趣味多忙日記

リアルに作るだけが模型じゃない、思うまま気ままに模型製作。
鉄道模型/鉄道ゲーム/鉄道実写に関する話題等

PIKOのBB26000をなんとかする

2020-06-09 23:06:51 | -車輌工作
えっと、あけましておめでとうございます、でしょうか?w

6ヶ月ぶりの更新となりました。からんだです。
無事、生きてます。とはいえコロちゃんのおかげで、仕事がとにかく大変でした。
ようやく一段落ついたかな?という感じです。

さて、6ヶ月ぶりの更新である本日のテーマは、こちら。



PIKO社のSNCF(フランス国鉄)BB26000型電気機関車です。

この機関車、オレンジ色の塗装が凄くかっこよくて好きな機関車なのです。

なのですが、なんか、似てないんですよ。何だろなーってぐらい似てない。



とくにこの角度から見たときに、なんだか、違和感を覚えるのです。

模型が実車に似ていない、って、よくあることです
他のメーカの製品などにも、パッと見て「どーしてこーなったよお前」ってヤツは、結構います。
多くの場合は、走行性能を確保するためだったり、技術的制約だったりがある中で、なんとか似せようと頑張った結果なので
「似てない」ってのは「努力の結晶」として、愛すべき対象ではあるのですが、

この機関車の場合、実車が特別カッコイイだけに、なんだか残念な気持ちになるんですね。

なお実車はこちら
(wikipediaコモンズより Nicolas STAMBACH氏撮影(2006年2月) 画像の著作権は現著作者に帰属します)


パッと見て気づいたのは、模型の方は窓が一回り小さいこと。
おそらくはめ込み窓にするときに、中央のピラーがこれ以上細いと折れてしまうのでしょう。
これは構造上仕方ないこととして、今回はパス(そのうち、ピラーを黒で塗って細く見えるようにするかもしれません)

もう一点、なんだか連結器周りが気になりますね。
どうも模型のほうは、出っ張りすぎている印象です。



まず、連結器自体を交換してみます。結構柄が長い連結器が装備されていて、しかも黒色なので
なんとなく「ぴょーん」と伸びている印象なんですね。
そこで、短いMEM規格のアーノルドカプラーに交換します。

交換に使用したカプラーですが、イギリスのGRAHAMFARISHというメーカーの
ディーゼル機関車に付属してきたものを使用。
色もグレーで、床下機器と同色なので、悪目立ちしないかな?と思いまして。

びふぉー↓


あふたー↓




多少締まった印象です、模型として落ち着いた感じですね。
これは私の感覚ですが、床下機器と連結器は、同色がいいです。
ただでさえリアルと程遠い連結器なわけですから、
床下機器と色が異なると、それだけで悪目立ちしてしまいます。

で、落ち着いたとはいえ、まだ違和感。

そこでもういちど、写真と見比べてみると



そもそも、バッファのある部分が
実車より飛び出していることに気がつきました。



そういえばステップの位置も、なんだか変。
実車は「2」の文字の下あたりに、ステップがありますが、模型のほうは前に突き出している印象です。

なぜそうなっているかというと、



このパーツ、前面のライト下の踏み板のパーツなのですが、
これがやけに出っ張ってるんですね。

まず手始めに、このパーツをデザインナイフで剃って、引っ込めてみました。
結果、こんな感じです↓


今度は連結器とステップの飛び出しが目立つようになりましたw
そりゃそうですよねw

ではなぜ、連結器とステップはこんなに出っ張った位置についているのか。
台車をばらして、ようやく根本原因にたどり着きました。



ここです。ここ。
この台車、連結器に首振り機構がついているのです。
そもそも台車マウントなので、首振りいらないのでは?と思ったのですが、
そこはメーカーとしてアレコレやった結果、こうなっているのでしょう。

だけど首振り機構を、台車と干渉しないようにつけたために
結果として、カプラーが前方に飛び出してしまっているのですね。

あと、このとき気づいた似てないポイントその2

あ、もっかい実車画像出しておきましょうか。

(wikipediaコモンズより Nicolas STAMBACH氏撮影(2006年2月) 画像の著作権は現著作者に帰属します)




わかりますか?スノープラウが、小さいのです。
模型の方は連結器下に、申し訳程度にモールドされていますが、
実車は結構ゴツくてデカいんですね。

まずスノープラウのほうを、実感的にします。
使用したのはGMの分売パーツ。高校生の頃に買ったので、かれこれ15年前の部品でしょうか、
まだ残ってました。



連結器の首振り機構を残しつつ…と思ったのですが、



あ、ダメですね、カッコ悪いww

ということで、PIKOさんには申し訳ないのですが、連結器の首振り機構を「除去」します。



首振り機構の部分をカットソーで切り落とし、跡地に連結器をゴム系接着剤でぶにゅっと取付。
スノープラウも少し台車側に寄せます。

その結果、こんな感じになりました。



ちょっと、実車の雰囲気が出てきたかな?と。

どうせ首振り機構をなくすんだから、連結器ダミーでええやん、って思うでしょ?その通りなんですが、
なんでしょうね、「片側だけしか連結器のない電気機関車」って、好みじゃないんですよ。
蒸気機関車なら片方ダミーで全然OKなんですが…なぜでしょうね
両側同じカプラーじゃないと嫌なんです、私w

だから、意地でもアーノルドカプラーを取り付けたいのです。

あと実際問題、スノープラウの強度問題もあります。
これ台車枠にゴム系でポンづけしてるのですが、それだけだと強度がやや足りないので
カプラーも含めて3点で支持させてます。

よってカプラーは、一切動きませんw
だったらダミーでええやん、って思うでしょ?ハイ…。


つづいて、バッファを制作します。
このように連結器部分を引っ込めたので、当然バッファも、引っ込めなければなりません。
そしてバッファ自体も、たぶん連結相手と干渉しないために、かなり小ぶりに作られていましたが
実車同様、デカいものを表現してやります。

使用したのはプラ材。まずプラストラクトの0.5mm丸棒をぶっ刺して



平棒をカットしたものを接着します。



場所が場所だけに、接着は慎重に。ゴム系で仮止めして、緑キャップをそーっと流しました。
ゴム系の上から緑キャップを流すと、強度が出るってワザがありましたよね、それをやっているわけです。
万が一機械部分に緑キャップが入ると、走行不良の原因になりますから、ここは慎重に。

で、塗り。
塗装はアクリルガッシュを適当に混ぜて、筆塗りです。







ついでに床下機器も塗り、車体サイドには、台車が巻き上げた小石が当たった痕跡を表現しておきました。



しつこいですが、雰囲気出たと思いませんか?

せっかくなので、ウェザリングします。
ウェザリングはウェザリングマスターでぱふぱふ簡単にやりますが、
エアフィルターの墨入れは「水溶きウェザリングマスター」を使用。



この作業の様子は、動画で撮影しましたので
そのうちYoutubeにアップするかもしれません。
アップしたらこの記事に挿入したいと思います。

ということで、作業完了。

びふぉー


あふたー


びふぉー


あふたー


私としては、イイ感じに仕上がったのではないかな、と思っています。
素直にかっこよくなった。
一方で、メーカーが頑張って採り入れた、首振り機構を使えなくしてしまったのはちょっと申し訳ないですね。
うまく両立する方法が見つかりませんでした。





ということで、今回はBB26000を何とかしてみる、記事でした。



次回はまた年末…にならないようにしたいですがw
またネタが出てきたら、更新しようと思います。

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4 コメント

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あけましておめでとうfございます (Cedar)
2020-06-10 07:33:30
しばらくでした。ブログはいよいよ廃止か?と思っていました。(自分もそんな気分になりかかったものですから~
かといって他のメディアに移行する勇気もなくだらだらブログやってるCedarです。)
BB26000、汎欧州形のなかに辛うじて残ったフランスらしさが好ましいですね。好きな形式のモケーが似てない気持ち悪い、よくわかります。
Unknown (ふらっと)
2020-06-10 07:43:51
お久しぶり。
芋電さんもブログ更新を再開したみたいね。
ステイホームの影響もあるのかしら。

よく1両の機関車のネタでこれだけ書けるね。
私がブログ再開して同じことしたら、多分4回に分けて書くな(^^)

>両側同じカプラーじゃないと嫌なんです、私w
私は片方ダミーで構わない派なので、正直どうでもいいww
お久しぶりです!笑 (からんだ)
2020-06-10 08:23:15
>>Cedarさま
お久しぶりです~、
最近はnoteばかりだったのと、コロにゃんの関係で本業が多忙だったので、こちらは放置になってしまいました(^^;

過去の工作をカテゴライズできる、ゆるくつながれるなど、ブログにしかない利点もたくさんあるので
廃止は、基本的にはしないと思います。
晩年の北恵那鉄道のように「たま~に記事が来る」感じになるかと…笑

そうなんです!フランスらしい「尖った」感じが好きなのです。
好きだからこそ、パッとみて「うーむ」となってしまう感じですよね。気になってしまって。
手を動かして唯一無二の模型になる楽しさは、いつの時代も変わらないですね。
一気に書かないと…ですw (からんだ)
2020-06-10 08:34:27
>>ふらっとさん
芋さんも再開されてますね、なんだか「わりばし会」の頃を思い出します。
コロにゃんのおかげで、お仕事量が激増して、一方でお金は取りたくない(というか取れない)ので
4月、5月は色々と厳しかったですね…笑

逆に、わけて記事にしたら、3回目あたりで飽きて終了→半年放置!になるのがわかっているので
飽きないうちに、一気に書き上げました(^^;

>私は片方ダミーで構わない派なので、正直どうでもいいww
そうなんですよね、これって結構、人によって違うのかなって思います(^^;
編成の先頭に立たせたいなら、片方ダミーでコテコテにするのもいいですし
機関車自体を楽しみたいなら、究極、両方ダミーもアリですよね。
そういった遊び方ができるのも、Nゲージならでは、ですよね。

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