです。昨年は水が多すぎたので、今回はひたひたに。足りなくなったら足します。

 1時間ちょっと煮て熾火(おきび)にして翌朝まで放置します。K氏が作った柿酢が失敗して微アルコールのドリンクを飲みながら。燃え盛る炎を見ていると、心が静まります。凍えた体を温めに万葉超音波温泉へ。

(左)最終日の11日は、朝9時に全員が集合。茹で上がった大豆を水切りしてミンチにします。年代物の機械です。(中)塩麹をまぶしてよく混ぜます。(右)混ざったら味噌玉を造ります。

(左)味噌玉を味噌桶に叩きつけていきます。(中)皆けっこう手慣れてきましたね。樽に詰めていきます。(右)これは贈答用のパウチ。お世話になっている人や、妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバーにあげます。この味噌は本当に美味しいんです。そして安全です。
手作り味噌の造り方(株)伊勢惣:すごく分かりやすいです。

(左)11時半頃に作業は終了。楽しみの昼餉です。これは私が作ってきた仲間と作ったブラジル豆(フェジョン・プレット)と豚肩肉、ベーコン、玉ねぎ。ニンニクをマギーブイヨンとデルモンテの濃厚リコピンリッチのトマトジュースで煮込んだシチュー。馬鹿旨です。パンはS氏が焼いてきた手作りパン。これも馬鹿旨。(右)私が作ったガパオライスのおすそ分け。仲間と栽培した黒大豆も入っています。もちろん信州人の冬のソウルフード、野沢菜漬けも。本漬けでないとだめ。スーパーで売られているのは浅漬け。あれは偽物です。自家製なので家庭によりレシピが違います。そして、皆うちのが一番美味いと思っています。そのままでもちろん、乳酸菌が増えてきたら炒めるとご飯のおかずに。オリジナルレシピを紹介します。
野沢菜福建炒飯
切り干し大根と野沢菜のおやき
野沢菜ジャコ炒飯

(左)K氏とS氏が栽培したユメチカラでK氏が打った中華麺。(右)K氏が作った味噌ラーメンスープ。我々が栽培している原木栽培の椎茸で出汁をとっています。右下のは飯田の名物の辛味噌。味噌ラーメンによく合います。大変美味でした。デザートは、A氏が栽培したふじリンゴ。大満足の昼食でした。

 午後1時の解散。途中から見る拙書でも紹介の冠着山(姨捨山)。山頂に左下にロッククライミングやボルダリングで全国的に人気のボコ抱岩が見えます。ボコとは信州の方言で、赤ん坊のことです。私は冷えた体を温めに、また万葉超音波温泉へ向かいました。
 今後は、K氏の道楽?でワイン用のメルローの植え付けがあります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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